【2022年10月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 鷹ら島」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


呼子に近い「道の駅 鷹ら島」は、玄界灘の新鮮な魚介類が食べられる長崎県の道の駅。
道の駅 鷹ら島 DATA
道の駅 鷹ら島
〒859-4303
長崎県松浦市鷹島町神崎免1636
☎0955-48-3535
8時30分~18時
年中無休
※元旦は午前中のみ営業
「道の駅 鷹ら島」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第30回
登録日/2009年3月12日
「道の駅 鷹ら島」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2018.01.01
2021.12.30
※「道の駅 鷹ら島」での現地調査は2021年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年10月に更新しています。
道の駅 鷹ら島【目次】
「道の駅 鷹ら島」のロケーション
伊万里湾の入口に位置し、長崎県と佐賀県の県境「鷹島肥前大橋(たかしまひぜんおおはし)」の袂にある「道の駅 鷹ら島(たからじま)」は、イメージからすると佐賀県の道の駅だと勘違いしやすい。
それはひとえに呼子のある東松浦半島と橋で通じている所以なのだが、「鷹島」は所属する長崎県に直接行くことができない、珍しい「飛び地」だ。
呼子といえば、コリコリのイカと、秀吉が朝鮮出兵のために築いた「名護屋城」で有名だが、その近くにある「道の駅 桃山天下市」はトイレに近い第一駐車場に強い傾斜があり、もし道の駅での車中泊を希望するなら、約23キロ・30分ほど離れた、この「道の駅 鷹ら島」のほうがお勧めだと思う。
ただ道の駅にこだわらないなら、呼子の近くにはいい車中泊スポットがある。
さて。
1592年(天正20年)に始まった秀吉の朝鮮出兵より遡ること約300年前に、西九州の玄界灘一帯は、1274年(文永11)年の文永の役と、1281(弘安4)年の弘安の役の二度にわたり、中国大陸を支配していた元(モンゴル)軍から侵攻を受けている。
鷹島はその「元寇」終焉の地で、1281年7月30日の夜、総勢約4,400隻の船と14万人といわれる元軍の船団が、暴風雨により鷹島南岸の海域に沈んだと伝えられている。
「松浦市立 埋蔵文化財センター」には、周辺の海底から発見された「元寇」の遺物が展示されているので、興味があれば訪ねてみるといい。
なお「モンゴル村」は2022年10月現在、物販と温泉施設を休館している。
「道の駅 鷹ら島」の施設
「道の駅 鷹ら島」は、収容台数38台のこじんまりとした道の駅だが、駐車場はフラットで、車中泊に支障はない。
ただ車中泊をするなら、幹線道路から離れたトイレに近いこのあたりがお勧めだ。
24時間トイレにはウォシュレットが完備している。
「道の駅 鷹ら島」の売店は、鮮魚売り場と土産品売り場に分かれており、鮮魚売り場には生簀もある。
筆者が訪ねた時は、ご覧の釣やりイカが並んでいた。
味のいいイカが育つことで有名な玄界灘に面する鷹島は、隣の呼子と遜色のないイカが穫れると思うが、値段はご覧の通りリーズナブルだ。
一見するとラッキーに思えるのだが、呼子のイカ屋が高いのは、単なる刺身というだけでなく、水揚げした上質のイカを海上から店内まで生簀で活かし、注文を受けてから調理したてを配膳するシステムがあるからだという。
ちなみにテレビや雑誌で見る透き通ったイカ刺しは、3月から6月頃に穫れる「剣先イカ」で、冬場に出会えることはまずない。

出典:道の駅 鷹ら島
その代わりと云っては何だが、鷹島ではクロマグロの養殖事業が行われており、「道の駅 鷹ら島」では、第2・第4土曜日の午前10時から、マグロの解体&即売会が行われている。
いっぽうこちらの土産物コーナーでは野菜類も置いている。
「味処まつばら」では、マグロのづけ丼の他に人気のアジフライも食べられる。
また野外のテラスは、11月から7月まで牡蠣小屋をやるとのこと。
リーズナブルに玄界灘の恵みを堪能したい人にとって、「道の駅 鷹ら島」はおあつらえ向きの車中泊スポットともいえそうだ。
「道の駅 鷹ら島」の車中泊好適度
「道の駅 鷹ら島」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり。24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 鷹ら島」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
高串温泉「唐津市肥前町福祉センター」
道の駅から約9キロ・15分
☎0955-54-0282
大人430円(夕方17時以降 320円)
10時~20時・毎月1日と15日定休
コンビニ
ファミリーマートまで約10キロ。
スーパーマーケット
約4.5キロのところに「Aコープ はぴる肥前店」がある。
「道の駅 鷹ら島」のアクセスマップ
長崎県 道の駅・車中泊好適度チェック!
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
車中泊で行く、唐津と呼子
長崎 車中泊旅行ガイド





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