【2022年12月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 吉野ヶ里」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
車中泊の旅人にとって「道の駅 吉野ヶ里」は、「吉野ケ里遺跡」とセットで行ってこそ意味がある。
道の駅 吉野ヶ里 DATA
道の駅 吉野ヶ里
〒842-0101
佐賀県神埼郡吉野ヶ里町松隈1710-11
☎0952-55-6175
営業時間
物産館・レストラン:9時~18時
第3水曜定休、12/31~1/3は休館
「道の駅 吉野ヶ里」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第23回
登録日/2007年3月1日
「道の駅 吉野ヶ里」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.01.21
2018.01.02
2021.12.26
※「道の駅 吉野ヶ里」での現地調査は2021年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年12月に更新しています。
道の駅 吉野ヶ里【目次】
「道の駅 吉野ヶ里」のロケーション
「道の駅 吉野ヶ里」は、福岡県との県境に近い国道385号沿いにあるのだが、結論から云うと、立地から見て、観光を目的に九州を車中泊でめぐる人の、「旅の宿」に適しているとは思えない。
多くの人にとって吉野ケ里での車中泊は、「寄り道」と云うよりは「道草」に近いはずだ。
ちなみに「寄り道」は、意図して他に立ち寄る場合に使う言葉で、「道草」は偶然別の場所で時間を使うことになった場合に使われる。
ここは「吉野ヶ里遺跡」を訪ねてナンボ…
つまり筆者のような歴史大好き人間か、子供と一緒に行ける体験の場を求めている人か、よほど時間を持て余している人にしか用がない(笑)。
にもかかわらず、アドセンスの広告を貼りまくった多くの車中泊アフィリエイターたちが、ここを取り上げている。
だが見た限り、そこに1枚も「吉野ヶ里遺跡」の写真がないのは、”笑えてくる”を通り越して、もはや虚しい…
「本末転倒」とはこのことだ。
全国の「道の駅」を周るだけでは、日本を一周をしていることにはならないし、とてもじゃないが、クルマ旅らしさに満ちた厚みのある情報は出せない。
当サイトではまず「吉野ヶ里歴史公園」に関する情報をご覧いただき、「これは行く価値がありそう」と感じたら、道の駅をセットにして「吉野ケ里」に足を運んでみていただきたいと願っている。
「道の駅 吉野ヶ里」の施設
さて。
ここからは「吉野ヶ里遺跡」から約9キロ、クルマで15分ほどのところにある「道の駅 吉野ヶ里」の紹介になる。
まず駐車場だが、この写真で分かる通り、駅舎からひたすら下りの斜面に設けられているため、車中泊時は否応なしに横向きの傾斜を受けることになる。
ただ「道の駅 吉野ヶ里」では、無料で天然水を汲むことができるので、筆者のように自炊をしながら旅をしている人間には、立ち寄る価値はあるだろう。
ただし汲めるのは「1回40リットルまで」となっており、それ以上の場合は再度並び直すルールになっている。
24時間トイレは、多目的トイレにウォシュレットが備えられている。
「さざんか千坊館」の愛称を持つ、「道の駅 吉野ヶ里」の物産館と食堂。
吉野ヶ里町は、鎌倉時代初期の1191年に、臨済宗の開祖・栄西(えいさい)禅師が、宋から持ち帰った茶の種を日本で最初に栽培した、日本茶樹栽培発祥の地とされており、その名を冠したペットボトルの「栄西茶」を販売している。
また食堂のメニューも、ほとんど1000円以下とリーズナブルだ。
「道の駅 吉野ヶ里」の車中泊好適度
「道の駅 吉野ヶ里」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎の休憩室内にある
缶・ビン・ペットボトル:同上
2014年に来た時は、可燃物のゴミ箱は野外に置かれていたが、現在は休憩室の中にあり、営業時間中にしか利用できない。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 吉野ヶ里」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
ひがしせふり温泉「山茶花の湯」
約5キロ・クルマで10分
☎0952-53-2619
おとな780円
10時~23時(受付最終22時)
無休
コンビニ
ローソンまで約6キロ。
スーパーマーケット
約10キロのところに「ザ・ビッグ 中原店」がある。