【2023年2月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 大津」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
阿蘇と熊本市内を結ぶ中間地点にある「道の駅 大津」は、ご当地グルメと利便性に優れたお勧めの道の駅。
道の駅 大津 DATA
道の駅 大津
〒869-1234
熊本県菊池郡大津町引水759
☎096-294-1600
営業時間
9時~18時
年中無休(元旦除く)
「道の駅 大津」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第3回
登録日/1993年11月24日
「道の駅 大津」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2013.02.12
2018.01.03
2022.06.18
※「道の駅 大津」での現地調査は2022年6月が最終になります。
道の駅 大津【目次】
「道の駅 大津」のロケーション
土地勘のない県外から来た旅人には極めて分かりにくい話なのだが、「道の駅 大津」は、熊本地震が発生する前からあった国道57号沿いに建っている。
ただその国道57号は地震で一部が崩壊したため、2020年に代替となる「国道57号北側復旧ルート」が開通し、現在は無料で通行することが可能だ。
そして、その「国道57号北側復旧ルート」と、従来の国道57号の合流点の近くに、「道の駅 大津」はある。
さらにマップでは分かりにくいが、「国道57号北側復旧ルート」とは別に、昔から阿蘇山の北外輪山の上を走るミルクロード(熊本県道339号北外輪山大津線)との分岐点も「道の駅 大津」の近くにある。
いずれにしても「道の駅 大津」は、雲仙・天草~熊本市内と、阿蘇山を観光で行き来する際の、「旅の宿」に適した場所に見えるため、その車中泊好適度が気になる人は多いと思う。
その「道の駅 大津」には、他の道の駅では見かけない注意書きがデカデカと掲げられていたので、とりあえず撮影してきて帰宅後調べてみた。
こうなっている理由は、「道の駅 大津」でクルマを1台に乗り合わせ、使わないクルマを駐車場に長時間置いたまま、阿蘇に観光に出かける人が多いかららしい…
なるほど。
確かにマスコミは、ゴミの持ち帰りより、そういう使い方こそ「道の駅のマナー違反」に書き加えるべきだと思った(笑)。
なおこのあたりは熊本地震以降、年々道路の整備復旧が進んでおり、古いカーナビだと、うまくナビされない可能性が高い。
ゆえに可能であれば、GoogleやYahpooナビの利用をお勧めする。
「道の駅 大津」の施設
こちらが「道の駅 大津」のレイアウトだが、1993年にできた古い道の駅のせいか、バリアフリーにはなっておらず、駐車場から階段を少し登ったところに物産館とレストランがある。
ただ駐車場とトイレの間には、ほとんど段差はないので、車中泊に差し障りが出るほどではないだろう。
それよりも問題は駐車場の傾斜にある。
特にトイレから離れたこのあたりの傾斜は強いので、深夜に到着する際には気をつけた方がいい。
幸い、24時間トイレは逆サイドの大型車用駐車場の近くに設けられているため、車中泊時にはそちらに駐めればいいのだが、夜間の静寂性には不安が残る。
もっとも「道の駅 大津」は100台を超す収容台数を誇っているので、閉館後に傾斜具合が緩やかで、トラックから離れた場所を見つけることは可能だろう。
到着時にいい場所がなくても、とりあえず空いているところにクルマを駐め、場内を歩いて良さそうな場所を見つけておくのも、車中泊テクニックのひとつだ。
ただそのためには、真っ暗になる前に道の駅に辿り着こう(笑)。
なおトイレは改修されており、ウォシュレットも完備していた。
またテイクアウトの店の前には、テーブル・ベンチが置かれている。
さて。
こちらはひとつ上の写真の左手の階段を登った先にある「ふるさと物産よかもん館」の店内で、野菜から工芸品まで幅広く品揃えされている。
その中で筆者の目を引き付けたのがこのコーナーで、まさに「ザ・熊本」(笑)。
名物の「馬刺し」は、どの部位も100グラム単価はブランド和牛を軽々と上回る。
ただスーパーに行けば、夫婦で食べるのにちょうどいいくらいの量の「カナダ産の馬刺し」を、1000円ほどで入手できる。
また隣接する「レストランよかよか(営業時間 10時~18時)」では、同じく熊本名物の「あか牛」が食べられる。
最後に…
これほどセールスポイントを持ちながら、オフィシャルサイトがないのは「業務怠慢」としか云いようがない。
これまでの機会ロスで、楽にホームページの制作費は捻出できていただろう。
「道の駅 大津」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 大津」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
誰にでも見つけやすい場所に置いてあるのは、あづましいね。
おっと、道産子になっちまった(笑)。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 大津」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
最寄りは3キロほどのところにある「スカイスパ」だが、ここでは半額ほどで利用できる温泉を掲載する。
大谷の湯
道の駅から約8キロ・20分
☎096-233-9477
おとな580円
10時~24時
受付最 大浴場23時30分 家族風呂23時
第1水曜定休
コンビニ
セブンイレブンまで約1.2キロ、ローソンまで1.4キロ。
スーパーマーケット
弁当と惣菜がメインの「浜食品」が約2.4キロのところにある。