25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 くにみ」の車中泊に関する情報です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
「道の駅 くにみ」は、大分県・国東半島の絶景スポットで知られる真玉海岸に最寄りの車中泊スポット
道の駅 くにみ DATA
道の駅 くにみ
〒872-1401
大分県国東市国見町伊美4256
☎0978-89-7117
営業時間
9時~17時
年末年始は休館
「道の駅 くにみ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第22回
登録日/2006年8月10日
「道の駅 くにみ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2017.04.30
2022.12.30
※「道の駅 くにみ」での現地調査は2022年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年3月に更新しています。
道の駅 くにみ【目次】
「道の駅 くにみ」のロケーション
「道の駅 くにみ」は、国東半島の海岸線をぐるっと周回するように走る国道213号沿いにある。

出典:スオーナダフェリー
隣接する「くにみ海浜公園」からは姫島が間近に見え、近くの「竹田津港」からは、周防灘を縦断して国東半島と本州の徳山港(広島県)と結ぶ「スオーナダフェリー」が運行している。
さて。
「道の駅くにみ」での車中泊を検討する際に、周辺観光地との兼ね合いを考えなずに、クルマ旅をする人はまずいない。
日本には「クルマ旅の宿」という観点から見ると、”箸にも棒にもかからない道の駅”がたくさんあるが、筆者は車中泊で旅をする人に、そういうところを紹介しても意味がないと考えている(笑)。
ゆえにここでも、どのように国東半島を周れば「道の駅くにみ」での車中泊が有効になるのかを前提に、話を進めていきたい。
本州から国東半島へのアクセスを考えた場合、大半は関門海峡を越えて九州自動車道から東九州自動車道で南下するか、フェリーで別府・大分、あるいは佐賀関に入港後、北上するかのどちらかになると思うが、「道の駅 くにみ」の優位性が生きるのは、中津方面からの南下ルートだ。
その理由は、この絶景にある。
“日本の夕陽百選”に選ばれた「真玉(またま)海岸」は、干潮と日の入が重なると、ビーチにご覧のような美しい情景が浮かび上がる。
ちなみにこちらが昼間の景色。そりゃ~「いつ見るんですか?」と聞かれれば、誰でも黄昏時と答えたくなる(笑)。
「道の駅 くにみ」は、「真玉海岸」から東へ約20キロほどのところにあり、この天体ショーが終わってから走っても30分以内に到着が可能だ。
ちなみに中津方面から「真玉海岸」に行く途中には、興味深い観光スポットが揃っており、夕方まで退屈することなく過ごせるだろう。
なお前述した「スオーナダフェリー」は、徳山港を16時40分に出港する4便に乗船すれば、18時40分に竹田津港に入港できる。
竹田津港から「道の駅 くにみ」までは約5キロ。5分ほどで行ける距離だ。
「道の駅 くにみ」の施設
「道の駅 くにみ」は、収容台数34台のこじんまりした道の駅だが、困ったことに駐車場は全体的に傾斜している。寝られないほどではないと思うが、向きを考えて寝ないと熟睡できないかもしれない。
傾斜を除けば、トイレにはウォシュレットが完備しており、可燃物のゴミ箱も屋外に置いてあるなど、車中泊環境は悪くないだけに、ちょっと残念。
直売所は大きくないが、野菜に加えて海産物の加工品や弁当類も置いてあり、バランスの取れた商品構成になっている。
「道の駅 くにみ」で注目したいのは、隣接する「くにみ海浜公園」と「くにみオートキャンプ場」だ。
人工ビーチが整備された「くにみ海浜公園」は、80台が駐められる無料駐車場のほかに、シャワー室などの施設も整っており、日中はのんびり寛ぐことができる。
ただし駐車場は17時に閉門されるため、車中泊はできない。
また電源完備の「くにみオートキャンプ場」にも隣接しているので、こちらを利用すれば本腰を入れた滞在も可能だ。
電源代とシャワー代込みでサイト料3670円は、RVパークよりもお得感がある。
ただ駐車スペースには、場所によって傾斜がある。
「道の駅 くにみ」の車中泊好適度
「道の駅 くにみ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎の外にあるが、24時間利用できるかどうかは未確認。閉店後は店内に移動しているかもしれない。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 くにみ」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
湯の里 渓泉
道の駅から約10キロ・20分
☎0978-82-1300
大人400円
13時~21時
第1・第3月曜定休
コンビニ
ヤマザキYショップまで約1キロ。
スーパーマーケット
「フレッシュマートてつや」まで約1キロ。
「道の駅 くにみ」のアクセスマップ
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