25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 ビオスおおがた」の車中泊に関する情報です。
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~ここから本編が始まります。~
「道の駅 ビオスおおがた」は、サーファー御用達の開放感あふれる道の駅だが、「旅の宿」に使うには利便性が今ひとつ。
道の駅 ビオスおおがた DATA
道の駅ビオスおおがた
〒789-1911
高知県幡多郡黒潮町浮鞭953-1
☎0880-43-3113
売店:7時~18時
食堂:11時~16時
不定休(月1回)
「道の駅 ビオスおおがた」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第21回
登録日/2005年8月10日
「道の駅 ビオスおおがた」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2011.05.03
2015.12.30
2018.05.11
2020.06.22
2024.11.23
※「道の駅 ビオスおおがた」での現地調査は2024年11月が最新です。
道の駅 ビオスおおがた

「道の駅 ビオスおおがた」のロケーション
黒潮町の国道56号沿いにある「道の駅ビオスおおがた」は、「土佐西南大規模公園(大方地区)」内の、白砂青松で有名な「入野松原」を眺望できる場所にある。
道の駅の周辺には、「大方浮鞭」や「入野松原」など、関西でも比較的メジャーなサーフポイントがあり、駐車場には車中泊をしている本州ナンバーのクルマも多い。
それもあって知名度は高いのだが、観光目的で高知を周る車中泊の旅人にとっては、四万十川に行くにも、土佐清水に行くにもちょっと中途半端な位置にある。
「道の駅 ビオスおおがた」の施設
「道の駅ビオスおおがた」のデータには、収容台数25台と書かれているが、それはこのイラスト図の点線内の話。
つまり厳密に云うと、ここが道の駅の駐車場になる。
しかし実際には、道の駅から奥のビーチの前まで、ご覧の通り広大な「土佐西南大規模公園(大方地区)」の無料駐車場が広がっている。
柵やガードレール等による道の駅との明確な境はなく、こちらには100台近い数が停められそうだ。
どちらで車中泊をしても構わないが、路面がよりフラットで静かそうなのは、奥の”公園エリア”の駐車場だ。
ただし場所によっては、「情報館」の並びに建つ24時間トイレから遠くなる。
キレイに清掃されているとはいえ、「道の駅 ビオスおおがた」の24時間トイレは、今どき珍しくウォシュレットが装備されていなかった。
ただ、朝7時に回転する「物産館」の中にウィシュレットがある。
さて。
「道の駅ビオスおおがた」は、正面に見える「土佐西南大規模公園」のインフォメーションを兼ねる「情報館」と、その右にある地場産品の売店と食堂が入った「物産館」で構成されている。
ミンククジラの標本が展示された「情報館」には、広々とした休憩スペースが用意され、周辺観光地のパンフレット類も揃えられている。
また有名な「Tシャツアート展」に出品された作品も見られる。
いっぽう物産館では、周辺の特産品や各種変わり種のアイスなどを販売している。
四万十川特産の鮎だしと青のりは、どちらも美味でお土産にお勧め。
「酔鯨」は、幕末の土佐藩の名君「山内容堂」の雅号「鯨海酔侯(げいかいすいこう)」にちなんで名付けられたという高知の地酒。
「鯨海酔侯」は『鯨のいる海の酔っぱらい殿様』という意味だが、伊豆の下田で嵐がおさまるのを待つ間に、「坂本龍馬」を弟子にしていた「勝海舟」と対談し、ゲコの「勝海舟」が「山内容堂」の注いだ大盃の酒を見事に飲み干したことで、龍馬の脱藩を赦免したという話は有名だ。
こちらは土地によっては「生節」とも呼ばれるしっとりした鰹節で、マヨネーズとあえてご飯といっしょに食べるとおいしい。
しかし「龍馬節」というのは初めて聞いたが、高知では令和の今でも「坂本龍馬」のネタは尽きない(笑)。
なお以前は、隣接する「ひなたや食堂」も朝の7時から営業していたが、2014年11月からは、11時開店・ラストオーダー16時の営業時間に変更されている。
最後に。
「道の駅ビオスおおがた」も「道の駅あぐり窪川」と同じく、近くに入浴施設がないのが泣きどころだ。
その点から云うと、両者の間にある「道の駅 なぶら土佐佐賀」は、約8キロ・10分ほどのところにあり、2025年3月に予定されている休業中の「佐賀温泉こぶしのさと」が再開されれば、利便性では「道の駅ビオスおおがた」を上回ると思う。
「道の駅 ビオスおおがた」の車中泊好適度
「道の駅ビオスおおがた」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館外にあるがおそらく営業時間のみ利用可。
缶・ビン・ペットボトル:屋外のゴミステーションに設置。
情報館の24時間トイレ側の壁際にゴミステーションがあるが、ここには可燃物用のゴミ箱はない。
ただ営業時間中は、物産館の外に可燃物が捨てられる小さなゴミ箱が出されていた。
しかし夜間は館内に収納されると思う。
おそらく開業当時は、ゴミステーションにも可燃物用のゴミ箱が置かれていたと思うが、サーファーも多く利用する広大な公園の駐車場が隣接するだけに、対応しきれず撤去されたのだろう。
事情を考慮すれば、ここはさすがに致し方ないと思う。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 ビオスおおがた」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
四万十いやしの湯
※道の駅から約16キロ・クルマで約25分
☎0880-33-1600
おとな750円
4月~10月:6時~21時
11月~3月は6時30分~
受付最終20時30分
無休
コンビニ
ローソンまで約2.6キロ。
スーパーマーケット
「サニーマートFC みやたエイトさが店」まで約12キロ。