25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 あぐり窪川」の車中泊に関する情報です。
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~ここから本編が始まります。~
「道の駅 あぐり窪川(くぼかわ)」は、高知県でも指折りの”車中泊旅行者に優しい”道の駅
道の駅 あぐり窪川 DATA
道の駅 あぐり窪川
〒786-0026
高知県高岡郡四万十町平串284番地1
☎0880-22-8848
売店:8時30分~18時
食堂:8時~15時30分(LO/15時)
奇数月 第3水曜日(3月のみ末日)
「道の駅 あぐり窪川」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
開駅日/1999年4月18日
「道の駅 あぐり窪川」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.01
2011.05.03
2015.12.30
2018.05.11
2020.06.22
2024.11.23
※「道の駅 あぐり窪川」での現地調査は2024年11月が最新です。
道の駅 あぐり窪川

「道の駅 あぐり窪川」のロケーション
「道の駅 あぐり窪川(くぼかわ)」は、2024年11月現在の「高知自動車道・無料区間」の終点にあたる、「四万十町中央インターチェンジ」からわずか400メートルほどの好立地に建っている。
そのため今は、そのサービスエリア的な役割が目立っているが、もともとは国道56号沿いの四万十町平串に、1998年4月に作られた道の駅で、四国の道の駅の中では「古参」の部類に入る。
「道の駅 あぐり窪川」がある高知県西南部は、四万十川と太平洋の両方に恵まれた自然環境を有することから、昔からアウトドアに勤しむ人たちに親しまれてきた。
そこに2012年に「高知自動車道・無料区間」が延伸し、「四万十町中央インターチェンジ」が開通したことから、高知市内から土佐清水を目指して走る観光客も、数多く訪れるようになった。

出典:四国地方整備局
とはいえ、「高知自動車道」にはさらに延伸計画があり、いずれは土佐清水まで通じてしまうだけに、今の盛況がいつまで続くかはわからない。
ただ「道の駅 あぐり窪川」は、生き残りのために何が必要であるかをよく心得ている気がする。
「道の駅 あぐり窪川」の施設

出典:道の駅 あぐり窪川
こちらが「道の駅 あぐり窪川」のレイアウト図。
駐車場は大きく2ヶ所に分かれているが、いずれも路面はフラットで車中泊には支障がない。ただ静かなのはイラスト左側の普通車用に設けられたスペースだろう。
いっぽうこちらはイラスト右側の大型車用駐車スペースがある駐車場。
普通車の場所は新しく設けられた別棟のトイレに若干近いが、それでも静かな左側のほうが良さそうだ。
なお「道の駅 あぐり窪川」には館外にトイレが2つあるが、この別棟のトイレが24時間使えるかどうかは確認できていない。
確実に24時間使えるのは、入口にゴミ箱がズラリと並べられた、本館に隣接している中央のトイレだ。
とはいえ、中にはいずれにもウォシュレットが装備されており、混雑時には助かる。
さらに「道の駅 あぐり窪川」は、四万十の玄関に位置していることもあり、観光情報が充実している。
ここで気になるのが、「海洋堂ホビー館」のガラスケース。
海洋堂といえば、「ケンシロウ」「ラオウ」でお馴染みの「北斗の拳」のリアルなフィギュアで一世を風靡し、その後も「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズなどを手がけ、国内フィギュア制作メーカーの最大手として君臨している。
それにしても、このルパンにいたっては、今にも動きそうで、まさに「大人になれない大人」にはたまらないが(笑)、もっとワクワクできる「海洋堂ホビー館」は、「道の駅 あぐり窪川」から22キロほど四万十川を遡ったところにある。
さて、ここからは物販飲食について。
「道の駅 あぐり窪川」は「窪川まるごとめしあがれ」をテーマに、「食」に力を注いでいるだけあって、食堂のみならず売店の品揃えまでマニアックでおもしろい。
四万十川の特産品といえば、「川えび」と「青のり」。それに「馬路村」で有名な「ゆず」を加えた、まさにご当地お土産「三銃士」。
さらに天然のうなぎに加えて「スッポン」も! こんなの初めて見た。
また「高知自動車道」が延伸したおかげで素通りするようになった、ダイバーやサーファー御用達の弁当屋「ショップたけざき」名物の卵焼きもここで買える。
こちらは同じ四万十の大正町でつくられている栗焼酎「ダバダ火振り」のコーナー。
驚いたことに、その中の限定中の限定酒「ミステリアスリザーブ」もここには並んでいた。
かつてはご当地の「道の駅 四万十大正」にもなく、筆者がわざわざ酒蔵の「無手無冠」まで出向いて買った代物だ。
最後に。
「道の駅 あぐり窪川」の唯一とも云える泣きどころは、近くに温泉も銭湯も見当たらないことだ。
写真の「松葉川温泉」まで約18キロ・20分ほど走れば済むが、往復約1時間に入浴時間を加えると、かなり行動は制約される。
それを事前に知ったうえなら、ここは「旅の宿」としてお勧めだと思う。
「道の駅 あぐり窪川」の車中泊好適度
「道の駅 あぐり窪川」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置。
筆者が知るかぎり、高知はもとより四国、いや全国を見回しても、ここまで可燃物のゴミ箱が充実している道の駅はない(笑)。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 あぐり窪川」の最寄りの温泉&買物情報
ホテル松葉川温泉
※道の駅あぐり窪川から約18キロ・クルマで20分
☎0880-23-0611
大人700円
10時30分~20時(受付最終19時30分)
不定休(行く前にお電話を)
コンビニ
約140メートルのところにローソンがある。
スーパーマーケット
「サニーマート FCみやたエイト窪川店」まで約3キロ。