「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。
行列必至でも、「海鮮いづつ」には並ぶ価値はある。
「海鮮いづつ」は、もともと魚屋を営んでいた店主が開いたお店
竹瓦温泉に近い流川通りと交差する、アーケードの楠銀天街入口近くにある「海鮮いづつ」は、地元でも「魚のおいしい店」で知られている。
もともと魚屋を営んでいた店主が開いたお店とのことで、仕入れルートが他とは違うのだろう。何も知らなければ、この海鮮丼で十分に満足が得られると思う。
筆者が最初に訪ねたのは2009年だが、当時から昼時には多少は人が並んでいた。しかし、ここ10年間のSNSの飛躍的な浸透ぶりは、今の行列の長さを見ればよくわかる(笑)。
「海鮮いづつ」の名物は、関サバ・関アジ
「海鮮いづつ」に並んでいるグルメたちの、大半がオーダーしているのはこちらの「関アジ」。
そして「関サバ」。
関アジ・関サバとは、別府市街からクルマで1時間ほどのところにある、大分市の佐賀関漁港から出荷される「ブランド海鮮」のこと。
沖合に位置する速吸瀬戸は、潮流が速く、一年を通じて水温の変化が少ないことから、魚の餌となるプランクトンが豊富な漁場で、身が引き締まった魚が育つうえに、本来は回遊魚であるアジやサバが居付いている。
それを一本釣りし、生きたまま佐賀関漁港の生け簀に移して、一度落ち着かせたあと、「活け締め」を行い出荷される。
そのため、店によっては5000円近い値を取ると聞くが、なんと「海鮮いづつ」では2000円!。人が並ぶのも頷ける。
しかもその味は、筆者のアタマの中にあったアジとサバを木っ端微塵に粉砕した(笑)。特に関サバの衝撃的なおいしさは忘れられない。
なお写真は2013年に撮影したもの。現在の価格を調べようとしたが、ホームページがないので分からなかった。
気になる方は電話でご確認を。
☎0977-22-2449
●営業時間:11時~15時30分・18時~22時30分(ラストオーダー 22時)/月曜定休/Pなし
「海鮮いづつ」 アクセスマップ
「海鮮いづつ」に最寄りの平面駐車場
「海鮮いづつ」は、並ぶだけでなく駐車場がないので、行くのに覚悟が必要だが(笑)、すぐ近くにゲートではなく跳ね上げ式のロックで、キャブコンも停めら駐車場がある。
写真は「you me(ゆめタウン別府)」の近くにある「トラストパーク流川」。「海鮮いづつ」までは徒歩1.2分。