道の駅 原尻の滝 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック!

道の駅原尻の滝 車中泊

25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 原尻の滝」の車中泊に関する情報です。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

車中泊

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

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※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。  

~ここから本編が始まります。~

名瀑が隣接する「道の駅 原尻の滝」は、見てよし・泊まってよしの道の駅

原尻の滝

道の駅 原尻の滝 DATA

道の駅 原尻の滝
〒879-6631
大分県豊後大野市緒方町原尻936
☎0974-42-4140
営業時間
9時~17時30分(冬季は16時30分まで)
無休(12月31日、1月1日は休館)

「道の駅 原尻の滝」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回/第6
登録日/1994年8月4日

「道の駅 原尻の滝」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2009.05.06
2011.04.28
2017.05.04
2022.06.17

「道の駅 原尻の滝」での現地調査は2022年6月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年3月に更新しています。

道の駅 原尻の滝【目次】

「道の駅 原尻の滝」のロケーション

原尻の滝

ロケーションの話をする前に、まずは「日本の滝百選」に選定されている「原尻の滝」を紹介しよう。

普通、日本の滝は山深い渓流にあるものだが、「原尻の滝」は田園に囲まれた平地を流れる緒方川の中流に、いきなり現れる。

その景観から「東洋のナイアガラ」と称されることもあるようだが、さすがにそれはちょっと「言い過ぎ」かな(笑)。

原尻の滝

とはいえ、近くから見上げればご覧の通りの大迫力。

幅120メートル・高さ20メートルの、見下ろしても見上げても美しいこの滝ができたのは、今からおよそ9万年前。

阿蘇山の大噴火で流れた溶岩が滝周辺に堆積し、それが崩落したことが始まりだという。確かに滝の流れる崖面には、多角形の柱がいくつも縦につなぎ合わされた、溶岩特有の柱状節理が並んでいる。

原尻の滝

「原尻の滝」一帯は公園化されており、下流には木造の吊り橋「滝見橋」が、すぐ上流には沈下橋がそれぞれ架けられており、これらの橋を通って滝の周りを一周する遊歩道が整備されている。

原尻の滝マップ

さて。

かくも美しい「原尻の滝」が、それほど有名ではない最大の理由は、そのロケーションにあるのだろう。

やまなみハイウェイ

「やまなみハイウェイ」や「阿蘇」にもう少し近ければ、知名度はずいぶん違っていたと思うが、久住高原の南東端に位置するため、主要な観光コースから外れている。

しかし目線を変えれば、この風光明媚な「原尻の滝」を、車中泊のクルマ旅に盛り込むのは、たやすい話だ。

長湯温泉 ガニ湯

「原尻の滝」と同じように、一般的な観光コースからは離れているものの、「ラムネ温泉」で名高い「長湯温泉」から「原尻の滝」までは、約21キロ・クルマで30分ほどあれば行くことができる。

岡城跡

さらに道中で、滝廉太郎の名曲「荒城の月」が生まれた「岡城跡」に立ち寄れば、ほどよい半日観光コースになる。

道の駅 原尻の滝

そもそも「原尻の滝」には居心地のいい道の駅が併設されているのだから、少々早く着いても時間を持て余す心配はなく、何より戻る必要がない(笑)。

ちなみに「原尻の滝」周辺は、他にも道の駅が集中しているエリアだが、「道の駅 原尻の滝」は規模が大きく、駐車場のキャパも十分だ。

「道の駅 原尻の滝」の施設

道の駅 原尻の滝

「道の駅 原尻の滝」の敷地は、中央に車道を挟んだ両側にレイアウトされている。

道の駅 原尻の滝

駐車場は第1から第4まであって、収容台数は全部で約200台と申し分ない。

道の駅 原尻の滝

どこも平坦で車中泊に支障はなさそうだが、無難なのは24時間トイレがあるマップAの第2駐車場だろう。

道の駅 原尻の滝

24時間トイレの外観。

道の駅 原尻の滝 トイレ

中はウォシュレットに改修されている。

「滝の館」の中は、広々としていて商品は見やすい。

道の駅 原尻の滝

情報コーナーもきちんと機能しており、道の駅らしさを感じた。

ただ「道の駅 原尻の滝」は1994年にオープンしているため、さすがにあちこちから年代が感じられ、現在はその広さを持て余しているようにも見える。

そろそろリニューアルが計画されるのかもしれないが、この広さを維持するのなら、コンビニとファストフードの店を導入してもよさそうだ。

なお芝生広場側の外には屋根付きのデッキテラスがあり、遠目に「原尻の滝」が見える。気候のいい時は、ここが「道の駅 原尻の滝」の一等地になるだろう。

道の駅 原尻の滝

いっぽうこちらは、マップFの農産物直売所「愛菜果」とEの第1駐車場だ。

道の駅 原尻の滝 第一駐車場のトイレ

トイレは24時間使えるようだが、ウォシュレットは付いていなかった。

とはいえ車道から奥まっていて、「原尻の滝」からも遠いため、静かなのは間違いない。おそらく手慣れた車中泊旅行者は、こちらを選んで寝ると思う。

最後に、遠く離れた第3.第4駐車場まではチェックしていない。

滝の見学にはいいかもしれないが、車中泊をするなら、夜間も人がいそうなところのほうが安心だと思う。

「道の駅 原尻の滝」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=○
駐車場のキャパシティー=○
普通車:194台

ゴミ箱の有無=○
ウォシュレットの有無=あり

旅行情報の充実度=○
付帯設備の充実度=○
周辺車中泊環境の充実度=○ 

「道の駅 原尻の滝」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:館外に設置、24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横にも設置。

道の駅 原尻の滝 ゴミ箱

なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。 しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。

車中泊弁当

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

弁当

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

バイクキャリア

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

道の駅で車中泊旅行中に出るゴミを捨てるのはいいの?ダメなの?【クルマ旅のプロが解説】 
車中泊旅行歴25年のクルマ旅旅行家がまとめた、道の駅での旅行ゴミの処分に関する記述です。

「道の駅 原尻の滝」の最寄りの温泉&買い物施設

岡城天然温泉「月のしずく」 
☎0974-64-1010
おとな500円
10時~21時・火曜、金曜定休

※道の駅から約10キロ。ここを利用する場合は、先に入湯を済ませてから道の駅に行くほうがスムーズかもしれない。

コンビニ
ファミリーマートまで約1.3キロ。

スーパーマーケット
約2.3キロのところに「Aコープおがた店」がある。

「道の駅 原尻の滝」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。

 

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