甘みとコクがある鹿児島の絶品。黒豚肉

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歩く野菜と呼ばれた、戦国時代の「兵糧」

今では大阪のスーパーでも手に入る鹿児島産の黒豚。その肉には甘みとコクがあり、ひとくち食べれば黒豚かどうかがすぐに分かる。

ここでは、その黒豚に秘められた知られざる歴史を紹介してみたい。

薩摩藩と黒豚の歴史

<以下はウィキペディアからの転用>

かごしま黒豚とは、鹿児島県内で飼育された純粋バークシャー種の豚肉、またはその豚の生体を指す。

かごしま黒豚と言う名称は1999年に商標登録されている。

黒豚のブランドは鹿児島県以外にも、埼玉県(彩の国黒豚)・群馬県(とんくろー)・岡山県(おかやま黒豚)・香川県(讃岐黒豚)に存在するが、かごしま黒豚は別格の扱いで、過去には食肉市場で牛肉並の値(Bランク)が付けられたこともある。

面白いのはここからだ。

薩軍を支えた「生きたままの兵糧」

戦国時代から薩摩の国では、豚肉を「歩く野菜」と呼んで食べていた。

九州統一をほぼ成し遂げた島津氏の底知れぬ強さは、織田信長よりも先に鉄砲の実用化を行ったことと、豚を生きたまま兵糧として戦場に運んでいたことであり、当時の戦国武将では珍しい肉食集団だった。

1609年に島津氏が琉球侵攻を行った際に、琉球の豚を多数連れ帰り、薩摩の豚と品種改良した。

当時の薩摩藩は、シラス台地の影響もあって満足な農業土木が行えず、植え付ける所さえあれば勝手に育つサツマイモと、それを餌にする豚の肉が一般的な食糧であった。

薩摩藩の石高は77万石であるが、米の栽培が行われていたのは川内川の流域ぐらいであり、実際はさつまいもと豚肉が石高の大半を占めていた。

江戸幕府にも献上

幕末、彦根藩主・井伊直弼が大老になるが、この時直弼は彦根藩が代々行っていた将軍家への牛肉の献上を中止し、代わりに薩摩の豚が献上された。

水戸藩主徳川斉昭をして、「いかにも珍味、滋味あり。コクあり、なによりも精がつく」といわしめ、徳川慶喜は後に「豚一様」と呼ばれるほどに薩摩の豚を気に入っていた。

また、西郷隆盛も豚骨と呼ばれる郷土料理と、今風で言う肉入り野菜炒めの豚料理を愛していた。

そう聞くだけで、なんだか元気が出そうな黒豚だが、飼育期間が短い白豚が全国で普及した1970年代以降、江戸時代のステイタスを復活するまでには、多くの人々の努力があったようだ。

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