この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅よって西土佐」は、朝7時30分に開店する車中泊利用者に優しい道の駅
「道の駅よって西土佐」のロケーション
「道の駅よって西土佐」は、2016年4月にオープンした比較的新しい道の駅で、風光明媚な「沈下橋」が集まる、四万十川の中流エリアに位置している。
高知県の中村を通る国道441号が、同じく高知県の四万十町と愛媛県の宇和島を結ぶ国道381号と交差する、四万十川の「交通の要衝」に位置するため、旅人の利用度は高く、車中泊時の利便性にも優れている。
「道の駅よって西土佐」の施設
「道の駅よって西土佐」は、国道441号をはさんで両側に駐車場がある。
写真は駅舎のない国道381号方面に向かう方の駐車場で、トイレはないが「展望デッキ」を兼ねた、雨の凌げる広い休憩スペースが用意されている。
自動販売機と可燃物のゴミ箱もちゃんと置いてあり、いい季節はここで夕食を食べるのも悪くなさそうだ。
ただし火器を使う調理は控え、お弁当などの調理済み食品を用意していくのが、8ナンバー車以外の正しい「車中泊の食事」。
それなら狭っ苦しい車内でなくても容認される。
こちらが駅舎のある中村方面行きの車線側。1階は物販飲食、2階は休憩室を兼ねたコミュニティースペースになっている。
筆者が一番驚いたのは営業時間。
「道の駅よって西土佐」は、すべての店舗ではないが、「水々しい市場」と名付けられた、野菜直売所を兼ねる一番メインの場所が、なんと朝7時30分から開いている。
「水々しい市場」の店内。軽トラを使った「ディスプレイ・ステージ」は、季節によって展示が代わるようだが、この日は「うなぎのしかけ」が載っていた。
いっぽうこちらは、2階のコミュニティースペース。売店で買ったり、テイクアウトしたものを食べることもできるが、普段は近所に住む子育て中のママさんたちの憩いの場でもあるようだ。1階にはケーキ&カフェの店「ストローベイル」もある。
窓辺の一画にはこういう展示も。
「道の駅よって西土佐」からは、アットホームで生き生きとしたスタッフの息使いが聞こえてくる。
まさに「道の駅、かくあるべし」では。
可燃物のゴミ箱にいたっては、当たり前のように置かれている。
彼らが北海道の道の駅に行けば、たぶんこう云うだろう。
「え~、道の駅なのにゴミ箱も置いてないの? 四万十だって、いい勝負の田舎だよ(大笑)」。
「道の駅よって西土佐」の車中泊好適度
道の駅よって西土佐 オフィシャルサイト
「道の駅よって西土佐」の最寄りの温泉
ホテル星羅四万十
クルマで3分ほど
☎0880-52-2225
大人 800円
7時~9時 ・ 16時~22時
土・日・祝日は 11:00~14:00の間も入浴可
「道の駅よって西土佐」周辺の買い物施設
コンビニ
最寄りの店は15キロほど離れた「ファミリーマート 松野虹の森店」。
スーパーマーケット
約300メートルのところに「西土佐スーパー彦市」がある。