「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「徳光PA(ハイウェイオアシス)」は、駐車場から隣接する日帰り温泉まで歩いて行ける、北陸自動車道のイチオシ車中泊スポット

「徳光PA(ハイウェイオアシス)」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.06.27
2012.04.21
2012.05.06
2015.03.16
2018.08.07
2019.07.13
2019.10.01
2020.09.19
2022.09.26
2024.10.09
2026.05.02
2026.07.18
「徳光PA」での現地調査は、2026年7月が最新になります。
徳光PA(ハイウェイオアシス)

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徳光PA(ハイウェイオアシス)のロケーション

「徳光PA(ハイウェイオアシス)」は、日本海側の能登半島付け根に位置する「北陸自動車道」の休憩施設で、スマートインターと一般道からアクセスできる「ぷらっとパーク」を兼ね備えている。
しかも冒頭で書いたように徒歩圏内に日帰り温泉があるため、金沢や能登半島観光の前泊・後泊に利用するのにお勧めだ。
しかも特に平日は、「ぷらっとパーク」ではなく北陸自動車道の中の「PA(ハイウェイオアシス)」の駐車場で車中泊をするほうが、ETCの深夜割引が適用されるのでお得になる。

さて。
行ったことのない人が、インターネットだけで「徳光PA(ハイウェイオアシス)」を理解するのは少し難しいかもしれない。
端的に云えば、北陸自動車道の「金沢西インター」手前にあるパーキングリアのことなのだが、「松任谷海浜公園」に接続していて、ハイウェイオアシスに指定されているため、3つの呼び名がある。
そのうえ上下線で設備の内容が大きく違っているため、なおさら分かりづらい。
とはいえ、車中泊の旅人にとって何より大事なのは、ここは高速道路上から徒歩で、外にある日帰り温泉施設に行くことができる点だ。

その温泉がこちら。もちろん上下線のいずれからでも歩いて行ける。
松任谷海浜温泉
大人530円
月曜以外5時~22時30分(早朝風呂あり)
月曜日10時~22時30分
※受付終了は22時・第3木曜定休

ちなみに「徳光PA」の上下線は陸橋で結ばれており、徒歩での行き来が可能だ。
下り線(新潟方面行き)は「松任海浜公園」と通じており、徒歩で浜まで出ることができる。また上り線(米原方面行き)はハイウェイオアシスになっており、商業施設が充実している。
ここからは上下線に分けて、詳しく施設を紹介していこう。
下り線(新潟方面行き)の施設

施設は普通のPAと変わらない感じで、コンビニの「デイリーヤマザキ」とフードコート「金澤8キッチン」があったが、2024年10月からリニューアル工事に入っており、2026年8月現在、店舗はコンビニのみの営業となっている。
先行してリニューアルした上り線に続くかたちでの改装が予定されていたのが、工事計画の再検討が発表され、更地にはなったものの、現在はリニューアルに向けた準備・調整が進められている状態で、まだ建築は始まっておらず、リニューアルオープンの予定も発表されていない。
とはいえ、トイレ・駐車場・スマートICは通常通り利用できるので、車中泊に支障はなく、食事も前述したように、陸橋を渡って上り線側の施設に行けば食べられる。

ただし駐車場は奥行きが狭く、24時間トイレの近くは大型車もすぐそばに留まるため騒々しい。

そのため工事が完了するまでは、トイレから離れた陸橋近くの駐車スペースを利用するほうがいいかもしれない。

なおスマートICがあるので、ここで高速を降りて、一般道の「ハイウェイオアシス」の駐車場で車中泊することも可能だが、そうなるとETCの深夜割引が受けられなくなる。

加えて温泉側にクルマで行こうとすると、このガード下をくぐらなければならないが、高さ3.4メートル以上の車両は通れないので、キャブコンはくれぐれもご用心を。
上り線(米原方面行き)の施設

こちらは2024年12月26日にリニューアルオープンした、「徳光PA上り線」及び「ハイウェイオアシス」の航空写真だ。

地上から見た「徳光ハイウェイオアシス」の全景。
向かって左側にセブンイレブン・すき家・讃岐うどんの「こがね製麺所」・海鮮丼の「海宝」・つけ麺の「是空」の飲食店舗が独立して並んでおり、右の横長の建物が地域の土産品を販売している物産館の「taanto(タント)」になる。
そして駐車場は、中央のバリケードを挟んで左側が高速道路利用者用、右側が一般道路利用者用に分かれ、両者は行き来することができなくしてある。

