車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年3月にまとめた「道の駅 小国」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


黒川温泉にいちばん近い「道の駅 小国」は、小国郷の温泉めぐりの情報収集に使える車中泊スポット。
道の駅 小国(おぐに) DATA
道の駅 小国
〒869-2501
熊本県阿蘇郡小国町宮原国道387号沿い
☎0967-46-4111
営業時間
8時30分~17時
年中無休
「道の駅 小国」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
1985年(昭和60年)に日本国有鉄道・宮原線の肥後小国駅跡地に、町営施設「ゆうステーション」として開設され、1993年(平成5年)に道の駅に登録。
「道の駅 小国」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.05.01
2013.02.12
2013.10.22
2014.12.27
2017.05.07
2022.06.19
※「道の駅 小国 」での現地調査は2022年6月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年3月に更新しています。
道の駅 小国【目次】
「道の駅小国」のロケーション
熊本県北部の国道387号と442号の交差点近くに建つ「道の駅 小国」は、大分県との県境に近い、阿蘇の北外輪山の麓に広がる「小国郷」に位置している。
「小国郷」は小国町と南小国町を合わせた地域の呼称で、九重火山を熱源に、豊富な湧出量を誇る温泉群が多数存在する。
中でも有名なのは「黒川温泉」だが、「杖立て温泉」「わいた温泉郷」も車中泊の旅人には人気がある。
また温泉以外の見どころでは、「鍋ヶ滝」と「北里柴三郎記念館」が挙げられる。
なお「小国郷」の温泉と観光・グルメスポットについては、以下の記事に集約しているので、ぜひ参考にしていただきたい。
「道の駅小国」の施設
その良し悪しは別として(笑)…
まず気になるのは、この日本初の「木造立体トラス工法」で作られたという、全面総ミラーガラス張りの駅舎だろう。
1階はショップ、2階は情報スペースとインフォメーションになっており、「ASOおぐに観光協会」が入っている。
筆者を喜ばせたのは、2階の情報スペースだった。
さすがは熊本県下屈指のロケーションを誇る道の駅だけあって、「地域の情報発信基地」に相応しいボリュームを有している。
同じように補助金をもらいながら、商売熱心すぎる道の駅には、爪の垢ほどでも見習っていただきたいと願うばかりだ(笑)。
こちらが1階のショップ&休憩スペース。
それにしても、このセンスの良さはどこからくるのだろう…
家内が夢中になるのも頷ける。
「道の駅 小国」は、外観も鏡張りだが、中も”道の駅の鏡”だった(笑)。
ただ、唯一残念に思うのは駐車場だ。
「道の駅 小国」にはレストランがない代わりに、「ウッディタウン」と呼ばれる飲食天街が敷地内に建っている。それもあって収容台数は30台ほどしかない。
しかも狭いうえに、一方通行になっているので、出入りには注意が必要だ。
「ウッディタウン」には蕎麦屋・うどん屋・洋食屋・定食屋、そしてソフトクリームの店があり、試しにこなれた値段の定食屋の暖簾をくぐってみた。
オーダーしたのは、メニューに「リピート率ナンバーワン、オススメ!」と書かれていた850円のカツ丼。
まさに「看板に偽りなし」。そりゃリピートするな、これは(笑)。
さて。
こちらはかつての24時間トイレで、駅舎の裏側にあった。
ネットの情報に、「ウォシュレットなし」と紹介されているのはこちらのことだが、2019年末に新築移転している。
こちらが新しいトイレ棟で、24時間利用できる。
もちろん中はウォシュレット。可燃物のゴミ箱も新しくなって、ちゃんと引き継がれていた(笑)。
「道の駅小国」の車中泊好適度
「道の駅 小国」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:24時間トイレの男子洗面所にあり、24時間利用が可能。
缶・ビン・ペットボトル:屋外の自動販売機横に設置。
使うのが悪いような気になるようなゴミ箱だが(笑)、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅小国」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
奴留湯(ぬるゆ)温泉 共同浴場
※クルマで約7分
☎なし
おとな200円
9時~21時・不定休
飲食物はすぐ前の歩いて行けるマルミヤストアで手に入る。またコンビニも、200メートルほどのところにファミリーマートがある。
「道の駅小国」のアクセスマップ
熊本県 道の駅・車中泊好適度チェック!
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
小国郷 車中泊旅行ガイド






「アラ還」からの車中泊


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