「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、歴史旅をコンテンツにまとめた特集のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、歴史旅をコンテンツにまとめた特集のひとつです。
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https://kurumatabi.net/page-1918/
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注目すべきは、天守ではなく「城郭」
このコーナーには、特に「お城が大好き!」というわけではない旅人でも、「知っておいて損はないレベルの知識」をまとめている。
その中で筆者が「プロローグ」として取り上げたいのが、「城郭(じょうかく)」という耳慣れない言葉だ。
ウィキペディアには、「城」とは敵を防ぐために土や石で堅固に築いた建物・設備と説明されている。
たしかに「天守がある大きな城」には、外堀・内堀があって、さらに石垣の上に櫓(やぐら)が建てられ、簡単には「本丸」に近づくことができない。
「城郭」というのは、こういう「フルセットのお城」を指して云う。
しかしそれとは別に、各地には「砦(とりで)」と呼ばれる小さな城も残る。
この写真は、織田信長が「桶狭間の戦い」に挑む直前に今川軍の様子を確認し、兵を集結させたと伝わる「善照寺砦跡」だが、本城を守る衛星のような「出城」を含めると、その数は「城郭」よりも圧倒的に多かった。
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さて。江戸時代には「城郭」が200ほど存在していたようだ。
しかし、明治維新後の新政府による「廃城令」と、太平洋戦争の戦禍により、その大半は「原型」を失い、当時からの天守を残す城は全国でわずか12ヶ所、「城郭」まで残っているといえるのは、たったの2城になってしまった。
そのため「城郭」を失った多くの城跡は、「天守」もしくは「櫓」、あるいは「堀と石垣」を残した「城跡公園」にするしかなかった。
つまり、その2城以外では「城郭」の残骸しか見ることができない。
ゆえに願わくば最初か、できれば早いうちに「城郭」をほぼそのまま現在に伝える世界遺産の「姫路城」か、同じく世界文化遺産の登録候補に名を連ねる、琵琶湖東岸の「彦根城」に足を運んでみていただきたい。
さて、大事なのはここからだ。
お城マニアなら、このあとすぐに「現存十二天守と日本100名城」のページに進んでもらってもかまわないが、旅人にはその前に見てほしい記事がある。それがこちら。
行ってみたくなるお城選びの秘訣
エピソードをテーマにした独自のお城めぐりのススメです。