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九州取材旅 2017.5/日本一周の旅22 長崎・軍艦島&グラバー園編

3.長崎県

2話からかなり時間が空いたが、「取材記録」を中途半端に終わらせるわけにもいかず、頑張って続きを書くことにする。今書かないと、来週には北海道に渡ってしまうため、この話はたぶん「迷宮入り」してしまうに違いない(笑)。

軍艦島

さて、この日は早朝のうちに長崎港に来ていた。目的は「軍艦島」だ。筆者がこの島の存在を知ったのは、初めて車中泊旅の取材で長崎を訪れた2009年のこと。

車中泊スポットを求めて野母崎まで下った際に、約5キロ沖合にある、何とも奇怪なこの島の存在に気がついた。なにしろ名前が「軍艦島」だし、最初はてっきり軍事施設跡かと思ったくらいだ(笑)。

もちろん当時は世界遺産ではなかったため、知る人ぞ知る長崎の珍名所のような存在だった。

軍艦島

それから8年の歳月が流れたが、2011年に大河ドラマ「龍馬伝」があったこともあり、長崎には幾度か足を運んでいた。

記録を数えると今回が6度目。九州では阿蘇に並ぶ回数になるのだが、それでもこの島には渡れずにいた。

言い換えれば… それほど長崎には「見どころ」がある。

その「軍艦島」については長い話になるので、別記事に詳細をまとめている。興味のある方は以下の記事を、のちほどご覧いただければ幸いだ。

さて。ここではハイルーフ車やルーフボックスを積んだマイカーで、軍艦島を訪れる人に向けた「耳寄りな話」を記載しよう。

長崎港ターミナル

軍艦島ツアーのサイトを見ると、クルマは長崎港ターミナル横の県営駐車場に置くよう案内されているが、行ってみるとそこは「やはり」立体駐車場だった。

「やはり」というのは、かつて「ランタン・フェスティバル」で長崎を訪れた際にも、同様の説明で苦い思いをしたことがあったからだ。

そのため今回はこの事態を予測して、出港の2時間近く前に現地入りし、駄目なら近くで駐車可能な平面駐車場を探そうと思っていた。

コインパーキング

読者の中には、なぜ事前に電話で「近くの平面駐車場の場所」を確認しないのか?と思う人がいるかもしれないが、筆者のハイエースの車高は約2.4メートル、それに対し、平面駐車場の高さ制限は、高いところでも2.3メートルまでが大半だ。

つまり「数値上は入庫できない」。

そのため探してもらっても、「入れる駐車場は見つかりません」という返事が返ってくるのは当然だ。

その返事は間違いではないのだが、正しいとも限らない…(笑)。

実際は写真の通り、スレスレの程度に多少の差はあれど、まあ必ずといっていいほど停められる。

しかしそれは、このページのようなサイトを見つけるか、現地に行って確かめる以外には知る由もない話である。

というわけで、有料だが車中泊もできる長崎市内の平面コインパーキングを紹介しておこう。

長崎水辺の森公園

さて。軍艦島は午前中のツアーだったので、長崎港に戻ったその足で、予定していたレストラン「ニッキーアースティン」へと向かった。

お目当ては、グルメの間では長崎発祥の食べ物として、「ちゃんぽん」に次ぐ地位を築いているという「トルコライス」。

トルコライス

Wikipediaには、「一皿に多種のおかずが盛りつけられた洋風料理で、最も一般的なのはピラフ(ドライカレー風も有)、ナポリタンスパゲティ、そしてドミグラスソースのかかった豚カツという組み合わせ」。

と紹介されているが、筆者の前に運ばれてきたトルコライスは、まさしくその通り!(笑)。

北海道・根室の「エスカロップ」と、どこかよく似た感じのランチである。

ちなみに「ニッキーアースティン」は100種類を超えるトルコライスのメニューがが自慢の老舗で、「秘密のケンミンショー」や「いい旅夢気分」などのメジャーなテレビ番組でも紹介された行列店のひとつだ。

