車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南(かんなみ)」は、2017年にオープンした新しい伊豆半島の玄関口
道の駅 伊豆ゲートウェイ函南 DATA
道の駅 伊豆ゲートウェイ函南
〒419-0124
静岡県田方郡函南町塚本887-1
☎055-979-1112
営業時間
9時~18時
年中無休
「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第46回
登録日/2017年5月1日
「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2018.02.28
2021.11.23
2022.02.23
2024.03.11
※「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」での現地調査は2024年3月が最新です。
道の駅 伊豆ゲートウェイ函南【目次】
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」のロケーション
「道の駅伊豆ゲートウェイ函南」は、東名高速の「沼津インター」及び、新東名高速の「長泉沼津」に直結する、伊豆縦貫道「函南塚本インター」を降りてすぐのところにある。
入口は分かりやすく、また入りやすいので、迷うことはほとんどない。
さて。
「道の駅伊豆ゲートウェイ函南」は、世界遺産「韮山反射炉」を挟んで、それまで”伊豆半島の玄関口”の役割を果たしてきた「道の駅 伊豆のへそ」より、約8キロ・10分ほど北にあがったところに2017年にオープンした。
ただ車中泊旅行者目線に立ってロケーションから鑑みると、いまさらここに、新たな道の駅は要らなかった。
同じ伊豆に作るなら、今も「道の駅くるら戸田」しかなく、慢性的に混雑している西伊豆の土肥か黄金岬あたりのほうが妥当だろう。
とはいえ、「道の駅伊豆のへそ」の大規模なリニューアルと連動して作られた「道の駅伊豆ゲートウェイ函南」からは、”伊豆半島玄関口”としての機能を、よりいっそう発揮させたいという意図はよく伝わる。
「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」の施設
「道の駅伊豆ゲートウェイ函南」のいちばん優れたところは、バランスの取れた施設内容だろう。
インフォメーション・ボードの筆頭に記されているように、駅舎の入口近くでわかりやすい場所に観光案内所がある。
レンタル自転車の置き方も、垢抜けていてカッコいい(笑)。
次はコンビニ。
マイカーで訪れる旅行者の多くは、「食べログ」で地域のおいしい店を調べてくる。
すなわち、道の駅のレストランにさほどの期待はしていない。
だが逆にのどが渇いていたり、小腹が空いていたりはするものだ。
高速道路でのアプローチではなおさらだが、そこに「24時間営業のコンビニ」があれば、ここで車中泊するのも悪くないと思うのは当たり前。
その延長線上にあるのが「ファストフード」で、ワンコイン以下のメニューを揃えられれば自ずと目が行く。
取材で訪ねた日は熱中症を警戒するほどの暑さで、ケチな筆者も思わずかき氷に釣られてしまった(笑)。
売店の品揃えもユニークだ。
伊豆の道の駅では、特産品のわさびを生やチューブで売るところが他にもあるが、「道の駅伊豆ゲートウェイ函南」は、隣接して「伊豆わさびミュージアム」があるので、加工品に特化している。
ご当地商品でありながら、消費期限が長いうえにコンパクトなので、お土産にしやすく店でも場所を取らない、まさにWinWinの商品だ。
いっぽう、かたやではアジや金目鯛の干物まで売っており、まさに”伊豆ゲートウェイ”と呼ぶに相応しい品揃えになっている。
2022年3月更新
この日は取材の予定が狂い、急遽この道の駅で車中泊をすることになったため、夕食の食材も買えないまま到着した。
そこで場内の店を物色中に目に止まったのが、このテイクアウトのチラシだ。
この値段ならコンビニのレンチン食品を買うより良さそうと、「沼津魚がし寿司」の暖簾を初めてくぐることにした。
注文したのは、晩酌にあう「刺身定食1280円」。想像以上のボリュームに、受け取って見て驚いた!
それに、これは本当に旨かった。もし次回もこのテイクアウトメニューがあれば、間違いなくリピートすると思う。
最後にいいものと出会え、これぞまさしく「おつかれ生」(笑)。
今度は車中泊について。
98台の収容台数を誇る駐車場は、広くて概ねフラットだが、駅舎の手前には若干の傾斜がある。
またこれだけの道の駅なので、夜間になると大型トラックも多くやってくる。
ゆえに車中泊には、写真の左手にあたるその境界から離れたスペースのほうがいい。
お勧めなのは、この「伊豆わさびミュージアム」の前だ。
なお、万が一道の駅が満車でも、道路の向かいに「川の駅 伊豆ゲートウェイ函南」があり、富士山がよく見えるそちらの駐車場を利用することができる。
「川の駅」にはウォシュレット付きのトイレとインフォメーションがあるが、物販飲食の設備はない。
かわりにご覧の陸橋で道の駅とつながっており、徒歩での行き来が可能だ。
ただし、クルマでの行き来はできない。
「川の駅」の入口は道の駅からかなり離れており、夜は特に分かりづらい。
そのため、こちらでの車中泊を望むなら、最初からナビを「川の駅 伊豆ゲートウェイ函南」にあわせて行くほうがいいだろう。
ちなみに道の駅の両サイドには、観光施設の「伊豆わさびミュージアム」と「めんたいパーク」がある。
入場無料の「伊豆わさびミュージアム」では、生わさびが手に入るが、かなりいい値段がする。
モノが違うのかもしれないが、生わさびを買うなら「道の駅 伊豆のへそ」の農産物直売所のほうがかなり安いし、新潟県の燕三条で作られたわさびのおろし金「サメ吉」も売っている。
ちなみに「サメ吉」は素晴らしくよく擦れるスグレモノ。本当の鮫皮には敵わないが、そこそこきめ細かく擦れるので鮮烈な辛味が味わえる。
こちらは「めんたいパーク」。
筆者は立ち寄っていないが、こちらも道の駅から歩いて行けるうえに入場無料だ。
道の駅の中でお客を楽しませることに固執するより、こうした外部施設と共存共栄できる形態をとれば、建設コストも運営リスクも格段に下がる。
それでも赤字なら、補助金にも納得が行くというものだ。
「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」の車中泊好適度チェック
「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:24時間トイレ入口の前に設置されており、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
「サービスエリア」的な要素がまったくない「道の駅」で、ここまできちんとゴミ箱を揃えてくれているのは、旅人にとって本当にありがたいことだと思う。
観光地にある道の駅の、”お手本”と云っても過言ではない。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」の最寄りの温泉&周辺買物施設
湯~トピアかんなみ
道の駅から約4.3キロ
☎055-970-0001
おとな700円
10時~21時・火曜定休
コンビニ
場内に24時間営業のセブン・イレブンがある。
スーパーマーケット
約2キロのところに、エブリィビッグデー 函南店がある。すぐとなりにもマックスバリュがあるが、品揃えはこちらの店のほうがいいと感じた。
「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」のアクセスマップ
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