「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。
中高年は、1日に3食しか食べられない(笑)。
一時期インターネットで「おまとめサイト」が話題になったが、googleで「道後温泉 グルメ まとめ」とググってみると、実に676,000件ものウェブページが検ヒットしてくる。
こんな小さな温泉街に、いったいどれだけ旨い店があるというのだ?(笑)。
いくつかサイトを見てみると、本当にこれだけの店をひとりで食べ歩けているのか?と不思議に思う。経験からすると、行列店で並んでいたら、それだけで疲れてしまうものなのだが…
いずれにしても、筆者は実際に買って食べたものと、訪ねて食べた店のことしか書かないので、それを「まとめ」たところで、たかだか数はしれている。
それでもよろしければ… というのがこのページ(笑)。
そもそも中高年になれば、それほど食べることには執着しなくなる。
ちなみに筆者の道後温泉歴は、平成最後の2019年4月現在で都合9回。大阪の人にしては、よく出かけている部類だと思う。
まずは、湯あがりにグビッ!と行くなら、道後麦酒館。
夕食には、大人の隠れ家的日本料理店「にきたつ庵」がお勧め
ランチタイムは、魚屋直営のお食事処「おいでん家」へ。
「伊予のご馳走 おいでん家」は、道後温泉本館のすぐ近くにあり、テレビや雑誌でよく紹介される食事処のひとつ。
買い食い&お土産探しは、「道後ハイカラ通り」
両端にズラリとお土産店が軒を並べる道後温泉の目抜き通りは、「道後ハイカラ通り」と呼ばれる約250メートルのアーケード街で、道後温泉本館から放生園まで続いている。
通りには飲食店やコンビニもあり、雨の日はここでほとんどの所用を済ませることが可能だ。
また通りの道後温泉側を出たあたりにも、人気のあるお店が並んでいる。
道後温泉名物「坊っちゃん団子」
柚子餡の松山銘菓「十六タルト」
揚げたての「じゃこカツ」がテイクアウトできる、谷本蒲鉾店
夜食にお勧め! うなぎ小椋の100円焼きおにぎり
店頭で、うなぎのタレで焼いた温かいおにぎりがテイクアウトできる。
筆者は大阪在住なので、甘めのタレを期待していたのだが、出てきたのは関東系のあっさり味で、ちょっと驚き。
それはタレに頼らずとも勝負ができる、ちゃんとした素材を使っている証だろう。中には少しだが具も混じっている。
店主は愛想もよく、ちゃんと温めてくれて1個100円はすこぶるリーズナブル。
もちろん夕方には売り切れているので、早めに手に入れておこう。筆者は昼に食べたが、電子レンジがあるキャンピングカーなら、いい夜食になりそうだ。