道の駅 ひまわり(旧:みずなし本陣ふかえ) 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック!

道の駅ひまわり 車中泊

25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、道の駅 ひまわり(旧:みずなし本陣ふかえ)の車中泊に関する情報です。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

車中泊

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

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※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。  

~ここから本編が始まります。~

「道の駅 ひまわり」は、島原半島観光時だけでなく、長崎県と熊本県の往来時に便利な道の駅

2023年4月に「道の駅ひまわり」に改称して、リニューアルオープン

道の駅 ひまわり

「道の駅 みずなし本陣ふかえ」の店舗は、業績不振により2021年11月30日で営業を終了したが、1991年の土石流で被災した家屋を見学できる、県設置の「被災家屋保存公園」と、駐車場及びトイレは引き続き営業していた。

その後、佐世保市で飲食業などを展開する「エバーグリーン」が、清算会社から約5500万円で土地・建物を買い取り、「道の駅 ひまわり」として2023年4月にリニューアルオープンし、子会社の「地頭薗」が管理運営を担っていた。

しかし客足は戻らず、「地頭薗」はわずか1年で撤退を決め、佐賀市の物流会社「アペクシア」に施設を売却。

現在は「アペクシア」が「道の駅 ひまわり」を運営しているようだ。

道の駅 ひまわり DATA

道の駅 ひまわり
〒859-1504
長崎県南島原市深江町丁6077番地
☎0957-61-0771
9時~17時

「道の駅 みずなし本陣ふかえ」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回/第14
登録日/1998年4月17日

2023年4月に物販飲食施設をリニューアルし、「道の駅 ひまわり」に改称。

「道の駅 みずなし本陣ふかえ」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2014.01.18
2020.12.30

※「道の駅 みずなし本陣ふかえ」での現地調査は2020年12月が最終で、「道の駅 ひまわり」に改称後は、まだ取材には行けていません。

そのためこの記事は、友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年3月に更新しています。

道の駅 ひまわり【目次】

「道の駅 ひまわり」の
ロケーション

「道の駅 ひまわり」の施設

「道の駅 ひまわり」の
車中泊好適度チェック

「道の駅 ひまわり」の
最寄りの温泉&周辺買物施設

「道の駅 ひまわり」の
アクセスマップ

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「道の駅 ひまわり」のロケーション

島原港

「道の駅 ひまわり」は、長崎県の島原半島にある唯一の道の駅だ。

島原半島には地獄谷で有名な温泉地の「雲仙」や、「島原の乱」の舞台となった「原城」などのメジャーな観光地があるが、実は熊本県の長洲町・熊本市、そして天草市の鬼池港に通じる3つのフェリー航路を有している。

ゆえに九州在住者やリピーターは、「交通の要衝」として島原半島を活用しており、「道の駅 ひまわり」を、その際の「前泊」あるいは「後泊地」に利用している人は今でも多いと思う。

「道の駅 ひまわり」の施設

道の駅 みずなし本陣ふかえ

かつての「道の駅 みずなし本陣ふかえ」は、2つの顔を持っていた。

「本陣」は江戸時代以降の宿場で、大名や旗本、幕府役人といった、身分の高い者が泊まった建物を意味している。

道の駅 みずなし本陣ふかえ

ということは、かつてここに島原藩の本陣があり、なにかそれに関連するものでも展示されているのかと思いきや、中は食事処と売店、そして本陣とは関係のない展示室になっていた。

実は「道の駅 みずなし本陣ふかえ」の実態は、江戸時代っぽい名前とエントランスからは、ずいぶんかけ離れた内容だった。

というのは、

道の駅 みずなし本陣ふかえ

「道の駅 ひまわり」は、1991年に198年ぶりに噴火した雲仙普賢岳の麓にある。

道の駅 みずなし本陣ふかえ

そして道の駅の周辺は、翌年の8月8日から14日にかけて発生した火砕流で、特に大きな被害を受けた場所だった。

道の駅 みずなし本陣ふかえ

一部をドームで覆った「土石流被災家屋保存公園」は、当時この地にあった11棟の家屋が、すさまじい土石火砕流を受けて埋没してしまった姿を、そのまま永久保存することにより、後世に土石流災害の恐ろしさと防災の重要性を伝える目的で設立された、今で云う「災害遺構」だ。

道の駅 みずなし本陣ふかえ

幸いにも、住んでいた人々は避難勧告を受け避難し、人的被害はなかったというが、この雲仙普賢岳の噴火は、日本の災害史上例のない長期災害となり、島原市、深江町、有明町全体では、1991年5月から1995年8月までの間に、1,692棟が土石流被害に遭ったという。

道の駅 みずなし本陣ふかえ

「土石流被災家屋保存公園」のインパクトが強すぎるため、観光客的にはこの施設の名前を、「道の駅 普賢岳・土石流被災家屋保存公園」にしてくれたほうが分かりやすかったようにも思えるが、想像するに、行政は被災者の心情を思い測り、現在の駅名を採用したのだろう。

道の駅 みずなし本陣ふかえ

さて、今度は道の駅の施設をご紹介。

新しい場内マップと見比べたところ、道の駅の名前のみが変わっているだけなので、そのまま以前の画像を使用している。

道の駅ひまわり

まず、駐車場は広々としているうえにフラットで、車中泊に支障はない。

トイレと情報提供施設が、駅舎から独立して駐車場の近くに設けられているのも、旅人には嬉しい配慮だ。

なお物販飲食施設については、3000万円かけて改装されているとのことなので、こちらの公式サイトで確認いただきたい。

「道の駅 ひまわり」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=○
駐車場のキャパシティー=普通車:177台
ゴミ箱の有無=あり
ウォシュレットの有無=あり
旅行情報の充実度=○ 
付帯設備の充実度=○
周辺車中泊環境の充実度=○

「道の駅 ひまわり」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:館内にあり、営業時間中に利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上

道の駅 ひまわり ゴミ箱

リニューアル前には可燃物用のゴミ箱が置かれていたが、管理業者が変わり館内に移動している。

なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。 しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。

車中泊弁当

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

弁当

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

バイクキャリア

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

道の駅で車中泊旅行中に出るゴミを捨てるのはいいの?ダメなの?【クルマ旅のプロが解説】 
車中泊旅行歴25年のクルマ旅旅行家がまとめた、道の駅での旅行ゴミの処分に関する記述です。

「道の駅 ひまわり」の最寄りの温泉&周辺買い物施設

しまばら温泉ゆとろぎの湯
道の駅から約10分
☎0957-63-1126
おとな530円
10時~21時(受付最終20時30分)
水曜定休

コンビニ
ファミリーマートまで約800メートル。

スーパーマーケット
約3キロのところに「ニチエー」がある。

「道の駅 ひまわり」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。

 

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