「クルマ旅のプロ」がお届けする車中泊温泉旅行ガイド
「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。
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「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。

失敗しないための、車中泊温泉旅行ガイド
クルマ旅のプロがまとめた、北海道から九州まで車中泊で出かけたい全国の温泉地ガイドの決定版。
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「花野そば」は、極細のそばと、そば湯にあう「甘いつゆ」が印象的
「花野そば」は、湯布院のメインストリート「湯の坪街道」から外れた、大分川を渡った閑静な場所にある。
その存在を知らなければ、偶然前を通ることは難しく、やってくるお客はリピーターと、ネットか雑誌で評判を見た旅人だけだと思うのだが、席はほぼ埋まった状態だった。
さっそく噂の「生粉そば(十割そば)」をオーダーする。
すると、最初にこれが出てきた。使い込まれた感のあるサメ皮のおろしをみると、期待感が膨らむ。
5分ほどして運ばれてきたそばは、鮮やかな細切りで、職人の巧みな技が見てとれる。信州以外でここまで繊細なそばに出会うのは珍しい。
ただし更科そばなので、味わいも見た目と同様に淡白で、玄そばのような強い香りは感じない。
「花野そば」は、その自慢のそばを濃淡2種類のつゆで食べさせてくれる。
濃いほうのつゆは、とろみを感じるほど濃厚なうえに甘く、さすがに面食らった。関西在住の筆者は、盛りそばの甘いつゆには慣れており、むしろ信州や東北のつゆは辛く感じるほうだが、それでも甘い(笑)。
そこで薄めのつゆでいただくことに。こちらも甘みは強いが、時折わさびでアクセントを加えながら、一気に平らげた。極細のそば切りは、この喉越しを味わわなければもったいない。
いっぽうの濃いつゆは、そば湯との愛称が抜群で、これまた持つ手が止まらなかった。
湯布院では同じく評判の高い蕎麦処の「Murata 不生庵」にも足を運んでいるが、筆者には「花野そば」のほうがフィットした。おかみさんの応対も丁寧で、リピーターが多いのも頷ける。
【営業時間】11時~品切れ次第閉店
【定休日】不定休
【電話番号】0977‐84‐2008
駐車場はあるが、土地勘がないとクルマで行くのはかなり大変(笑)。できれば避けたほうがいいと思う。