25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 みのかも」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
東海環状自動車道「美濃加茂SA」のハイウェイオアシスに隣接する「道の駅 みのかも」は、「ぎふ清流里山公園」の一部で、日帰り入浴施設を併設している。

道の駅 みのかも DATA
道の駅 みのかも(ぎふ清流里山公園)
〒505-0003
岐阜県美濃加茂市山之上町2292-1
☎0574-23-0066
3~11月 無休
平日:9時~16時
土日祝:9時~17時
12~2月 水曜定休
平日:10時~16時
土日祝:10時~17時
里山の湯
☎0574-23-0066
おとな 720円
10時~22時(受付最終21時30分)
第3水曜 定休
「道の駅 みのかも」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第18回
登録日/2002年8月13日
道の駅「みのかも」の前身は、2003年4月に開設された「道の駅 日本昭和村」で、2018年4月1日に現在の「道の駅 みのかも」に名称変更されている。
「道の駅 みのかも」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2021.11.05
2025.08.23
「道の駅 みのかも」での現地調査は2025年8月が最新です。
道の駅 みのかも【目次】

「道の駅 みのかも」のロケーション

岐阜県と愛知県の県境近くに位置する「道の駅 みのかも」は、東海環状自動車道の「美濃加茂ハイウェイオアシス」と隣接する、岐阜県道342号・平成記念公園線の道の駅で、広大な「ぎふ清流里山公園」の一画にある。

「ぎふ清流里山公園」は、当初「日本昭和村」の愛称で親しまれた昭和30年代の里山をイメージして造られた有料の都市公園だったが、2018年に大幅なリニューアルを受け、現在は終日無料で遊ぶことができる。

またこの時同時に、道の駅の名前も「日本昭和村」から「道の駅みのかも」に変更されている。

近くの旅先では、約20キロ・クルマで30分ほどのところにあり、本物の明治建築を保存展示し、数々の映画やドラマのロケ地に使われてきた野外博物館「明治村」が一番に挙げられる。

またその「明治村」とのセット券が用意された、国宝で現存12天守のひとつに数えられる「犬山城」もあわせて周るといい。

出典:NHK
いっぽう2020年に放送されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、「明智光秀」が生まれたとされる、可児市の「明智城址」からもそう遠くはなく、筆者のように歴史探訪が目的の車中泊の旅人には、かなりお勧めと云えるロケーションにある。

「明智城址」は一般的にはマニアックな城跡だが、「麒麟がくる」を見ていた人にはなかなか興味深いところだと思う。
「道の駅 みのかも」の施設

「道の駅 みのかも」の問題点は、その全容がウェブサイトから分かりづらいことだ。
確かに一般的な道の駅とはかなり構造が違っており、特に車中泊ブロガーが、あれこれ解説しているサイトを見ると、その感が増してくる(笑)。
心配しなくても、現地に行けばすぐに理解はできるのだが、ここではシンプルに結論から説明しよう。

一般道からアクセスする人が使える「道の駅 みのかも」の駐車場は、航空写真の❶。

こちらが道の駅側から見た写真になるが、おそらくここが普通車148台と記されている駐車場のことだろう。
路面は概ね平坦だが、写真の奥には緩やかなうねりのある場所もある。

車中泊ブロガーの中には、ここでは「美濃加茂ハイウェイオアシス」の駐車場をイチオシにしている人もいるが、確かに24時間トイレにも「里山の湯」にも、いちばん近い好立地であることは間違いない。
ただし、「美濃加茂ハイウェイオアシス」の駐車場に行けるのは高速道路からだけで、一般道から入ることはできない。
ということは、クルマで外に出ることもできず、買い物もままならない。

この写真は、❶のもっとも24時間トイレに近い場所だが、「美濃加茂ハイウェイオアシス」のベストポジションと比べて、50メートルほど余計に歩くだけだ。
そうなると、
24時間トイレと入浴施設までの「距離」だけで、「美濃加茂ハイウェイオアシス」での車中泊を選ぶのはどうかと思う。
「道の駅 みのかも」は美濃加茂の市街地に近く、クルマで5分も走れば、大きなスーパーもホームセンターもガソリンスタンドもあり、周辺の観光地にも高速道路を走ることなくアクセスできる便利な”旅の宿”だ。

さて。
こちらが「ぎふ清流里山公園」のエントランスにある「道の駅 みのかも」の施設群。

24時間トイレは、駐車場にいちばん近い入口付近に用意されている。

中にはウォシュレットが完備されていた。

続いては車中泊旅行者が主に利用する物販飲食施設で、左から順番に「青空市場」「おんさい館」正面が「SATOYAMA CAFE」になる。

「青空市場」の外観。

到着した時間が16時30分と遅かったため、野菜類は品薄状態。

いっぽうこちらは、地元の特産品を扱う「おんさい館」で、名古屋から訪れる若いファミリーを意識しているような、垢抜けた店内になっていた。

雑貨の品揃えも充実。
しかし、昔は赤と決まっていた飛騨の「さるぼぼ」に、カラー別のご利益があるとは知らなかった。
なんでもありやな(笑)。

なお食事は、入浴施設にある「里山食堂」が21時まで営業している。

そして最後は右側の「里山の湯」と、その横にある「足湯」。

ただし夏は「足水」になるようだ。
『こりゃ、涼しそうでいい』と思い、夕方に写真を撮ろうとしたのだが、あまり清潔感を感じないおっちゃんが、桟敷を独り占めするかのようにゴロンと大の字になっていたのでやめた(笑)。
若いカップルも迷惑そうにしていたが、そっちなら絵にもなっただろうに。
もっとも… それより迷惑なおっさんが、車中泊の旅人でなければいいけどね。
Ps

車中泊の旅人には関係ないが、「道の駅 みのかも」の隣には、あの「フェアフィールド・マリオットホテル」が建っており、その下にも広大な駐車場とトイレがある。

前述した航空写真の❸がそれにあたるが、まず❸の右側は大型車専用で、左側はすべて障害者用になっているため、健常者は使えない。

またこちらのトイレにはウォシュレットもない。
「道の駅 みのかも」の車中泊好適度
「道の駅 みのかも」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:「ぎふ清流里山公園」の中に設置。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置。

「あるか・ないか」で云えば「ある」だが、旅行者が捨てやすいかどうかとなると、はなはだ疑問(笑)。

「ぎふ清流里山公園」は入場無料なのだが、ご覧のように営業時間外はゲートが閉鎖されるため利用はできない。
しかし普通に考えれば、商業施設のあるゲートの外側の方が、ゴミ箱の需要は高いと思うのだが、おかしいのは筆者だろうか…

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 みのかも」の入浴施設&周辺買い物施設

里山の湯
天然温泉ではないが、7種類のお風呂とサウナがある。
☎0574-23-0226
おとな 720円
10時〜22時(受付最終21時30分)
無休
コンビニ
ローソンまで約3.5キロ

スーパーマーケット
「アルビス美濃加茂店」まで約4.5キロ
「道の駅 みのかも」のアクセスマップ
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