「鍋ヶ滝」を、透き通ったシルクのように撮る方法

熊本県の絶景スポット
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
「日本クルマ旅先100選」 ~テーマはディスカヴァー・ジャパン~
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の「日本クルマ旅先100選」をご紹介。
スポンサード・リンク

鍋ヶ滝は、「水のカーテン」の異名を持つ裏見の滝

鍋ヶ滝

「鍋ヶ滝」は日本国内でも希少な裏見の滝で、滝の裏の空間が広いうえに水量が少なく、透明感のある優美な姿を1年間通して見ることができる。

この滝を一躍有名にしたのは、2004年に中谷美紀を登用した伊藤園の「おーいお茶」と、2005年に松嶋菜々子で対抗したキリン「生茶」のCM。

それがきっかけで見学客が増え、現在の滝に通じる遊歩道が整備されたというのだから、テレビのチカラはすごい(笑)。

鍋ヶ滝

舗装された駐車場から「鍋ヶ滝」までは徒歩約5分。

鍋ヶ滝の駐車場

遊歩道は整備されているが、途中にはちょっと辛い階段がある。

鍋ヶ滝

滝まで来ると、裏側へ周る道の表示がされている。

鍋ヶ滝

水量によっては滝裏に行く途中で水しぶきがかかることもあるので、タオルを持参するといい。また滑りにくい靴は必須だ。

シルクのように撮るには、「スローシャッター」を使う

鍋ヶ滝

さて。噂の滝が見られたことで「最初の満足」が得られたと思うが、たとえ一眼レフでも、オートやプログラムオート(Pモード)でシャッターを切れば、プロでもこうしか撮れない。

鍋ヶ滝

貴方が望むこういう写真を撮影するには、カメラをアイリス(Aモード)にして、最大限まで絞り(絞りのダイヤルを一番大きな数字になるまで回す)、さらに白い滝ではなく、暗い後ろの岩肌で露出を合わせてからシャッターを切る必要がある。

当然ながら三脚が必要だ。シャッターが切れるまでに1秒近くはかかるため、いくらレンズに手ブレ機能があっても、手持ちでクリアに撮るのは至難の業。

なお、スマホにはシャッタースピード設定が無い場合が多いので、iPhoneだと「Slow Shutter Cam」、Androidだと「夜撮カメラ」等のアプリを使うといいそうだ。

デジタル一眼レフカメラ

ただ、こういうアーティスティックなフォトは、今でもやはり一眼レフの独壇場だ。筆者はiPhone12Proを買うかどうか迷ったが、結局ノーマルを選択した。

そりゃいくら高額と云っても、35ミリフルのデジタル一眼レフカメラ本体の半分ほどで収まるのだから、当然だろうね(笑)。

ただ滝を写すのに、そこまでハイスペックな機種は要らない。各社が出している本体5万円程度の入門機で十分だ。

これは現在筆者が使用しているサブカメラの最新モデルだが、もし一眼レフを買うならこのクラスをお勧めする。これならiPhone12と両方買っても、さきほどの機種と出費はさほど変わらない。

「鍋ヶ滝」へのアクセス

道の駅小国

「道の駅 小国」からの所要時間は、クルマで約10分。アクセス時の目印になるのは、国道378号にある坂本善三美術館だ。

周辺まで行くと看板が見えるので、案内に沿って曲がると、鍋ヶ滝の無料駐車場に到着する。

グーグルナビに早変わり!
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」の文字をタップし、続けて画面下の経路をタップ、さらに画面上の「出発地を入力」の欄をタップして「現在地」を選択し、一番下の開始をタップすれば、画面がそのままグーグルナビに切り替わります。

小国郷 車中泊旅行ガイド

小国郷
小国郷
「小国郷」の概要・見どころ・車中泊事情
久住高原や阿蘇から近く、人気の温泉地が集まる「小国郷」を詳しく解説しています。
黒川温泉
車中泊で行く黒川温泉 パーフェクトガイド
入湯手形が使えて無料駐車場での車中泊が可能な「黒川温泉」を詳しくご紹介。
わいた温泉郷
「わいた温泉郷」の概要・名物・車中泊事情
クルマ旅のプロが、車中泊旅行者に人気の高い熊本県の「わいた温泉郷」を詳しくご紹介。
「杖立て温泉」の概要・名湯・名物・車中泊事情
熊本県と大分県の境にある「杖立て温泉」の概要・名湯・車中泊事情を詳しくご紹介。
やまなみハイウェイ
九州絶景ドライブコース「やまなみハイウェイ」 概要&車中泊パーフェクトガイド
関の本交差点で合流する「やまなみハイウェイ」の概要と見どころをご紹介。
小国郷 関連記事一覧
小国郷 関連記事一覧
これまでに取材してきた、小国郷に関連するすべての記事の一覧です。
タイトルとURLをコピーしました