25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、熊本県のわいた温泉郷にある、車中泊と蒸気蒸しができる家族風呂施設「豊礼の湯」に関する情報です。
「クルマ旅のプロ」がお届けする、車中泊で訪ねた名湯レポート

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国の温泉地の車中泊事情や温泉情緒、観光、グルメにいたる魅力を再評価し、「車中泊旅行者の目線」から紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

~ここから本編が始まります。~
「豊礼の湯」は、家族風呂と露天風呂の両方が揃い、地獄蒸しと無料の屋外・屋内休憩所がある、わいた温泉郷の人気車中泊スポット
「豊礼の湯」 DATA
豊礼の湯
〒869-2504
阿蘇郡小国町西里2917
☎0967-46-5525
利用料金
露天大浴場:600円
家族風呂(檜露天風呂):2,000円/1時間
家族風呂(岩露天風呂):1,500円/1時間
家族風呂(岩内風呂):1,000円/1時間
営業時間
露天大浴場・家族風呂(檜露天風呂)/8時~19時
家族風呂(岩露天風呂・岩内風呂)/24時間
車中泊について
平日は無料。週末、繁忙期は1泊2000円。
受付は15時からで、先着20台限定。
「豊礼の湯」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.07
2013.10.19
2020.12.27
※「豊礼の湯」での現地調査は2020年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年4月に更新しています。
「豊礼の湯」目次
「豊礼の湯」のロケーション
「豊礼の湯」は「黒川温泉」から近く、久住高原や阿蘇からもアクセスのよい「わいた温泉郷」の中にある。
一帯には温泉地が集中しており、有名な「黒川温泉」「杖立て温泉」らと合わせて「小国郷」とも呼ばれている。
その一画にある「豊礼の湯」は、600円の大浴場でも1500円の家族風呂でも、温泉に入れば地獄蒸し(温泉の蒸気蒸し)の炉が自由に利用でき、そのうえ車中泊までさせてくれることから、熊本県民のみならず、九州内外から訪れる旅行者にも人気の高い温泉館だ。
「小国郷」には道の駅もあるが、家族風呂に浸かって、野菜や肉を温泉の蒸気で蒸し上げ、それを肴に一杯飲んで、そのまま気持ちよく車中泊ができるような施設は、九州広しと云えども「わいた温泉郷」にある2軒だけ(笑)。
車中泊のクルマ旅でこの地に来るなら、この贅沢を楽しまない手はない。
「豊礼の湯」の温泉
筆者が利用したのは、1500円の岩風呂タイプの家族風呂。
部屋の外にある給湯器にコインを入れると、勢いよくお湯が注がれ、適度なところで自動的に止まる。また退室時には湯船のお湯を抜いて出るのがルールだ。
家族風呂は毎回お湯が入れ替わるので筆者は好きだ。雰囲気は2000円の檜風呂のほうが良さそうだったが、残念ながら空いてなかった。
なお公式サイトを見ればわかるが、本来の「豊礼の湯」の濁り湯は、もう少し青みがかった色をしている。
また「豊礼の湯」で忘れてはならないのが、こちらの男女別の大露天風呂。
これがあるおかげで、一人旅でも600円で地獄蒸しと車中泊が可能になる。
「豊礼の湯」の地獄蒸しと休憩施設
地獄蒸しの釜は大露天風呂のすぐ下にあり、屋外休憩施設と隣接している。
屋根付きで広々した休憩兼食事施設。日中はここが気持ちいい。
地獄蒸しに必要なザルは、受付で無料で貸りられる。
こちらは実際に持ち込んだ食材。
野菜や卵は「豊礼の湯」でも販売しているが、シュウマイやおこわはスーパーでないと入手できないので、行くなら途中で仕入れておくほうがいい。
また今はスマホで代用できるが、100円で買えるキッチンタイマーは、こういう時にはすこぶる便利だ。
加えて「豊礼の湯」には、屋内の食事場所(無料休憩所)も用意されている。
これは「わいた温泉郷」の他の施設にはない「豊礼の湯」唯一の利点で、特に冬場はアドバンテージが高いと思う。
写真は2013年に利用した時のもので、実際に我々はここで蒸した料理を食べた。
ただ以前はもう少し長く居られた気がするのだが、2020年現在は18時までの利用になっていた。
「豊礼の湯」の車中泊環境
まず施設の入口近くに、「キャンピングカー専用駐車場」と路面に書かれた7台分の駐車スペースが用意されている。
ただし写真手前から奥にかけて、そこそこの傾斜がある。このキャンピングカーが停まっている場所が唯一ともいえるフラットな場所だ。
では普通車の場合は、どこで車中泊ができるのか?
残念ながら筆者はキャンピングカーなので、そこまでは確認していない(笑)。
ただここで車中泊をしたブロガーの記事を見る限り、このフラットでトイレに近い駐車場での車中泊も可能なようだ。
なお、「豊礼の湯」の家族風呂は24時間営業しているので、泊まるなら家族風呂から少し離れた場所のほうがいいだろう。
トイレは野外休憩所の隣にある。便座は様式だが「ウォシュレツト」までは用意されていなかった。
せめてこういう「ウォームレット」だけでも、つけてくれると嬉しいね。
「豊礼の湯」周辺の買い物施設
コンビニ・スーパーともに10キロほど離れた小国市街地まで行かないとない。お勧めは「道の駅小国」のすぐ近くにある「マルミヤストア小国店」。
「豊礼の湯」に行く前に立ち寄り、買い出ししていくといいだろう。なお「豊礼の湯」はゴミ持ち帰りなので、トレイや不要な袋はここで処分をしていこう。
「豊礼の湯」のアクセスマップ
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