「いで湯と城と文学の町」松山を満喫する。

松山城愛媛県の観光地
「クルマ旅のプロ」がお届けする車中泊温泉旅行ガイド
「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。
失敗しないための、車中泊温泉旅行ガイド
クルマ旅のプロがまとめた、北海道から九州まで車中泊で出かけたい全国の温泉地ガイドの決定版。
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道後温泉は松山の市街地にある。

「いで湯と城と文学の町」というのは、松山市の観光PRで用いられているキャッチコピーだが、道後温泉の観光事情は、松山市のそれとほとんど変わらない。

松山という町はコンパクトにまとまっていて、無駄なく周れば、一泊二日でもこの3つのコンテンツを十分堪能することができる。

しまなみ海道

だが、道後温泉が組み込まれたバスツアーを見ると、立ち寄り先はせいぜい松山城くらいで、そそくさとこの町を出て、やれ「しまなみ海道」だ「高知」だと先を急いでしまうようだ。

それでは「坂の上の雲」を知る旅人にとって、物足りないのは当然(笑)。ゆえにここでは、「いで湯と城と文学の町」松山をフルパッケージで紹介しよう。

道後温泉界隈

放生園

別名「坊っちゃん湯」と呼ばれる道後温泉本館の界隈には、教員だった夏目漱石が、松山中学赴任時代の実話を描いた代表作「坊っちゃん」ゆかりの見どころがたくさんある。
道後温泉界隈にある「坊っちゃん」ゆかりの見どころ まとめ
道後温泉界隈にある、「坊っちゃん」ゆかりの見どころを、クルマ旅のプロがまとめて解説しています。

道後公園(湯築城跡ゆづきじょうあと)

湯築城跡

道後温泉のすぐ隣にあるので「気になる場所」だと思うが、ここは豊臣秀吉による「四国征伐」以前に、松山を支配していた河野氏の居城跡。

歴史学上、希少な遺跡であることは想像できても、この公園を魅力的にガイドするのは難しい。

むしろ歴史に興味がない旅人には「知らなくても構わない」、いや「知らないほうがいい」ところかもしれない(笑)。
松山に残る、もうひとつの「日本100名城」。湯築城跡(道後公園)
道後温泉にほど近い、松山の湯築城跡(道後公園)に関する記述です。

江戸時代の天守が残る、伊予松山城

伊予松山城

徳川家ゆかりの松平定行が城主になったのは1635年。それ以降、明治維新までの235年間にわたり、松山は四国の親藩大名としての役目を担ってきた。

その居城である伊予松山城は、松山市の中央、標高132メートルの勝山山頂に本丸があり、裾野に二之丸・三之丸がある日本有数の平山城で、姫路城、和歌山城とともに日本三大平山城のひとつに数えられている。
江戸時代の天守が現存する国の重要文化財 「伊予松山城」
日本100名城で現存十二天守のひとつに数えられる、「伊予松山城」に関する記述です。

司馬遼太郎の長編歴史小説、「坂の上の雲」ゆかりの地

秋山兄弟 生誕地

日本が近代国家へと歩み始めた明治時代。松山に3人の男がいた。

後に連合艦隊参謀として日本海海戦の勝利に貢献する秋山真之(さねゆき)、その兄で日本騎兵の父となる好古(よしふる)、そして俳句・短歌の中興の祖となった正岡子規。

彼らはただ前のみを見つめ、明治と言う時代の坂を上ってゆく…

坂の上の雲ミュージアム

歴史作家・司馬遼太郎の代表作のひとつとされるこの作品は、1968年(昭和43年)から1972年(昭和47年)にかけて「産経新聞」に連載され、その後単行版全6巻(文藝春秋、初版1969年~1972年)、文庫版全8巻(文春文庫、初版1978年、島田謹二解説)で刊行された。

出典;NHK

しかし、日本人の多くが「坂の上の雲」という作品を知ることになったきっかけは、テレビだろう。

2009年11月29日から2011年12月25日まで足掛け3年にわたり、NHK「スペシャルドラマ」として放送された「坂の上の雲」は、3部構成の全13話。

NHKの「プロジェクトJAPAN」の一環に位置づけられ、国内では、愛媛・長野・茨城・奈良・福島・愛知・神奈川・静岡・広島・岡山・滋賀・熊本など、さらに海外は日露戦争の舞台となった中国やロシア、さらにはアメリカ、イギリス等で3年に及ぶロケが行われた。

また、戦闘シーンは、CG(コンピューター・グラフィックス)をフル活用し、映画さながらのリアリティーを実現している。

配役は、主役の本木雅弘(秋山真之)、阿部寛(秋山好古)、香川照之(正岡子規)のほか、西田敏行、石坂浩二、高橋英樹、渡哲也、伊東四朗、加藤剛、小澤征悦、竹下景子、松たか子、菅野美穂などの豪華キャスト。

もちろん制作費は大河ドラマを上回るケタ違いの規模であった。

さすらいの俳人・種田山頭火、臨終の地「一草庵」

一草庵

松山市内に、正岡子規とは全く作風の異なる昭和の俳人、種田山頭火の終焉の地が残されてることをご存知だろうか…
さすらいの俳人・種田山頭火の終焉地「一草庵」
俳句の聖地、愛媛県・松山市に残る種田山頭火終焉の地「一草庵」に関する記述です。

愛媛県指定無形文化財 砥部(とべ)焼

砥部焼

「道後ハイカラ通り」で見かける砥部焼(とべやき)は、愛媛県砥部町を中心に作られる陶磁器で、愛媛県指定無形文化財に指定されている。

国号33号線沿いにある「砥部焼観光センター炎の里」に行けば、その製造工程のすべてが見学できる。

日本では陶磁器を作るところは少ないので、興味があればぜひ足を運んでみよう。
松山郊外にある陶磁器の里 砥部(とべ)
松山市の郊外にある砥部焼の産地をご紹介しています。
楽天市場の四国特産品 特集!
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