【2023年3月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 上天草さんぱーる」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅 上天草さんぱーる」は、本土と天草を結ぶ「天門橋」の近くにある利便性の高い道の駅
道の駅 上天草さんぱーる DATA
道の駅 上天草さんぱーる
〒869-3603
熊本県上天草市大矢野町中11582-24
☎0964-58-5600
営業時間
観光案内所:8時30分~17時30分・年末年始休館
物産館:8時~18時・不定休
「道の駅 上天草さんぱーる」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第43回
登録日/2015年4月15日
前身は2000年にオープンした「大矢野物産館」で、合併による新市誕生後の2015年4月に道の駅に登録。
「道の駅 上天草さんぱーる」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.05.07
2022.12.29
※「道の駅 上天草さんぱーる」での現地調査は2022年12月が最終になります。
道の駅 上天草さんぱーる
「道の駅 上天草さんぱーる」のロケーション
「道の駅 上天草さんぱーる」は、天草五橋の1号橋にあたる「天門橋」を渡った大矢野町の国道266号、通称「天草パールライン」沿いにある。
前身は2000年にオープンした「大矢野物産館」で、合併による新市誕生後の2015年4月に道の駅に登録された経緯を持つ。
写真は2010年に筆者が訪ねた時の写真で、現在とは壁の色が違っている。
国道を挟んだ正面には「天草四郎ミュージアム」が建っている。
ここも以前は「天草四郎メモリアルホール」だったが、2018年に改称されている。
天草上島に通じる宇土半島には、温泉併設の「道の駅 不知火」があることから、筆者はこれまでそこで「前泊」し、翌朝に天草入りしていた。
2023年3月現在は温泉施設が休業していることもあるが、いずれにしても、それだと天草の観光時間がタイトになり、思うようには周りづらい。
ゆえに今は午後から宇土半島に入り、周辺観光を済ませたあと「道の駅 上天草さんぱーる」で車中泊をするようにしている。
そうすれば、翌日の朝から天草を周回して、風光明媚な温泉併設の「道の駅 有明」で再び車中泊するのに、ちょうどいい旅のスケジュールが組める。
それはさておき…
筆者には「道の駅 上天草さんぱーる」で車中泊をしたい理由がもうひとつある。
「道の駅 上天草さんぱーる」では、天草名産の車エビの「活」が格安で手に入る。
有明海や不知火海は全国的にも有名な車エビの生産地で、特に明治38年から養殖を始めた天草は、日本の車エビ養殖の発祥の地と云われている。
ご承知のとおり、車エビには旨み成分として働くグルタミン酸、グリシン酸が豊富に含まれており、刺し身で食すとプリッとした食感に加えて、ほんのりとした甘みが味わえる。
さらにアタマは焼いて、熱湯の中でトングなどでギュッと絞ると、いいダシがでる。
インスタント味噌汁にそれを注げば、絶品のエビだし汁に化けるから驚く。
「道の駅 上天草さんぱーる」の施設
「道の駅 上天草さんぱーる」の物産館は、地元の新鮮な農作物と海産物を、少量・多品目で取り扱うのが特徴らしい。
こちらは農産物売り場。取材で訪ねたのが冬だったせいもあり、数多くの柑橘類が並んでいた。
ちなみにこちらの「ぽんかん」は、一袋たったの200円!
なお、さきほどの車エビが売っているのはこちらの別棟。地元の人が開店前から並んでいたところを見ると、午前中に売り切れる品もあるのだろう。
車エビ以外にも、同じく有明海特産のワタリガニ、さらに珍しいマテ貝なども発見。
筆者は追加でシェル付きの牡蠣を購入。
キッチンの真上にサンルーフがある筆者のクルマは、牡蠣も車内でさほど手間なく食べられる。
今度は「道の駅 上天草さんぱーる」の駐車場について。
まず施設への導入路を挟んで、大型用と普通車用の駐車区画に分かれているのがありがたい。これだけ離れていれば、エンジン音を気にせず眠れる。
129台を収容できる普通車の駐車場は、ほぼフラットで車中泊に好適だ。
ただトイレにウォシュレットはなかった。
「道の駅 上天草さんぱーる」の車中泊好適度
「道の駅 上天草さんぱーる」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:あり、屋外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上

可燃物のゴミも回収してくれるが、これではほとんど何も入れられない。
まず毎朝、このゴミ箱の横には袋詰めされたゴミが積まれ、もしかするとカラスのいい朝食になっているかもしれない(笑)。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 上天草さんぱーる」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
スパ・タラソ天草
道の駅から700メートル
☎0964-56-1126
大人500円
10時〜22時 (受付最終21時30分) ・毎月第2・第4火曜定休
コンビニ
ファミリーマートまで約300メートル
スーパーマーケット
約500メートルのところに「大矢野ショッピングプラザ」がある。
「道の駅 上天草さんぱーる」のアクセスマップ
熊本県 道の駅・車中泊好適度チェック!
天草 車中泊旅行ガイド


「アラ還」からの車中泊


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