「徳光ハイウェイオアシス」の中核施設である「taanto」には、イタリア語で“たくさんの”の意味と、北陸地方の方言の「たーんと」が掛けられている。

店内は高さを抑えた陳列で、奥までよく見通せる垢抜けたレイアウトになっていて買物がしやすい。

中には金沢らしい金箔製品のコーナーも。
ちなみに「白山ゲートウェイとくみつTaanto(タント)」は、これらを合わせた「徳光ハイウェイオアシス」の商業施設全体の呼称として使われているようだ。

さらにそれとは別に、この「徳光PA・上り線」の商業施設がある。

そしてこちらにも食堂と売店が用意されている。ただしサービスエリアと違い、PAの店舗は20時、Taantoも19時で閉店する。
しかしセブンイレブンは24時間、すき家も午前4時から翌午前3時まで営業している。
総じて「徳光PA(ハイウェイオアシス)」の上り線は、リーズナブルに食事が食べたい旅行者には嬉しい施設になっていると感じた。
ところで。

こちらはリニューアル前の「徳光ハイウェイオアシス」だ。
当時は今より規模も大きく、ガソリンスタンドがないだけで、実態はサービスエリアに近かった。

ご存知の方も多いと思うが、かつてここには「とれとれ海鮮市場」があり、日本海で水揚げされたカニや魚介を売っていた。

だが2019年の7月には、この有様に変わり果てており、その理由と今度については、以下のように記されていた。
ウィキペディアからの引用
以前は上り線側に商業施設(「まっとう車遊館」、のち「はくさん街道市場」)があったが、二度にわたり運営会社が倒産するなど、経営状況が急速に悪化、同施設は2019年8月末限りで完全閉鎖され、その後解体された。
跡地利用については、新たに同施設の土地建物を取得した不動産業者により、2020年8月に新たな施設「白山ゲートウェイとくみつTaanto(タント)」が開設される予定である。
計画が実際に施行されたのは2024年なので、事実上5年近く閉鎖状態にあったため、人によっては”忘れられた存在”になっているかもしれないね(笑)。
最後に。
新しくなった「徳光ハイウェイオアシス」は駐車場が多岐に渡って点在しているので、それを個別に解説しておこう。

❶徳光PAの駐車場
高速道路利用者専用の駐車場で、車中泊には平坦で大型車から離れた、この24時間トイレ前のスペースがベストだ。
もちろんトイレはウォシュレットで、可燃物のゴミ箱も近くにある。

❷ハイウェイオアシスの高速道路利用者専用駐車場
高速道路利用者専用に設けられた、ハイウェイオアシスの駐車場。ただトイレから離れており、車中泊で利用するメリットは感じられない。
ハイウェイオアシスの商業施設には、❶の駐車場のほうが近い。

❸ハイウェイオアシスの一般道路利用者専用駐車場
一般道路利用者専用に設けられた、ハイウェイオアシスの駐車場は3ヶ所ある。
その中でここは「松任谷海浜温泉」には近いが、トイレまではもっとも遠く、車中泊で利用するメリットは感じられない。

続いては「セブンイレブン」と「すき家」の裏に設けられた駐車場で、実はここが「松任谷海浜温泉」にも歩いて行けて、公衆トイレにも行きやすい車中泊のベストスポットになる。

最後は新しくできた「白山ゲートウェイとくみつTaanto(タント)」前の駐車場。
トイレは館内にあるが19時で閉館するため、夜はPAのトイレを利用する。
静かだと思うが入口が分かりにくく、利用者は少なそうだ。

❹徳光PAのぷらっとパーク
徳光PAに一般道からアクセスする人用の駐車場で、リニューアル前からあったと思うが、今はほとんど利用されていないというか、もはや不要だろう(笑)。
繰り返しになるが、車中泊の旅人にとって、高速道路を出ることなく日帰り温泉に歩いて行けるメリットは大きい。
北陸自動車道は新潟で磐越自動車道とつながっているため、首都圏を回避して南東北まで行くことができる便利な道だ。
関西方面からの利用価値が高いことを考えると、ここは知っておいて損はない。
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