【2023年1月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、鹿児島市内に残る「西郷どん」ゆかりの地の紹介です。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「西郷隆盛」抜きに、鹿児島の町は語れないでしょ。
「鹿児島市」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.04
2010.05.03
2011.12.28
2013.02.13
2016.12.27
2018.01.07
2019.02.09
2023.01.02
※「鹿児島市内」での現地調査は2023年1月が最新となります。
「西郷どん」ゆかりの地ガイド/鹿児島市内編
5分でわかる西郷隆盛の功績
「長嶋茂雄」抜きにジャイアンツが語れないように、「西郷隆盛」を抜きにして鹿児島は語れない。
と、筆者の知る鹿児島県人は、口を揃えてみながそう云う(笑)。
直近では2018年に「西郷どん」が大河ドラマで放送されたが、1990年の「翔ぶが如く」、さらに2008年の「篤姫」と、西郷隆盛絡みの大河ドラマは、鹿児島県民のみならず、日本中の人々から常に高い人気を誇っている。
だが「江戸城無血開城」以外の「西郷隆盛」が残した功績を、あなたはどれくらいご存知だろうか…
中高年はやはり、何でも「1丁目1番地」から入らないと気が済まない(笑)。
「西郷どん」ゆかりの地は、大きく3つの地区に分散。
さて。
「西郷どん」ゆかりの地は、鹿児島中央駅に近い「加治屋町」地区、鶴丸城があった「城山」地区、そして仙巌園のある「磯」地区の3つのエリアに分散している。
そのうち「加治屋町」地区と「城山」地区は、駐車場にクルマを駐めて徒歩で周り、「城山」地区は個々の見どころをクルマで訪ねるとスムーズだ。
「加治屋町」地区
「加治屋町」地区には、西郷隆盛や大久保利通のほかにも、大山巌や東郷平八郎といった、日露戦争の立役者の生家が残るが、やはり最初に足を運ぶべきは、この「維新ふるさと館」だろう。
人気の高い西郷の影に隠れているが、大久保利通なくして現在の日本はなかった。
「維新ロード」には、その稀代の政治家「大久保卿」の銅像もある。
「城山」地区
ここには敷地内に、篤姫を含む島津家ゆかりの人物に関する資料を展示している「黎明館」が建つ「鶴丸城跡」と、西南戦争ゆかりの史跡が残されている。
なお、西南戦争ゆかりの史跡については、こちらのページにまとめている。
「磯」地区
やはりメインは、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成要素に登録された、「仙巌園(せんがんえん)」と「尚古集成館(しょうこしゅうせいかん)」になる。
また「磯」地区の郊外には、薩摩藩屈指の君主と呼ばれた島津斉彬が、執念を燃やした集成館事業の、世界遺産に登録された2つの遺構も残されている。
車中泊+モデル観光コースガイド
上記の記事の内容を踏まえ、1日で鹿児島市内の「西郷どん」ゆかりの地をめぐる「車中泊+モデル観光コースガイド」を用意している。
観光密度の高い鹿児島市内は、適当に動いても「なるようにはならない」。
また総花的に観光スポットを書き並べた情報サイトは、消化不良を引き起こすだけで、ほとんど役には立たなかった。
ということは、そういうサイトを書いている人は、実際にちゃんと鹿児島市内を取材してはいないということ。
鹿児島市内では「情報の仕分け」という作業が必要で、それには実際に旅行者目線で街を歩いた、誠実で経験と知識の豊かなプロの手を借りるのが賢明だ。
なお当サイトは、中高年を想定した時間と体力の配分、そして見どころを盛り込んだ内容なので、30代・40代の旅人には少し物足りないかもしれない。
元気があれば、繰り出せ!夜の天文館
天文館は鹿児島市の中心にある繁華街・歓楽街の総称で、地元では天街(てんまち)とも呼ばれている。
グルメのページで紹介している、有名な黒豚専門店「あぢもり」も天文館の一画にあるが、新幹線が開通した現在は、ガイドブックや食べログに登場する人気の店は予約が常識。
地方都市と侮っていると、終日予約で一杯で「門前払い」になることも少なくない。