この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
禁止にならない限り、車中泊には道後温泉本館の前にある公営の有料駐車場がベストスポット
本館南側に位置する冠山の頂上にあり、近隣の公営有料駐車場と区別するため、「道後温泉冠山駐車場」と呼ばれることもある。
基本的には本館利用者の為のパーキングだが、料金には「泊まり」の設定があり、24時間使用できるトイレもあるので、今のところ特に車中泊を禁止にしてはいない。
道後温泉駐車場の入口
写真のゲートをくぐった坂の上に駐車場が広がっている。そのため道路からは全く様子が見えない。
だが、それ以上に問題なのは、この入口の位置だ。
道後公園方面から来ると、写真正面にある道後温泉本館が見えたら、もうスグ右側は駐車場の入口だ。
そのため、意識的に徐行してなければ、まず入れない。
さらに厄介なのは、反対方面から来たら、ほとんどUターンに近いかたちでの入場となる。
同じく意識的に大回りでアプローチしないと、路上で切り返しが必要になり、通行の迷惑になる。
誘導員がいるので、事前に知っていれば対処できるが、知らずに行くと、十中八九「もう1周余分」に走らされることになるだろう(笑)。
トイレと空の遊歩道
駐車場はほぼフラットで、トイレはすこぶるキレイに管理されている。
駐車場の横には、約20メートルの高さから道後温泉本館を見下ろす、とっておきのビュースポット「空の散歩道」がある。
また2019年からの本館改修工事に伴い、新たに足湯が増設されている。
駐車場の一画には、道後温泉を祭る「湯神社」と、珍しいお菓子の神様が鎮座する「中嶋神社」がある。さらに南側は湯神社への表口になっており、石段がある。
その下の道は135段の石段が待つ伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)の参道なので、朝の散歩が習慣という方には好都合だろう(笑)。
なお、この駐車場では車外での自炊や、テーブル・チェアを外に出すようなキャンプ行為は絶対に慎もう。
道後温泉付近には代替となる駐車場やキャンプ場がないだけに、普段以上の気遣いが必要。
これはマナーというより、むしろ「車中泊旅行における環境保護」の話だ。
道後温泉(冠山)駐車場
■普通車駐車台数:約100台
■開場時間:午前5時30分から午後11時30分
■駐車料金:最初の30分まで100円、以後30分ごと100円。20:30~8:30は泊まり料金で720円(ただし開場時間外の出入庫は不可)
なお、道後温泉本館、道後温泉椿の湯、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉を利用する際は、館内に設置されている認証機に駐車券を通すと、最初の1時間は無料になる。駐車券を忘れずに持参しよう。