【2023年1月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 たるみず」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅たるみず」は、温泉併設・ゴミ箱あり・足湯ありの風光明媚なクルマ旅の宿。
道の駅 たるみず DATA
道の駅 たるみず
〒899-4632
鹿児島県垂水市牛根麓1038-1
☎0994-34-2237
営業時間
9時~19時
年中無休(12/31~1/1 ~18:00)
レストラン:11時~15時(土・日・祝は16時30分まで)
温泉:13時~20時(受付最終19時30分)
足湯:10時~日没
「道の駅 たるみず」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第20回
登録日/2004年8月9日
「道の駅 たるみず」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.05.02
2011.12.30
2013.02.13
2013.10.26
2014.01.21
2016.12.30
2019.02.09
2021.12.26
2022.12.31
※「道の駅 たるみず」での現地調査は2022年12月が最新になります。
道の駅 たるみず【目次】
「道の駅たるみず」のロケーション
「道の駅たるみず」は、桜島を挟んで鹿児島市街からほぼ真反対側に位置している。
陸路だと、高速道路を走っても約66キロ・クルマで100分と大回りだが、乗船時間およそ15分の「桜島フェリー」で錦江湾を渡って桜島に上陸すれば、桜島港からは僅か18キロしか走らなくて済む。
その「道の駅たるみず」からは、ご覧の通り桜島が驚くほどよく見える。
しかも時々、小さな噴火をするから目が離せない。
音も聞こえない程度の噴火とはいえ、随時こういう景色が見られるところは、「道の駅 たるみず」を置いてほかにはあるまい。
しかも2本の足は、この無料の足湯の中に入れたままでいい(笑)。
桜島にも道の駅はあるが、駐車場に傾斜があってトイレにも遠いため、車中泊スポットとしては今ひとつだ。
また2018年には、同じ垂水市の市街地に近い便利な場所に、新しい「道の駅たるみずはまびら」がオープンしているが、サービスエリアチックで風情には欠ける。
実はこの光景を実際に見てみたい筆者は、これまでに8度「道の駅たるみず」で車中泊をしてきた。
また運が良ければ、イルカの群れが沖合に姿を現すこともあるようだ。
ただ残念なことに、いずれも未だ見ることができていない。
それでも次に鹿児島にいく機会があれば、ここで車中泊をすると思う(笑)。
「道の駅たるみず」の施設
こちらが「道の駅たるみず」のレイアウトで、駐車場は3ヶ所に分かれている。路面はいずれもほとんど平坦で、特に車中泊に支障は感じられない。
ここがメインになる❶の駐車場で、正面が情報休憩室と24時間トイレになる。
❶の駐車場を駅舎側から撮ったカット。奥には大型車が停まるので、トイレに近い場所のほうが静かに眠れる。
これまでウォシュレットがなかった24時間トイレは、2022年12月に訪ねた時は、改修中で使えず。
だが工事は2023年2月末までのようなので、3月にはおそらくウォシュレットが利用できるようになるだろう。
この時は仮設しかなかったので、初めて「道の駅 たるみずはまびら」に泊まった。
こちらは24時間利用できる、休憩所を兼ねた「情報提供室」。
中にはマップやパンフレットが置かれており、テーブルと椅子だけでなく、畳敷きの座敷もある。
ただし日によっては、「想像通り」こういう使われ方をされる。もっともそれは、道の駅も「織り込み済み」だと思う。
そりゃ~、ライダーとチャリダーは嬉しいに違いない(笑)。
ただ「道の駅たるみず」は、順次改修工事を進めているようで、もしかすると24時間トイレの次は、情報休憩室をリニューアルするかもしれない。
続いて❷の駅舎の前の駐車スペース。
24時間トイレや自販機に近くて便利だが、道の駅の営業中は商品の搬入に使われることが多いようだ。
また国道にも面しているので、筆者はいいとは思わない。
最後の❸は、メインの駐車場から道の駅の建物を挟んだ温泉側の奥にある。
基本的には日帰り温泉客用に用意されている場所だが、車中泊も可能だ。ただしトイレからはかなり遠くなる。
それとここは、温泉が閉まればほとんどクルマが来ないので、あまり見たくない車中泊旅行者の姿をチラホラ見かける(笑)。
こちらは日帰り温泉に隣接する売店の中。野菜やお酒、土産品も揃っているが、写真の右奥にご注目。
なんと「道の駅たるみず」には、地元の漁協の直営店がある。
というわけで、地魚の新鮮な刺し身が手に入るのも、筆者がここで車中泊をする大きな理由になっている。
アラとはいえ、この値段は素晴らしい!
が、さすがにコレは買えなかった(笑)。
「道の駅たるみず」の車中泊好適度
「道の駅 たるみず」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外の自動販売機横に設置。
缶・ビン・ペットボトル:同上
「道の駅 たるみず」は、可燃ゴミが24時間捨てられる南九州の貴重な道の駅だ。
この点を含めて筆者は、鹿児島、いや九州、いやいや全国を見渡しても、この「道の駅たるみず」の車中泊好適度は”トップクラス”だと断言する。
そもそも、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅たるみず」の温泉&周辺買い物施設
敷地内にある日帰り温泉「湯ったり館」は、天然ラドン温泉のかけ流しが自慢で、露天風呂まで揃っている。
おとな350円(シャンプー、ボディーソープなし)
営業時間:13時~20時(受付最終19時30分)・水曜定休。
コンビニ
1.3キロのところにヤマザキYショップがある。
スーパーマーケット
約13キロ離れたところに「タイヨー垂水店」がある。
「道の駅たるみず」のアクセスマップ
鹿児島県 道の駅・車中泊好適度チェック!
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
鹿児島タウン&桜島 車中泊旅行ガイド
「西郷どん」ゆかりの地をめぐる旅





「アラ還」からの車中泊


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