「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 きりら坂下」は、中山道の「馬籠宿」に最寄りの道の駅
道の駅 きりら坂下 DATA
道の駅 きりら坂下
〒509-9232
岐阜県中津川市坂下450-2
☎0573-70-0050
営業時間
9時~17時
水曜定休
「道の駅 きりら坂下」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第15回
登録日/1999年8月27日
「道の駅 きりら坂下」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.09.23
2020.11.01
2022.11.22
※「道の駅 きりら坂下」での現地調査は、2022年11月が直近で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2024年9月に更新しています。
道の駅 きりら坂下【目次】
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「道の駅 きりら坂下」のロケーション
「道の駅 きりら坂下」は、69ある中山道の宿場町の43番目で、木曽11宿の一番南に位置する「馬籠宿(まごめじゅく)」から約8キロのところにある。
かつては長野県木曽郡山口村に属していたが、2005年(平成17年)2月の越県合併により、現在は岐阜県中津川市に編入されている「馬籠宿」は、1895年(明治28年)と1915年(大正4年)の火災により、古い町並みは石畳と枡形を残して、すべてが焼失してしまったという。
ただその後に復元され、今は商いをしていない一般の家でも当時の屋号を掲げるなど、史蹟の保全と現在の暮らしをみごとに共存させている。
また「馬籠宿」から約9キロ離れた長野県の「妻籠宿」までは、中山道の「古道」を整備した「中山道自然歩道」が通じており、ハイキングコースとしても人気がある。
なお「馬籠宿」と「中山道自然歩道」に関する情報は、以下の記事に詳しくまとめているので、行かれる方には間違いなく参考になると思う(笑)。
「道の駅 きりら坂下」の施設
「道の駅 きりら坂下」は、「ショッピングセンター・サラ」と隣接している。
中にはちゃんとしたスーパーマーケットがあるので、利便性はすこぶるいい。
こちらが道の駅の駅舎。
ショッピングセンターと駐車場はつながっていて共同のようだ。
傾斜はほとんどなく車中泊に支障はないが、大型車用の駐車場が奥にあるので、泊まるならショッピングセンター側のほうが静かだろう。
24時間トイレは駅舎のショッピングセンター側の端にある。
外観は古いが、中にはウォシュレットがちゃんと完備されている。
トイレの奥は木曽川に面しており、一帯は公園化されている。
ドッグランはないが、これならペット連れの人にも適していそうだ。
駅舎は入口左手に特産品売店、中央に情報コーナー、右手にレストランがある。
レストランのメニューはそばが中心。団体客がメインなのかもしれない。
木曽の道の駅にはこのような木工品が数多く売られているが、ここのスプーンは安かった!
筆者は中山道を南から北上したので、「まだ先にもあるだろう」と手を出さなかったが、旅を終えて悔しい思いをした。
まあ、旅ではよくある話だね(笑)。
ちなみに、木のスプーンが欲しかった理由は、グラタンやドリアはこれがないと猫舌の筆者には熱くてツラい。
このスプーンは200円で手に入れたが、素材は竹。筆者はスノーピークと違い、そこまでエコにこだわってない(笑)。
なお取材時は特別な理由がないかぎり、待ち時間がある食堂より、食べられる時間に食べられる場所で、食べたい量だけ、食べたいものを選ぶのが筆者のスタイルだ。
リチウムイオンバッテリーのおかげで、今はハイエースに電子レンジと冷凍冷蔵庫を搭載しているが、車内で電気製品が思う存分使えるため、ずいぶん便利になった。
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さて。
2014年には、情報コーナーで「CAPIC(刑務所作業製品)」を販売していた。
「CAPIC」とは「矯正協会刑務作業協力事業」の英訳(Correctional Association Prison Industry Cooperation)の頭文字をとったものだが、思い出すのは、「高倉健」の遺作となった、車中泊で富山から長崎県の平戸へと旅するロードムービーの「あなたへ」だ。
受刑者に「刑務作業」を指導する専門職員のことを「作業技官」と呼ぶが、「あなたへ」では、富山刑務所の「作業技官」が健さんの役柄だった。
ちなみに「CAPIC」の中で、筆者のお気に入りはこちらのウッドボックス。
北海道のような長期の旅に出る時は、車内の雑倉庫代わりに使っている。
最後に。
「きりら」は、所在地が木曽川右岸にあることから、「きそ」・「リバー」・「ライトサイド」の頭文字を組み合わせて命名されたらしい。
だがそれは、ネットで検索する際に「きらり」と間違えやすい紛らわしい名前で、もっと云えば毎日集客ロスを垂れ流しているようなものだろう。
施設そのものは悪くないだけに、「道の駅 馬籠坂下」のように、利用者が覚えやすくシンプルに特徴がわかる駅名のほうが、現代にはずっと意味がある。
「道の駅 きりら坂下」の車中泊好適度
「道の駅 きりら坂下」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:屋外の自販機横にも設置。
だが過去を振り返れば、2014年の取材時には立派な可燃物のゴミ箱が館内の情報コーナーの一画に置かれていた。
それが2022年11月には見当たらず…
ただ可燃物のゴミは、4キロほど離れた「道の駅 賤母(しずも)」に行けば、気持ちよく引き取ってもらえる。。
そもそも、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
しかも「道の駅 きりら坂下」は、それがごく当たり前に生じる環境だ。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 きりら坂下」に最寄りの温泉&周辺買い物施設
クアリゾート湯舟沢
※クルマで約10キロ・20分
☎0573-69-5000
おとな平日700円
10時~20時(受付最終19時30分)
土日祝1000円
10時~21時(受付最終20時30分)
※なおハイシーズンは1100円
コンビニ
デイリーヤマザキまで約1キロ。
スーパーマーケット
「ショッピングセンター・サラ」が道の駅に隣接。
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