【2022年10月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「呼子台場みなとプラザ」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「呼子台場みなとプラザ」の駐車場は夜間閉鎖で車中泊禁止だが、隣接する呼子港の駐車場が利用できる。
「呼子台場みなとプラザ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.01.16
2018.01.01
2021.12.30
※「呼子台場みなとプラザ」での現地調査は2021年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年10月に更新しています。
呼子台場みなとプラザ【目次】
「呼子台場みなとプラザ」のロケーション
透明でコリコリした活イカと、元祖サムライジャパンの名護屋城で有名な佐賀県の呼子(よぶこ)は、狭い町ながら見どころが多く、筆者の中では佐賀県でいちばん面白いところという気がしている。
しかも嬉しいことに、道の駅があるじゃないか。
だが、その「道の駅 桃山天下市」の駐車場を見たとたんに、ガックリ首を落としたのは、筆者だけではないと思う(笑)。
なんと駐車場の大半が、初心者ゲレンデ級の斜面の中に設けられている。
車中泊のできる場所がまったくないわけではないが、夜はその「特等席」にトラックを含む多くの車中泊車が集中する。
だが、諦める必要はない。
「道の駅 桃山天下市」からわずか4キロほどの海辺には、もっとイケてる車中泊スポットがある。
「呼子台場みなとプラザ」で車中泊ができる場所
まず終日使える公衆トイレと、日帰り入浴施設「呼子台場の湯」の前に用意された「呼子台場みなとプラザ」の駐車場は、午後8時以降翌朝9時まで閉鎖される。
2021年12月に訪ねた時には、以前はなかったこの目立つ看板が立てられていたが、2022年11月に確認したホームページには、さらに進んで「車中泊禁止」の文字が記載されていた。
たぶん次来る時には、でっかい「車中泊禁止」の看板があるのだろう(笑)。
ここはイカ釣りのポイントにもなっているようで、釣人も車中泊をする。
だが釣人が車中泊のマナーを啓蒙する、オートキャンパーやカーネルを買って読んでいるとは到底思えないし、インターネットでも釣り関連のサイトしか見ていないのは当然だろう(笑)。
ということで「時間の問題」とは感じつつ、とりあえずまだ車中泊禁止になっていないスペースを紹介しておこう。
もちろん理由は、「道の駅 桃山天下市」が使い辛いからに他ならない。
正確には「呼子台場みなとプラザ」のまわりで、車中泊が可能なのは上のマップのAとBの駐車場だ。
こちらがA。
この日は釣人がいなかったが、ハイシーズンには夜釣りを楽しむ人でいっぱいになるかもしれない。
いっぽう、こちらはB。手前の道を渡ったところに24時間使える公衆トイレがある。
ただ基本的には漁師さんのための駐車場なので、彼らが駐められなくなるほどの状況になれば、「はい、そこまで」(笑)。
そう遠くない未来に、その日がやってくるかもしれない。
公衆トイレの外観。
さすがにウォシュレットまではついていないが、中はよく清掃されている。
また「呼子台場みなとプラザ」の屋外には、可燃物のゴミ箱は確認できなかった。
地元の漁協が運営する、鮮魚直売所「大漁鮮華」
さて。
「呼子台場みなとプラザ」には生簀があり、名物のイカをその場で捌いてくれる。
漁協直営なので、余計な飾り物はないが、周辺のイカ専門店よりは安く食べられるのでお勧めだ。
ただしイカは鮮度が命なので、独特のコリコリ感が残るうちに、ここで食べさせてもらうほうがいい。
付け加えておくと、「呼子台場の湯」は食事の持込みがOKだ。
なおコリコリするのは、初夏から夏場に穫れる「剣先イカ」で、冬は肉が分厚くもっちりした食感のアオリイカに変わる。
「呼子台場みなとプラザ」の最寄りの温泉
呼子台場の湯
目の前
☎0955-82-2111
大人520円
10時~20時・毎月第3水曜定休
※食事持込みOK
コンビニ
ヤマザキYショップまで約1キロ。
スーパーマーケット
4キロほど離れた「道の駅 桃山天下市」の前に、「まいづるナイン呼子店」がある。またその横には、セブンイレブンとコインランドリーもある。
ちなみに「道の駅 桃山天下市」は、屋外に可燃物のゴミ箱を設置してくれている。
あの坂さえなければ、ベスト車中泊スポットといえるだけに残念な話だ。
なお駐車場がフラットで、ウォシュレットも可燃物のゴミ箱もある「道の駅 鷹ら島」までは、約26キロ・クルマで35分ほど。
安心と快適を強く望むなら、ここがいい。