【2023年3月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 崎津」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 崎津」は、世界文化遺産「天草の﨑津集落」を間近に臨む道の駅。
道の駅 崎津 DATA
道の駅 崎津
〒863-1204
熊本県天草市河浦町﨑津1117番地10
☎0969-78-6000
営業時間
9時~17時30分
年末年始定休
「道の駅 崎津」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第49回
登録日/2018年4月25日
「道の駅 崎津」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2022.12.29
※「道の駅 崎津」での現地調査は2022年12月が最終になります。
道の駅 崎津【目次】
「道の駅 崎津」のロケーション
「道の駅 崎津」は、静かな漁村に佇む世界文化遺産「天草の﨑津集落」を通る、国道389号沿いに最近できた道の駅。
天草市が世界文化遺産に登録された「天草の崎津集落」の観光窓口として、2016年4月に整備した「崎津集落ガイダンスセンター」が前身で、2018年4月に道の駅に登録されているのだが、まだあまり情報はなく認知度も低いようだ。
まあ旅行者にすれば、ここが「崎津集落ガイダンスセンター」でも「道の駅 崎津」でも、どっちだってかまわない(笑)。
世界文化遺産「天草の﨑津集落」
江戸時代のキリスト教弾圧下において、日本の伝統的宗教や一般社会と共生しながら、信仰を続けた希少な宗教文化が評価され、2018年7月にユネスコ世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として認定された構成要素のひとつ。
関連資産の中でも、この天草下島の南西端にある漁村・﨑津集落は、潜伏キリシタンの文化が特に色濃く受け継がれた地域とされている。
とはいえ集落は狭く、よほどキリスト教に興味がないかぎり、主だったところの見学には1時間もかからない。
ゆえに車中泊クルマ旅の観点からすると、あえてここで車中泊をする理由は見当たらない。
「道の駅 崎津」の施設
「道の駅 崎津」の設備は極めてシンプルだが、駐車場は平坦で車中泊に支障はない。
メインはやはりこの「ガイダンスセンター」だろう。
集落まで行くなら、ここのビデオは見ていくほうがいい。
食事処がないのだから、せめて土産品くらいはないと、いくらなんでも「道の駅」らしくなさすぎる(笑)。
しかしよく見てみると、「道の駅 崎津」は「防災機能」が備わった「合理性の高い道の駅」であることが伺える。
いざという時には、村民が車中泊避難できるくらいの広さを持つ臨時駐車場と、その奥にはテントが張れるグランドがある。
キャンプ場でもないのに、ちゃんとした洗い場のついた水道施設。
考えてみれば、ここは熊本県だった。
2016年に発生した「熊本地震」では、クルマを使って避難した人は全体の61.3%、指定避難所またはそれ以外の場所に駐車して、車中で避難生活した人は全体の39.2%を占めている。
漁村というロケーションからしても、こういう施設があるだけで安心感は大きく違うはずだ。同じ税金で作るなら、地震台風大国の日本には、もっとこういう道の駅があってもいい。
そして普段はその一部を旅人に開放してくれれば、施設の活性化にもつながるというものだ(笑)。
「道の駅 崎津」の車中泊好適度
「道の駅 崎津」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
まあ、可燃ゴミにまで気が回っていないと思う(笑)。
「道の駅 崎津」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
天草市総合交流施設 天然温泉 愛夢里(あむり)
道の駅から約8キロ
☎0969-76-1526
大人500円
12時~ 21時30分・第1月曜定休
コンビニ
デイリーヤマザキまで約8キロ
スーパーマーケット
「スーパーゼロ 河浦店」まで約8キロ