車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年4月現在の「道の駅 マイントピア別子」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)は、温泉・道の駅・サービスエリアが一体化した四国屈指の車中泊スポット
道の駅 小松オアシス DATA
道の駅 小松オアシス
〒799-1101
愛媛県西条市小松町新屋敷乙22-29
☎0898-76-3111
営業時間
●ビジターセンター
9時~19時・年中無休
●おあしす市場
4月~9月 9時~18時(10月~3月は17時30分まで)・年中無休(元旦を除く)
●モンベルストア
10時~19時 ・年中無休
「道の駅 小松オアシス」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第16回
登録日/2005年8月10日
2019年7月に、全館リニューアルオープン
「道の駅 小松オアシス」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2007年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2011.01.22
2014.01.16
2022.04.28
2022.12.29
※「道の駅 小松オアシス」での現地調査は2022年12月が最新になります。
石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)
「石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)」のロケーション
「石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)」の温泉&周辺の買い物施設
「石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)」のアクセスマップ
石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)のロケーション
「石鎚山ハイウェイオアシス」と「道の駅 小松オアシス」は、瀬戸大橋と淡路島方面から道後温泉やしまなみ海道にアクセスしやすい、松山自動車道上にある「石鎚山サービスエリア」と通じている。
サービスエリアより高台に用意された「石鎚山ハイウェイオアシス」には、日帰り温泉「椿温泉こまつ」があり、歩行者は上り・下り線、さらに一般道のいずれからでも利用することができる。
さて。
ここで旅人によく分からないのが、「石鎚山ハイウェイオアシス」と「道の駅 小松オアシス」の違いだ。
関係者から「それが分かろうが分かるまいが、使用時に差し支えがあるわけじゃない」と云われればそうかもしれないが、道の駅には税金が投入されている以上、日本国民としては無関心ではいられない。
少なくても現状を見る限り、実質的な「道の駅 小松オアシス」は一般駐車場だけ。
しかも「石鎚山サービスエリア」にはスマートICがないので、クルマは「道の駅 小松オアシス」から「石鎚山ハイウェイオアシス」及び「石鎚山サービスエリア」に出入りができない。
これではNEXCO中日本が展開している「ぷらっとパーク」と何ら変わらず、補助金や助成金が適用される道の駅である必要性は感じられないし、何よりも「不公平」極まりない話だ。
今はモンベルが出店し、財政難も収まったように見える以上、いち早く「道の駅」の登録を抹消し、”まっとうなハイウェイオアシス”に立ち返るべきだろう。
今度は「石鎚山サービスエリア」についてだが、ここでは
クルマで一度ハイウェイオアシスに上がって、帰りにサービスエリアに寄るのは原則として禁止されている。
つまりクルマを使ってひと風呂浴びてからサービスエリアに戻り、夜遅くまで営業しているフードコートで、晩飯を食べて寝ることは許されない。それが望みなら、歩くしかない。
ちなみに売店で目を引いたのは「お遍路さんの装束」。四国では札所だけでなく、サービスエリアでも手に入る。
石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)の施設
「石鎚山ハイウェイオアシス」及び「道の駅 小松オアシス」の駐車場は、ともにすこぶるフラットで車中泊に支障はない。
普通車での車中泊旅行者に、とりわけお勧めなのは「石鎚山ハイウェイオアシス」のこのスペース。
ここなら常設されているベンチシートを利用して、夕食に調理済みの弁当、また朝食にパンなどを食べても、咎められることはない。
そのため筆者はフレンディに乗っていた時代から、四国を行き来する道中に、ここで車中泊をすることが多かった。
「椿温泉こまつ」の下にある、丸い屋根の建物が24時間トイレ。
NEXCOの管轄地にあるので、予想通り中にはウォシュレットが完備。
また可燃物のゴミ箱も、隣にきちんと配置されている。
実は「道の駅 小松オアシス」の駐車場前に建つ、現在の「オアシスマーケット(旧おあしす市場)」にも、ウォシュレットを完備したトイレが設置されているのだが、こちらは夜間閉鎖されるので使えない。
そのため「道の駅 小松オアシス」に駐車すると、トイレがかなり遠くなる。
本来なら、そんなバカな!って話。道の駅には24時間使えるトイレがなければ、基準違反になるはずだ。
いくら「石鎚山ハイウェイオアシス」と施設を共用していると云っても、24時間トイレまでの距離を身障者に歩かせるには遠すぎるし、そもそも世の中はバリアフリーに向かって進んでいる。
こういう点から、じいさんには全ての姿勢が透けて見える(笑)。
さて。
こちらが以前の「石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)」の駅舎だが、2017年にテナントが撤退して以来、長らく休館になっていた。
西条市は住民アンケートなどをもとに、コンセプトから抜本的な再構築を図り、2019年7月に現在のモンベルショップを核とした新館がオープンした。
館内は広々としており、入口にはインフォメーションと、座って資料が見られる情報スペースが用意されている。
またその奥には、写真のようなクライミングスペースもある。
近年のモンベルは各地の道の駅構内に積極的な出店を行っているが、「石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)」は、すぐ近くにあるキャンプ場の受付も兼ねており、違和感を感じさせない。
しかもキャンプサイトは、区画電源付きで10人まで1泊3000円で利用できる。
以前は「小松中央公園オートキャンプ場」と呼ばれていたが、現在は名称が「アウトドアオアシス石鎚キャンプ場」に変わっているようだ。
ただし、キャンプ場へは高速道路から直接クルマでは行けない。
最寄りの「今治小松自動車道・いよ小松IC」で降りて、キャンプ場までは約10分。
キャンプ場からは徒歩で「石槌山ハイウェイオアシス」に入り、モンベルショップで受付をする。
それもなぁ~(笑)。
キャンパーにすれば、早くスマートインターつけろよって話だ。
なお「アウトドアオアシス石鎚」は、モンベルが入店している施設の愛称。
とにかくここは、重複する施設に対する呼称・愛称が多く、それが分かりにくくしている要因になっている。
何でもネットで調べる現代において、名称が増えるということは、それだけ分かりづらさも増すということ…
すなわち、利用者には愛称など不要。
歳食った役所のオエライサンの機嫌ではなく、”利用者ファースト”で仕事をしてほしいものだ。
いっぽうこちらは、食品や土産物が並ぶ「オアシスマーケット」。
品揃えは地元の野菜や果実が中心で、農産物直売所に近い。
ここにテイクアウトできる軽食類が置いてある。
「オアシスマーケット」の中には、イートインスペースはあるものの食堂はない。
ただ食事は「ハイウェイオアシス」までクルマで来ても、「椿温泉こまつ」で済ますことができるので心配はいらない。
石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)の温泉&周辺買い物施設
椿温泉こまつ
☎0898-76-3511
おとな500円
10時~22時(受付最終21時30分)・水曜定休
シャンプー・ボディーソープは置いていないのでお忘れなく。
温泉館の外には、眺めのいい無料の足湯がある。またここはひとり4000円で宿泊も可能だ。
コンビニ
セブンイレブンとファミリーマートまで約2キロ。
スーパーマーケット
約3.5キロのところに「マルナカ氷見店」がある。
石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス)のアクセスマップ