25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 のと千里浜」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
「道の駅 のと千里浜」は、千里浜なぎさドライブウェイのすぐ近くにある、RVパーク併設の道の駅

道の駅 のと千里浜 DATA
道の駅 のと千里浜
〒925-0054
石川県羽咋市千里浜町タ1-62
☎0767-22-3891
営業時間:8時~17時
※土日祝などは18時まで営業
第2・第4水曜 定休(祝日除く)
「道の駅 のと千里浜」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第46回
登録日/2016年10月7日
開駅日/2017年7月7日
「道の駅 のと千里浜」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2019.07.13
2022.09.26
2026.05.02
「道の駅 のと千里浜」での現地調査は、2026年5月が最新になります。
道の駅 のと千里浜【目次】

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「道の駅 のと千里浜」のロケーション

能登半島・外浦の玄関口に位置する「道の駅 のと千里浜」は、「のと里山海道」と「千里浜なぎさドライブウェイ」に隣接する、観光拠点を兼ねた道の駅だ。

「千里浜なぎさドライブウェイ」は、その名の通り、波打ち際をクルマで走れる能登半島屈指の名所で、4WDでなくても走れ、夏は海水浴場になる。

だが近年は海岸の侵食が進み、晴れていても海が少し荒れると進入禁止になることが多い。
しかしそれは「のと里山海道」の電光掲示板に表示されるので、ドライバーには到着する前に分かる。

万が一「千里浜なぎさドライブウェイ」をクルマで走ることができなくても、「のと里山海道」の珠洲方面行き車線側にある「高松SA(道の駅高松)」にクルマを駐めれば、そこから徒歩で砂浜に出ることができる。
ただ車中泊には、幹線道路から離れた場所にある「道の駅 のと千里浜」のほうが静かで、環境も整っている。
時間に余裕があるなら「道の駅 のと千里浜」で一晩車中泊をして、翌日の天候回復を待つのもありだ。
そうするだけの価値が、「千里浜なぎさドライブウェイ」にはある。
しかし、普通に能登半島を旅する場合、ここで寝るには先がちょっと長すぎる。
日程に余裕があるシニア世代は別として、現役世代であれば少なくても「能登金剛」、元気があるなら「輪島」か「能登島」までは足を伸ばしたくなると思う。

しかしご承知の通り、能登半島は2024年に発生した「令和6年能登半島地震」からの復興途上にある。
幸いにも「道の駅 のと千里浜」は大きな被災を免れたようだが、2026年5月でも「輪島」から先は、まだ道の駅も震災前のようには営業できていない。

ただ我々には『能登を旅する』という”支援”の方法があるので、その中でも営業しているところを訪ね、お金を使うことが悪いことだとは思わない。
しかし一般的には、現在は「千里浜なぎさドライブウェイ」から国道415号で能登半島を横断して、富山湾に面した魚の美味しい「氷見」の町に出る計画のほうが無難かもしれない。
「能登」全体を考えれば、それでも復興の足しにはなるだろう。
距離は約25キロ・所要時間は40分ほど。「氷見」には「道の駅 のと千里浜」を凌ぐ能登半島屈指の道の駅がある。
「道の駅 のと千里浜」の施設

出典:ほっと石川旅ネット
ひとことで云うと、「道の駅 のと千里浜」はサービスエリアに近い構造だ。
駐車場は幾つかのブロックに分かれているが、どこも概ねフラットで車中泊には支障がない。

あえて場所を選ぶなら、トイレの入口が建物の中央にあるので、その前あたりが中高年にはお勧めだ。

駅舎と駐車場の間にはテーブル・ベンチが並んでいる。
クルマから近く、閉館後にお弁当などの調理済み食品を食べたり、開店前にパンなどの朝食を食べるには都合がいい。

もちろんトイレには、ウォシュレットが完備している。
しかし、収容台数150台を誇る「道の駅 のと千里浜」が、夜間も満車になるGWを想像するだけでゾッとする(笑)。

だが「道の駅 のと千里浜」の一画には、RVパーク(4台分)がある。
料金は1日2000円(電源代は別途要)。
ここは予約ができるので混雑する時期には有効だし、電源が必要な旅行者にはありがたいサービスだと思う。
詳細はこちらで。
ただ気になるのはその位置だ。
上の航空写真に記した通り、RVパークは敷地の一番端に設けられており、トイレまではずいぶん遠い。
筆者は「お金を払っているのだから”特等席”にあるべきでは?」と思うのだが、どうなのだろう。
ただそれは「道の駅 のと千里浜」に限ったことではなく、道の駅に併設しているRVパークは、どこも同じようなロケーションにセットされている。
これだと、『あるだけマシだろう』と云われているような気分になる(笑)。
正直なところ電源に用がなければ、あえて不便な場所を選ぶ人は少ないと思う。
今はキャンピングカーの多くが、リチウムイオンのサブバッテリーを搭載しており、真夏のエアコンが必要な時くらいしか、その需要もあるまい。
逆に大容量のポータブルバッテリーが普及したおかげで、走行充電やソーラー発電の機能が弱い普通車で長旅をしている人にとってのほうが、むしろありがたい施設になりつつあるのかもしれない。

さて。
「道の駅 のと千里浜」で目を引くのが、このサンドアートだ。
海岸沿いに建つ道の駅なら、どこにでもありそうなものだが、サンドアートは千里浜のように適度な水分が混ざると固く締まる性質の砂でなければ作れない。

千里浜にもサンドアートはあるのだが、屋外にある砂像は通常1年で風や雨によって削られ壊れることが多いという。
しかし「道の駅 のと千里浜」では、地元の千里浜砂像協会の補修と屋根に守られ、異例の長寿命を保っているとのこと。リニューアルは約3年周期で行われるらしい。

こちらは2019年7月に訪ねた時のサンドアート。確かに3年が過ぎて作品は新しいものに変わっていた。

「道の駅 のと千里浜」のサンドアートの隣には足湯もある。

最後は館内に目を移そう。
能登半島の玄関だけあって、売店には能登の特産品が所狭しと並んでいる。

なかでも有名なのが「塩」だ。
奥能登の珠洲では、400年以上の歴史を誇る伝統技術の「揚げ浜式製塩」が今も継承されており、その製法は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

また「塩」と同じく奥能登に古くから伝わる「いしる」は、魚と塩を主な原料にした醤油の仲間で、秋田のしょっつる、香川のいかなご醤油と並ぶ、日本三大魚醤のうちのひとつだ。
料理に塩味をうま味を加える働きが強いことから、隠し味として煮物、鍋物に使われることが多い。
能登半島を一周しないのなら、ここで奥能登の名物を手に入れるのは悪くない。

最後に。
「道の駅 のと千里浜」で意外だったのは飲食コーナーだ。
これだけの規模だけに、本格的なレストランがあるのだろうと思ったが、実際は軽食に近いものしかないようだ。
メニューは公式サイトで確認できる。
「道の駅 のと千里浜」の車中泊好適度
「道の駅 のと千里浜」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:24時間トイレの入口にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 のと千里浜」の最寄りの温泉&周辺買い物施設

ユーフォリア千里浜
道の駅から約300メートル
大人550円
浴場とプールのセットは900円
10時~22時
水曜 定休
コンビニ
ファミリーマートまで約750メートル
スーパーマーケット
「バロー羽咋店」まで3キロ
「道の駅 のと千里浜」のアクセスマップ
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