この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「海の駅あしずり」は、「ジョン万次郎資料館」に隣接する、トイレの付きの無料駐車場
「海の駅あしずり」のロケーション
「海の駅あしずり」は、土佐清水から叶崎へと通じる「足摺サニーロード」こと、国道321号沿いにある広々とした施設だ。
「みなとオアシスあしずり」「海の駅あしずり」「ジョン万次郎資料館」。これらはほぼ同じ場所にあるので、ひとつと思っていい。
わかりやすい目印は、2018年4月にリニューアルオープンした「ジョン万次郎資料館」だろう。
ジョン万次郎とは
ジョン万次郎こと「中浜万次郎」は、足摺岬に近い土佐清水市中浜出身の漁師で、14歳の時に仲間と共に漁に出て遭難。無人島の「鳥島」に漂着し、そこでアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に救助される。
仲間は安全なハワイで下船したが、万次郎は船長とともにアメリカへ行くことを決断し、養子となってマサチューセッツ州フェアヘーブンで共に暮らした。
万次郎はアメリカで、英語・数学・測量・航海術・造船技術などを学び、卒業後は捕鯨船に乗り、数年の航海を経た後日本に帰国する。
ペリーの来航により、アメリカの情報を必要としていた幕府の意向もあり、帰国から約2年後に土佐へ帰ると、藩校の教授に就任。後藤象二郎、岩崎弥太郎等が直接指導を受けたといわれている。
その後、万次郎は江戸に招聘されて幕府直参となり、日米和親条約の締結に尽力し、通訳・教師などとして活躍した。
そんな万次郎の波乱万丈の人生を、ゆかりの品々とともに詳しく展示・紹介しているのが「ジョン万次郎資料館」で、車中泊をするしないにかかわらず、特に幕末が好きな歴史ファンにはお勧めしたい。
中では、こんな不思議体験もできる(笑)。
入館料:おとな440円
開館時間:8時30分~17時・無休
詳細は以下の公式サイトで。
「海の駅あしずり」の施設
まず「みなとオアシス」とは、住民の交流や観光の振興を通じて、地域活性化を継続的に行うための施設で、国土交通省から認定を受けている。
中には愛媛県の『八幡浜みなっと「みなと交流館」』のように、「道の駅」とダブルで認定されている施設もある。
しかも「海の駅あしずり」の敷地は海に面しており、奥の岸壁ではクルマを横付けして、釣り糸を垂れる地元の人も多くいた。
なお、「ジョン万次郎資料館」の前にも駐車場はあるが、車中泊に適しているのはこのキレイなトイレがある隣の平面駐車場だ。
「海の駅あしずり」の最寄りの温泉
旭湯(銭湯)
クルマで10分ほど。コインランドリーあり
足摺パシフィックホテル花椿 お勧め!
足摺岬灯台の近くにあり、クルマで約30分。
日帰り入浴営業時間:15時~21時、入浴料:大人800円、小人700円。
「海の駅あしずり」周辺の買い物施設
コンビニ
ローソンまで約4キロ。
スーパーマーケット
「サニーマート 清水店」まで約10分。