車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2022年12月現在の「道の駅ゆふいん」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅ゆふいん」の唯一にして最大の難点は、駐車場の傾斜
道の駅ゆふいん DATA
道の駅ゆふいん
〒879-5114
大分県由布市湯布院町川北899-76
☎0977-84-5551
営業時間
9時~18時(11/1~3/31は17時30分)
年中無休
「道の駅ゆふいん」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第19回
登録日/2003年8月8日
「道の駅ゆふいん」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.03
2011.04.26
2013.02.09
2017.05.05
2017.12.31
2019.02.14
2020.12.26
2022.06.17
※「道の駅 ゆふいん」での現地調査は2022年6月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年12月に更新しています。
道の駅ゆふいん【目次】
「道の駅ゆふいん」のロケーション

出典:ゆふいん観光
「道の駅ゆふいん」と云うからには、「JR由布院駅」や「湯の坪街道」の近くにあると思いがちだが、実際は違う。
この道の駅があるのは、大分自動車道の「湯布院インター」にほど近い、市街地から4キロほど離れた高台だ。
そのため、道の駅から歩いてどこかへ出かけるというのは難しい。
ちなみに、2019年に電源設備を有する「RVパーク湯布院(収容台数9台)・3500円)が、湯の坪街道から徒歩約10分のところにオープンしている。
キャンピングカーのオーナーには、利用価値を感じる人も多いだろう。
ただ、いずれにしても…
初めて車中泊で由布院(湯布院)を訪ねる人には、こちらの記事が役に立つと思う。
特に中高年は、マスコミに植え付けられた「先入観」から開放されるはずだ(笑)。
参考までに、上の記事ではこういうことにも触れている。
由布院と湯布院、正しい漢字はどっち?
「湯布院」は、昭和30年に「由布院町」と「湯平町」が合併してできた地名で、地元では「湯平町」を含む場合は「湯布院」、含まない場合は「由布院」と区別をしているようだ。
例えば高速道路のゆふいんインターチェンジは「湯布院」、JRのゆふいん駅は「由布院」と、なるほど表記が異なっている。
ただ時が流れるにつれ、「湯布院」と「由布院」を分けて考える地元住民も少なくなり、また観光客にすれば、「湯布院」のほうが見た目から温泉地であるとわかりやすく、イメージの高揚にも通じる。
いっぽう行政機関では、波風の立たないひらかなの表記が増えつつあり、マスコミもそれに順次対応し始めている。
「道の駅ゆふいん」の施設
さて。
こちらが「道の駅ゆふいん」のレイアウトになるのだが、結論から云うと
「道の駅ゆふいん」の駐車場に傾斜さえなければなぁ…
これは車中泊で訪れる人の、ほぼ全員が感じることだと思う(笑)。
傾斜以外は立地も規模もサービスも、なにひとつ文句がないだけに残念だが、もともと車中泊のための施設ではないのだから、致し方のない話だ。
この写真はマップの第二駐車場。左の白い建物がトイレになる。
上の写真の反対側から撮った写真だが、ここが「道の駅ゆふいん」の一番傾斜がきつい場所で、車中泊にはそぐわない。
いっぽうこちらは駅舎の前の第一駐車場だが、第二駐車場ほどではないものの、全体的に緩やかな傾斜はある。
傾斜がマシなのは、筆者が停めている第一駐車場に入ってスグのあたりだ。
それはそうとして…
おおかたの想像通り、連休やハイシーズン週末の「道の駅ゆふいん」は、昼夜を問わず満車になる。
湯布院界隈には、ここをおいて他に無料の車中泊スポットはなく、傾斜がどうのこうなどとは云っていられないのが実情だ。
だが、「道の駅ゆふいん」には「慌てて行かないほうがいい場所」がある。
道の駅の一番奥にあるこの未舗装の空き地には、普段はロープが張られており、入場することはできない。
だが、ゴールデンウィークのように満車状況が終日続く日は、臨時駐車場として開放される。
実はここが一番フラットで車中泊には適している。
しかも夕方、舗装の駐車場が空いてくれば「がら空き」になる(笑)。
ただし暗くなると、今度は車中泊目的のクルマが来て、結局は満車になってしまうため、一等地を狙うなら17時前後が頃合いだろう。
休憩所を兼ねている道路情報室には、観光情報も揃っている。
おまけにここは、24時間開いているからありがたい。朝早くから、ここで朝食を食べる車中泊の旅人を何度か見かけた。
そして、きちんとゴミ箱も置かれている。
2020年12月
「道の駅ゆふいん」は、トイレと道路情報室がリニューアルされるようだ。
訪れた日は既にトイレは完成していたが、道路情報室はまだ内装工事中だった。ただほとんど工事は終わっており、新年早々オープンされるだろう。
もちろんトイレは、ピカピカの一年生(笑)。
2022年6月
前回の訪問から約1年半が過ぎた夏に、再び「道の駅ゆふいん」を訪ねるチャンスがめぐってきた。
だが、なんと情報室は前回のまま!
これにはさすがに驚いたが、10月に公式サイトを見ると、インフォメーションカウンターがきちんと再開されていた。
そりゃそうだ。
改装する前のほうが良かったなんて、あり得ない(笑)。
今度は物販飲食スペースをご紹介。
「道の駅ゆふいん」の物販飲食スペースは、「横丁」のような狭い通り沿いに、テイクアウトの店と、レストラン、物産館が向かい合って軒を連ねている。
営業中は人が多く、テイクアウトの店頭を撮影することができなかった。
こちらは「あさぎり館」と呼ばれる物産館の店内。
ここでは大分のソウルフードをきちんとPR。
リーズナブルでうまそうな弁当もある。
なお、こちらが「道の駅ゆふいん」の食堂だが、2022年10月現在のホームページには掲載されておらず、リニューアルされるのかもしれない。
「道の駅ゆふいん」の車中泊好適度
「道の駅ゆふいん」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外に設置されており、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅ゆふいん」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
駐車場があって21時まで入れるのは、4キロほどのところにある共同浴場の乙丸温泉館で、おとな200円。
コンビニ
約3キロのところにローソンがある。
スーパーマーケット
「マックスバリュ湯布院店」まで約3.5キロ
「道の駅ゆふいん」のアクセスマップ
湯布院 車中泊旅行ガイド
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「アラ還」からの車中泊

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