【2023年2月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 くにさき」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
別府温泉から1時間ほどのところにある「道の駅 くにさき」は、車中泊よりドライブの休憩に立ち寄ることをお勧めしたい道の駅
道の駅 くにさき DATA
道の駅 くにさき
〒873-0511
大分県国東市国東町小原2662-1
☎0978-72-5168
営業時間
観光案内所:8時30分~17時
レストラン:9時〜17時
(食事は11時〜15時、土日祝日は〜16時)
定休日
年始年末、レストランは第4水曜
「道の駅 くにさき」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第20回
登録日/2004年8月9日
「道の駅 くにさき」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2017.04.30
2022.12.30
※「道の駅 くにさき」での現地調査は2022年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年2月に更新しています。
道の駅 くにさき【目次】
「道の駅 くにさき」のロケーション
「道の駅 くにさき」は、国東半島の海岸線をぐるっと周回するように走る国道213号沿いの東岸にあり、別府温泉からは45キロほど離れているが、1時間もあれば行くことができる。
ご承知の人は多いと思うが、別府温泉には道の駅はもとより、無料で自由の効く車中泊スポットはない。
そのため、どうしても連泊で別府温泉めぐりを楽しみたい人は別として、
地獄めぐりとあわせて、ひとつかふたつ温泉に浸ればそれで満足、翌日は有名な磨崖仏がある国東半島に行ってみようか…
そのようにお考えの旅人が、「道の駅 くにさき」の車中泊事情を調べようと、当サイトにお越しいただいたと思うのだが、どうだろう(笑)。
それに対する答えは、
「道の駅 くにさき」は車中泊ができないことはないが、どちらかといえばドライブの休憩スポットに利用するほうがいい。
そもそも、国東半島を別府温泉側から反時計回りに周るのは、観光旅行としては時間の使い方が難しい。
その理由は、もうひとつの国東半島にある道の駅の記事に詳しく記している。
「道の駅 くにさき」の施設
国東市観光協会のサイトを見ると、黒津崎海岸を背に、マップに赤で記された部分が「道の駅 くにさき」になっており、観光案内所を兼ねた「国東市サイクリングターミナル」・農産物直売施設「夢咲茶屋」・食事処「銀たちの郷」・特産品販売所「黒津之庄」、そしてレストラン「Belle cote」の5つの施設で構成されている。
こちらがナビで案内される、マップに★印をつけた駐車場。
傾斜は感じなかったが、落ち着けないレイアウトで、筆者にはしっくりこなかった。
その最大の理由は24時間トイレにある。
中はウォシュレットに改修されており、清掃も行き届いていたのだが、これは道の駅のトイレというよりは、明らかに黒津崎海岸の公衆トイレだ。
新設の道の駅でバリアフリー化が進む中で、さすがに道の駅の施設の一画に24時間トイレがないのはどうなんだろう。
実は「道の駅 くにさき」は、国東半島サイクリングロードの途中に位置しており、観光案内とともにレンタサークル業務を行う、国東市サイクリングターミナルが設けられている。
かつては宿泊も可能だったようだが、現在は宿泊業務を停止している。
いっぽう聞くところによると、このレストラン&カフェ・Belle côte (ベルコート)は2019年4月にオープンしたらしい。
普通は道の駅の責任者なら、この時に24時間トイレの増設を指示するはずだが、そうならないのは、ここでは「道路利用者=サイクリスト」だからかもしれない(笑)。
まあ全国に1000軒を超える道の駅があるのだから、中にはそういう施設があってもおかしくはない。そういう目で見れば、飲食店舗が充実していることも頷ける。
ただクルマに乗る「道路利用者」で、しかも夜は特に目が見えにくく、わずかの段差につまづきやすい中高年にすれば、ここで車中泊をするのは若干危険だ。
最後は売店の話になるが、やたらと加工品・土産品が多いなあと思っていたのだが、筆者が見たのは特産品販売所の「黒津之庄」なので、当たり前(笑)。
トイレのある公園を挟む離れた場所に、農産物直売施設の「夢咲茶屋」があろうとは、夢にも思わなかった。
そういう初歩的な勘違いが生じるひとつの理由に、オリジナルのホームページがないことが挙げられる。
典型的なのは、既に国東市サイクリングターミナルで宿泊業務を停止していることが、幾つものサイトを見ないとわからなかったことだろう。
公式サイトがあれば、「お詫び」とともにその理由も記載されているはずだ。
文句を言い出せばキリがないのだが(笑)、
筆者の場合は冒頭に記したように、何より「道の駅 くにさき」で車中泊をする理由が見当たらない。
なので、さほど怒りが沸くことはない。
ただ駅の裏にはビーチがあり、人もペットも散歩でリフレッシュするにはいいところだと思う。
「道の駅 くにさき」の車中泊好適度
「道の駅 くにさき」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の近くに設置。
ここにはないが「道の駅くにみ」には、可燃物用のゴミ箱がトイレの前に置かれている(ただし、夜間は店内に収納されるかもしれない)。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 くにさき」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
湯の里 渓泉
道の駅から約20キロ・30分
☎0978-82-1300
大人400円
13時~21時
第1・第3月曜定休
コンビニ
ローソンまで約750メートル。
スーパーマーケット
「スーパーあおき 国東店」が約600メートルのところにある。