車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年4月現在の「道の駅 今治湯ノ浦温泉」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 今治湯ノ浦温泉」は車中泊には適しているが、今治に寄り道したい旅人にお勧めの道の駅。
道の駅 今治湯ノ浦温泉 DATA
道の駅 今治湯ノ浦温泉
〒799-1527
愛媛県今治市長沢甲252-2
☎0898-47-0990
営業時間
9時~18時
夏期(7/1~8/31)8時30分~18時30分
無休
「道の駅 今治湯ノ浦温泉」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
「道の駅 今治湯ノ浦温泉」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2007年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2013.11.12
2018.05.09
2022.04.28
※「道の駅 今治湯ノ浦温泉」での現地調査は2022年4月が最新になります。
道の駅今治湯ノ浦温泉【目次】
「道の駅今治湯ノ浦温泉」のロケーション
「道の駅 今治湯ノ浦温泉」は、今治市の国道196号沿いにある道の駅だが、マップを見れば明らかな通り、愛媛県を車中泊クルマ旅でめぐる際の主要ルートにあたる、グリーンの「しまなみ海道ルート」とブルーの「松山自動車道ルート」の、どちらかも離れた場所にある。
ということは、
この道の駅には、”寄り道したくなる何らかの理由”がないと足は向かない。
一般的には、今治と云えばタオルだろう。
今治市は世界最大のタオル産地で、高品位な吸水性と肌ざわりの良さをもつ「今治タオル」は商標登録されている。
市内まで行くなら、写真の「今治タオル美術館」がおもしろい。
筆者も一度訪ねているが、20年近く前で自前の写真が探せなかった(笑)。
もうひとつは、日本100名城に名を連ねる「今治城」だ。
「今治城」は関ヶ原の戦いで戦功をあげ、伊予半国20万石を拝領した藤堂高虎が、瀬戸内海に面した砂地に築いた大規模な平城で、別名「吹揚城(ふきあげじょう)」とも呼ばれている。
”築城の名手”として名を馳せた藤堂高虎の居城だけあって、「今治城」は海水を引き入れた広大な堀を持ち、海から船で城に入ることができる珍しい造りで、「日本三大海城」に数えられている。
ただいずれにしても、多少マニアックな要素を持つ見どころだけに、「万人向き」とは云い切れず、どちらかと云えば今治は、リピーター向きの観光地だと思う。
「道の駅今治湯ノ浦温泉」の施設
収容台数33台の「道の駅 今治湯ノ浦温泉」は、高速道路でいえばパーキング・エリアのような、横長でこじんまりとした道の駅だが、「旅の宿」に求めたい条件は一通り兼ね備えており、一言でいうと「基本に忠実で真面目な道の駅」といえる。
たとえば小さな道の駅では、”おざなり”にされがちの「情報休憩室」も、ここではきちんと原型をとどめている。
筆者はここをバックルーム代わりに使う、呆れた道の駅を何軒も見てきた(笑)。
中央にある24時間トイレも、ウォシュレットを完備。1998年にオープンしているのだから、後年に改修しているのは明らかだ。
売店には、少量ながらもきちんと「今治タオル」が置かれている。
こちらは食堂のメニュー。
愛媛の名物といえば「鯛」ということで、ポップに誘われ「鯛釜飯」を注文。
普段は財布の紐が固い筆者だが(笑)、このようにスタッフの頑張りが感じられるポイントは見逃さない。
極めつけは可燃物のゴミ箱だろう。
世の中には、筆者と同じように「道の駅」の車中泊情報を発信している人がたくさんいるが、ここまで挙げてきたポイントは、現場で働く人間の裁量で決まるものだけに、「旅人目線」に立ったコメントをするのであれば、大いに着目してあげて欲しいと願う。
ただ24時間トイレ前の、区画が斜めに切られている駐車場には注意が必要だ。
路面はフラットでいいのだが、一方通行の向きだとバックからは入れにくく、アタマから駐めさせられることになる。
だがこれは「構造上の問題」で、働いている人間にはどうすることもできない。
「道の駅 今治湯ノ浦温泉」で、駐めやすくて車中泊に向いているのは、24時間トイレの並びにあるこちらの駐車エリアだ。
ただ入口から入ってすぐのところなので、通り越さないよう注意しよう。
「道の駅今治湯ノ浦温泉」の車中泊好適度
「道の駅 今治湯ノ浦温泉」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅今治湯ノ浦温泉」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
湯ノ浦温泉四季の湯ビア工房
道の駅から約1キロ・クルマで3分
☎0898-48-0300
おとな530円
平日10時~22時45分(受付最終22時15分)
土日祝日は6時から営業
木曜定休
コンビニ
ファミリーマートまで約3キロ。
スーパーマーケット
約5.4キロのところに「マルナカ 今治桜井店」がある。
「道の駅今治湯ノ浦温泉」のアクセスマップ