25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」は、河津桜の穴場お花見スポット
道の駅 下賀茂温泉 湯の花

「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」のロケーション
この写真を見て、ここが南伊豆町だと気づく人はわずかだと思う。
例年2月になると「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」では、裏手を流れる青野川の堤に植わる河津桜が満開を迎え、春爛漫の光景が現れる。
その景観は、まさに河津と瓜二つ。
というより、むしろ道の駅が隣接する南伊豆町のほうが、車中泊でお花見に行くには好都合ともいえそうだ。
また同時期に道の駅の前を走る国道136号脇には、鮮やかな菜の花の黄色い絨毯が広がる。
確かに全国的に有名な「河津桜まつり」に一度足を運んでみたいと思う人は多いだろうが、それを経験した人が南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」を知ってしまうと、おそらく心はこちらに傾くと思う。
なお「みなみの桜と菜の花まつり」の詳細は、以下の記事と観光協会のオフィシャルサイトで確認を。
さて。
「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」は「道の駅 開港下田みなと」から、わずか約11キロ・15分のところにある。
歴史が好きな人にとって下田は楽しいところだが、そうでない人には石廊崎に近い下賀茂温泉のほうがいいかもしれない。
「道の駅 下賀茂温泉湯の花」から10キロほど離れた伊豆半島最南端の石廊崎は、2019年にオープンした「石廊崎オーシャンパーク」のおかげで観光事情が一変しており、現在は南伊豆一番の絶景スポットになっている。
「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」の施設
まず「道の駅 下賀茂温泉湯の花」の駐車場は、2つのブロックに分かれているが、いずれもフラットで車中泊に支障はない。
かつては「車中泊禁止!」と厳しく書かれた掲示がなされていたと聞いていたが、現在は「宿泊目的での利用はご遠慮ください」に訂正されており、「旅の宿」として利用したい健全な車中泊旅行者に対するお咎めはない。
2022年2月 更新
でも、やっぱり心中ではお怒りなんでしょうな。この道の駅の管理者さんというか、下賀茂温泉の皆さんは(笑)。
「金は落とさないくせにマナーだけは悪い客」に、腹が立つ気持ちは分からないでもないが、圧倒的多数の常識ある車中泊旅行者は、この看板の書き方で気分を著しく害していると思う。
筆者なら、この草津温泉の道の駅のように、「誰にでもよく分かるように禁止事項」を明記する。
世の中には良い先例があるということを、先に学んでいただきたいものだ。
さて。
普段は無料の道の駅の駐車場は、「みなみの桜と菜の花まつり」の期間中は、上のマップのABいずれも、観光保全料の名目で駐車料金を徴収される。
ただし、野の菜の花畑など他の駐車場の領収書を見せれば、無料で駐車ができる。
これは親切だね。南伊豆では石廊崎でも同じように対処してくれる。
こちらは上のマップにAの印をつけた駐車場。しいて云えば、トイレに近くて道の駅の出入口からは離れたこちらのほうが、車中泊には適している。
ちなみに「道の駅 下賀茂温泉湯の花」は2009年に開業しているが、トイレはウォシュレットにちゃんと改修されていた。
こちらがBの駐車場。
しかし両方合わせても50台ほどしかキャパがないため、「みなみの桜と菜の花まつり」の期間中は平日でも夜間満車になっていた。
なので、その時の代替え車中泊スポットをここで紹介しておこう。
ひとつは石廊崎にある「あいあい岬」の無料駐車場だ。
そしてもうひとつは「弓ヶ浜」の無料駐車場になる。
再び「道の駅 下賀茂温泉湯の花」に話を戻そう。
道の駅の敷地の中には、ご覧の立派な観光案内所がある。
また入浴施設まではないものの、温泉地らしく足湯が設けられていた。
ただし2021年11月に訪ねた時はクローズド状態だった。
コロナ対策かと思ったが、施設の案内板からも消されているので、それとは関係のない理由からかもしれない。
「道の駅 下賀茂温泉湯の花」には、珍しく食事のできる施設はないのだが、直売所が充実している。
近くにコンビニもスーパーもあるので、キャンピングカーのように車内で自炊ができる旅人には、使いやすい道の駅といえるだろう。
ただ残念なことに、ゴミに関しては可燃物どころか、空き缶もビンもペットボトルも捨てられない。
これだけ派手に商売をしておいて、そんなことは常識ある日本国民には通じないだろう(笑)。
少なくても缶とペットボトルは「ポイ捨て歓迎」と受け取られるのが当然だし、可燃物のゴミ箱も今ではあるのが普通。
ちなみに日本には、筆者が知ってるだけでもこれだけ可燃物のゴミ箱を置いている道の駅がある。
これらの道の駅は「ただのお人好し」なのかな?
旅人が何も知らないと思っていたら大間違い。(笑)
世間知らずなのは、「道の駅 下賀茂温泉湯の花」の管理人さんだろう。
「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:なし
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」 最寄りの温泉&買物施設
銀の湯会館
道の駅から約700メートル
☎0558-63-0026
おとな1000円(町民600円)
10時~21時(受付最終20時20分)・水曜定休
※それにしても、今時ここまで地元住民と値段差をつけるところも珍しい(笑)。
銀の湯会館よりは多少遠くなるが、道の駅から約3.4キロのところに南伊豆町営の「弓ヶ浜温泉公衆浴場 みなと湯」がある。
こちらは住所を問わず、誰でも600円で利用できる(笑)。
南伊豆町営弓ヶ浜温泉公衆浴場 みなと湯
☎0558-62-0390
おとな600円
14時〜20時(受付最終19時20分)・火曜定休
またその近くに前述した「弓ヶ浜駐車場」がある。
コンビニ
ファミリーマートまで約300メートル
スーパーマーケット
「マックスバリュ下賀茂店」まで約700メートル
「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」のアクセスマップ
EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 Pro 大容量 768Wh 70分満充電 リン酸鉄リチウムイオン電池 6倍長寿命 高耐...
南伊豆 車中泊旅行ガイド
伊豆半島 車中泊旅行ガイド
全国の道の駅
車中泊好適度チェック!
車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門

この記事がよく読まれています。




