【2023年4月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、高千穂峡の概要と車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

高千穂峡は、「真名井の滝」に陽がさす正午前の時間帯がお勧めの絶景スポット
高千穂峡の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.06
2018.01.03
2021.12.30
※「高千穂峡」での現地調査は2022年12月が最新になります。
高千穂峡【目次】
高千穂の概要
宮崎・熊本・大分3県の県境近くに位置する高千穂峡は、太古の昔に阿蘇山の火山活動によって噴出した火砕流が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、急激に冷却されたことで、幾何学的な造形が特徴の柱状節理が連続する渓谷となった。
全長は約1.7km。
現在は遊歩道が整備され、駐車場から歩いて見て周ることができる。

出典:じゃらんニュース
所要時間は、第1御塩井駐車場(ボート乗り場)から第2あららぎ駐車場付近まで、片道約20分・往復約40分。
第2あららぎ駐車場から第3大橋駐車場は、片道5分ほどだが階段になる。
道中は坂道と階段が多いが、息が上がるほどではない。
ただ歩くのが苦手な人は、第1御塩井駐車場から真名井の滝の展望台を往復するだけでも高い満足感が得られると思う。
なお駐車場については、最後に詳しく紹介している。
いちばんの見どころは「真名井の滝」
高千穂峡を紹介している全ての媒体が、その写真を載せていると云っても過言ではないのが、この「真名井の滝」だ。
「真名井の滝」には、1.展望台、2.御橋、3.ボート上の3つの撮影ポイントがある。
その中で手軽でイチオシなのは1の展望台だが、より美しく撮るには晴れた日の正午前に行くことだ。
滝から流れ落ちる水の躍動感とシズル感に満ちた神秘的な光景は、逆光なくしては得られない。
いっぽうこちらは、2の御橋から撮影した「真名井の滝」。滝の位置が左右反対になるので、展望台からの写真との違いがすぐに分かる。
ただ晴れた日の午前中は川に御橋の影が映るため、ここはむしろ曇りのほうがいい写真が撮れるかも。
なお筆者はボートを利用していないので、自前の写真をお見せすることはできない。

出典:宮崎県観光協会
貸しボートから見上げる真名井の滝は迫力満点だとは思うが、夫婦なら最低でも6000円、そのうえ当日予約だと4時間待ちになることもあると聞くと、なかなか腰は上がらない(笑)。
料金は1艇あたり4100円(日によって変動)+1名ごとに1000円。3名まで乗船可、乗船時間は30分。
高千穂峡の駐車場と車中泊事情
高千穂峡には道の駅方面から近い順に、「第3大橋駐車場」「第2あららぎ駐車場」、そして現在地と書かれた「第1御塩井(おしおい)駐車場」の3つの大きな駐車場がある。
とはいえ、ゴールデンウィークには2時間待ちになることもあるというから油断はできない。
写真はその中でもっとも「真名井の滝」に近い「第1御塩井駐車場」だが、ここは朝の8時30分から場内で貸しボートの受付が始まるため、早朝から混雑する。
●収容台数
36台
●料金
普通車:1回¥500
中型車以上:1回¥1000
●営業時間
24時間・無休
※8時30分〜17時15分は管理人駐在
敷地の奥にトイレもあるので、1000円払えば車中泊は可能だと思うが、「道の駅 高千穂」から約2キロ・クルマで5分ほどしか離れていないので、早起きができる人は7時までに到着するのが得策かと。
ゲートはなく24時間出入りは可能で、料金は管理人さんが来てから支払えばOKだ。