【2023年3月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 有明」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 有明」は、天草にある南国情緒に満ちた温泉併設の道の駅。
道の駅 有明 DATA
道の駅 有明
〒861-7311
熊本県天草市有明町上津浦1955
☎0969-53-1565
営業時間
物産館:9時~18時
年中無休
「道の駅 有明」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第8回
登録日/1995年4月11日
「道の駅 有明」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.05.07
2014.12.31
2020.12.29
※「道の駅 有明」での現地調査は2020年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年3月に更新しています。
道の駅 有明【目次】
「道の駅 有明」のロケーション
「道の駅 有明」は天草上島の国道324号沿いにある道の駅で、ちょっとした高台に建てられている。
目の前は海水浴場の「四郎ヶ浜ビーチ」で、夕方には美しい夕陽が見られる。
「道の駅 有明」から見えるパームツリーが絡む海の景色は、宮崎の日南海岸に似ているようにも感じるが、湾内の穏やかな雰囲気は、むしろ瀬戸内海に浮かぶ、山口県の周防大島を思い起こさせる。
周辺は「タコ街道」の異名を持つほどタコ漁が盛んで、「道の駅 有明」と陸橋で結ばれた海岸沿いには、巨大なタコのオブジェや、タコがダジャレの祈りを捧げるモニュメントの「五多幸」などが設けられ、訪れる旅人を和ませている。
さて。
あえて「道の駅 有明」の難点を挙げるとしたら、本土の宇土半島に近すぎることだろう。
陸路で天草に来る場合、旅のスケジュールからすると、普通は午前中に「道の駅 有明」に到着してしまう。
そのためここで車中泊をするには、一度通り越して牛深まで行った帰りに再び寄ることになるわけだ。
筆者が初めて天草に来た頃は、島内には道の駅がここしかなかったため、立地に旅のスケジュールを合わせる必要があったが、それから10年以上経過した現在は道の駅が5つに増え、車中泊の選択肢は大きく広がっている。
ゆえに温泉併設だからといって、「道の駅 有明」での車中泊に固執する必要はない。
それよりも見たいところを優先しよう。
「道の駅 有明」の施設
まず、「道の駅 有明」には利用者が目的に応じて使い分けられるよう、3つの駐車場が用意されている。
こちらが上のマップに記された「現在地」の駐車場になる。
フラットなうえに、一段下の駐車場に大型トラックのレーンがあるので、夜も静かなのがいい。
こちらがトラッククレーンのある一段下の駐車場。国道からも近く、車中泊には適さない。
一番上にある「さざなみの湯」の駐車場。夜は静かだと思うが、トイレまではかなり遠い。なので温泉に行く時もクルマで移動するほうがいいと思う。
なお「道の駅 有明」にRVパークはないが、独自のキャンピングカーに向けた、電源貸出サービスを実施しているようだ。
売店は土産物の品数も多く楽しめる。
その中でも目立っているのが、特産のタコの加工品だ。ほかに「たこ飯の素」や「たこすてーき」などもあったが、筆者はこの「干たこみりん」を購入。
実は類似のたこ加工品が淡路島でも売っており、それで作るたこ飯が絶品なのだ。今回は旅の途中で炙って酒の肴にしたが、それもまた美味かった。
レストランは物産館と温泉の両方にあり、温泉のレストランは20時まで利用できる。物産館のレストランは地元素材を使った観光客向けのメニューが中心で、1000円までで食べられる料理は、温泉のレストランのほうが多いようだ。
なお残念ながら、可燃物のゴミ箱は見当たらなかった。
「道の駅 有明」の車中泊好適度
「道の駅 有明」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:屋外の自動販売機横に設置。
「道の駅 有明」の温泉&周辺買い物施設
有明温泉さざ波の湯
☎0969-53-1126
大人500円
10時~ 22時・第2水曜定休
コンビニ
ファミリーマートまで約7キロ。
スーパーマーケット
「やおしん」まで約9キロ。