【2023年1月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 佐賀関」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 佐賀関(さがのせき)」は、四国の佐田岬間を運行している「国道九四フェリー」の利用者向きの車中泊スポット
道の駅 佐賀関(さがのせき) DATA
道の駅 佐賀関
〒879-2114
大分県大分市大字大平989-6
☎097-576-0770
営業時間
9時~18時
レストラン
4月~11月:10時30分~16時30分(オーダーストップ)・閉店17時
12月~3月:10時30分~15時30分(オーダーストップ)・閉店16時
無休
「道の駅 佐賀関(さがのせき)」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第12回
登録日/1997年4月11日
2009年(平成21年)6月、物産館がシロアリ被害を受けていることが発覚。
調査の結果被害は深刻で、地震で倒壊する危険があることが判明したため、2010年(平成22年)春に建物が解体された。
費用面から大分市による建て替えは断念されたが、同年10月に大分市が「特定非営利活動法人さがのせきまちづくり協議会」に土地を賃貸し、同法人が鉄骨平屋造の建物を建設して、運営する形で再建された経緯を持つ。
「道の駅 佐賀関(さがのせき)」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.02
2011.04.30
2013.10.15
2022.12.29
※「道の駅 佐賀関」での現地調査は2022年12月が最終になります。
道の駅 佐賀関(さがのせき)【目次】
「道の駅 佐賀関(さがのせき)」のロケーション
駅名には「佐賀」とつくが、「道の駅 佐賀関(さがのせき)」は佐賀県からは遠く離れた大分県・大分市の外れにある。
九州内ではどちらかと云えば辺境に近いロケーションだが、豊後水道を挟んだ四国の愛媛県にある佐田岬とフェリーで通じており、近畿方面からクルマで旅をする人にとっては、ここが「東九州のゲートウェイ」になっている。
ところで。
「佐賀関」の地名を有名にしたものと云えば、ブランド海鮮の先駆けで知られる写真の「関アジ」と「関サバ」だろう。
「関アジ」「関サバ」は、「豊後水道」で捕獲されるアジ・サバのうち、大分県漁協佐賀関支店に所属する漁師が、一本釣りで獲ったもののことを指す「登録商標」だ。
豊後水道は潮流が速く、さらにプランクトンが豊富で、脂の乗った健康で引き締まった魚が育つ。
加えて夏と冬の水温差が少ないため、一年中安定して美味しいアジ・サバが獲れるという。
「関アジ」「関サバ」は一本釣りなので身に傷がつきにくく、釣ったらすぐに生け簀に放され、生きたまま漁港まで運ばれる。
さらに漁港では「活け絞め」「神経抜き」といった丁寧な処理が施され、鮮度が高いまま料亭や旅館などに届けられる。
ちなみに写真の「関サバ」は、佐賀関ではなく「別府温泉」にある食事処で食べた。
「海鮮いづつ」は、今では「超」がつく人気の行列店だが、2022年現在でも3500円で尾頭つきの刺身定食が食べられるお勧めの店だ。
当たり前の話だが、値の張る高級食材は、地元なら老舗の旅館、そして主には近くで都会から観光客がどっと集まる場所に集中的に配送される。
それがここでは「別府温泉」になるわけだが、「道の駅 佐賀関(さがのせき)」から「別府温泉」のメインスポット「鉄輪(かんなわ)温泉街」までは約50キロ、高速道路を利用しても1時間弱はかかる。
そう考えると、車中泊の旅人がグルメ目的でわざわざ「道の駅 佐賀関(さがのせき)」に行くというのは、あまり利口な行動だとは思えない。
また別府から、国宝に指定されている臼杵磨崖仏を観に行くにしても、わざわざ佐賀関を周るだけの価値は感じない。
だが「クルマ旅の宿」としての観点から見ると、「道の駅 佐賀関(さがのせき)」は、前述した豊後水道を「国道九四フェリー」で渡り、四国と行き来する際にその有益性が見えてくる。
1日16便が運行する「国道九四フェリー」の、佐田岬にある三崎港行きの始発時間は午前7時。逆に四国から佐賀関行きの最終便の入港時間は、深夜の0時40分になる。
ちなみに道の駅からフェリーターミナルまでは、約4キロ・クルマで5分ほどだ。
「道の駅 佐賀関(さがのせき)」の施設
「道の駅 佐賀関(さがのせき)」は、国道197号に面した縦長のレイアウトで、駐車場は駅舎から離れたところに行くほど傾斜がきつくなる。
また24時間トイレは写真の手前側にあるので、車中泊に適しているのは駐車しているクルマが見えるあたりまでだ。
24時間トイレには、ウォシュレットが完備していた。
「道の駅 佐賀関(さがのせき)」の裏側は豊後水道に面しており、ちょっとした展望台が用意されている。
ただ車中泊時は、強風に注意が必要だ。
こちらが駅舎で、中は食堂と土産物売り場になっている。
食堂のメニューは丼ものがメインで、前述した「海鮮いづつ」のように、「関アジ」「関サバ」を丸一匹さばいた尾頭つきの刺身定食はホームページを見ても出ていない。しかも「関アジ」「関サバ」の表記も見当たらなかった。
むしろ「道の駅 佐賀関(さがのせき)」では、「関アジ」「関サバ」よりも、地元で「クロメ」と呼ばれる、粘り気の強い昆布に似た海藻を使ったメニューに力を入れているようだ。
道の駅 佐賀関(さがのせき)の車中泊好適度
「道の駅 佐賀関(さがのせき)」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
「道の駅 佐賀関(さがのせき)」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
ホテルトパーズ大在駅前 黄玉の湯
※道の駅から約13キロ・20分
☎097-535-7101
おとな470円
12時~22時・無休
コンビニ
セブンイレブンまで約6.4キロ。
スーパーマーケット
「マルミヤストア 坂ノ市店」が約8.2キロのところにある。