だが、一見客はまず自分で注文を決められない… ゆえに「一番ポピュラーなトルコライス」を頼んだのだから、そりゃまあ、当然の結果だろう(笑)。

その後、出島に寄ってからクルマに戻り、繁華街の思案橋へと向かった。

思案橋

この日はビジネスホテルを予約していた。

過去5回の長崎訪問は、市内に適当な車中泊地が見つけられず、20キロほど離れた郊外にある「道の駅夕日ヶ丘そとめ」や、野母崎の無料駐車場、あるいは長崎自動車道のSAなどを利用してきた。

しかし長崎は夜も魅力的で、それを味わうには割り切ってホテルに泊まるほうがいい。

市内でコインパーキングを利用し、お風呂に入って朝食を食べるコストを考えれば、夫婦で5000円ほどの持ち出しでおさまるホテル泊を、筆者は許せる。車中泊のクルマ旅では、ホテルのことを「伝家の宝刀」と呼ぶらしい(爆)。

ところで。トルコライスと同じく、長崎が発祥の地といわれる卓袱(しっぽく)料理をご存知だろうか?

卓袱料理

和華蘭料理とも評されるこの豪華絢爛な食事を、筆者も一度は食してみたいと思うのだが、値段もさることながら、家内と二人ではここまでの量は到底食べきれまい… これは次回に向けて要再調査の課題となった。

花街丸山

さて。思案橋で卓袱料理の話が飛び出した理由は、このお方に由来する。

「龍馬伝」をご覧になっていた方の中には、龍馬が高杉晋作と初めて出会い、蒼井優演じる芸者の「お元」が出入りしていた、花街丸山にあった料亭引田屋を覚えている人は多いと思う。

その花街丸山は思案橋から歩いて行けるところにあり、公園の一画に龍馬の銅像が立っている。

だが、見どころはそこじゃない。

引田屋

ドラマの中で卓袱料理が並んでいた、旧引田屋こと花月は、今もそこに残っているのだ。

京都と同じで、長崎にはこういうタイプスリップ感のある見どころが多く、歴史を知れば知るほど面白い。

散歩から戻り、ホテルでしばらく静養した後、タクシーで最後の取材地グラバー園へと向かった。

写真はその途中で立ち寄ったオランダ坂。いちばん雰囲気が良いのは、この活水女子大学に通じるあたりだ。

グラバー園

この時期のグラバー園は「ローズガーデン・フェスティバル」を開催していて、ナイター営業も行っているが、料金は普段と変わらない。

つまり「一粒で二度美味しい」ということで、日没前にやってきた。

グラバー園

「ローズガーデン・フェスティバル」の見どころは、グラバー園の中にある「旧オルト住宅」。

住人だったオルトは、大浦慶と組んで九州一円からお茶を買い求め、輸出で財を成した話が有名だが、土佐藩とも親交があったようで、「いろは丸沈没事件」では、紀州藩との勝訴に一役買っている。

グラバー園 夜景

そうこうするうちに夕暮れを迎え、念願のカットを無事撮り終えた。

だが、この直後に予期しなかったクライマックスが訪れる。

コスタ・セレーナ

この日の長崎港松が枝国際ターミナルには、イタリアの豪華客船「コスタ・セレーナ」号が停泊しており、日中は軍艦島クルージングの船からその様子がよく見えた。

こういう船が撮影できる機会は滅多にないので、それはありがたかった。

コスタ・セレーナ

しかしグラバー園からは、その巨体が全景を撮る際の障害になっていた。ちなみにグラバー園は、ひとつ上の写真の山頂左側にある。

仕方ないと、あきらめて帰ろうとした矢先… 唐突に汽笛が響き、なんと豪華客船が静かに岸を離れ始めた。

夜景

おかげで希少どころか、まさに「一期一会」なるワンショットが筆者のカメラにおさまった。

しかも見学不可の世界遺産「長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン」までが、船の後方にライトアップされて写っている。

狙っていても、こう上手くはいかないのが「風景写真」というもの。

まさに「持ってる男」の本領発揮の瞬間だった(大笑)。

刺し身

 思案橋に戻ってから、刺し身のうまい居酒屋で少し遅めの夕食。思案橋にはたくさんの店があるので飲食には困らないが、筆者はちゃんと昼間にチェックしていた。

森伊蔵

頑張ったご褒美は、ちょっと贅沢なお酒ということで(笑)。

 

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