25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、四万十の地酒「ダバダ火振」とその最高品種にあたる「四万十ミステリアスリザーブ」の紹介です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地のソウルフードの素材・レシピ・老舗・行列店等を紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
「ダバダ火振」は、高知県・四万十川生まれの栗焼酎
「ダバダ火振」は「深山の小平地」という意味で、この地域の随所に残る地名「駄場」と、四万十州の伝統鮎漁法「火振漁」に由来し、自然と共生するふるさとの素朴な心を未来に伝えようとしている地酒だ。
ボトルに大きく書かれた無手無冠(むてむか)は、高知県の西部、幡多郡大正町で明治26年に酒造りを始めた蔵元の名前。
「冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に、ひたすら自然を生かした地の酒づくり」という、創業当時からの姿勢に由来しており、豊かな郷土資源を生かした地酒造りに徹している。
生栗が50%も使用されているというこの焼酎は、栓を開けると栗独特の甘い香りが感じられるが、味にはクセがなく、焼酎が苦手な人でも比較的抵抗感なく飲めることから、女性のファンも多いと聞く。
飲み方は栗の甘みが十分に味わえるロックがいい。
ダバダ火振がブランド焼酎と呼ばれる理由のひとつは、ラインナップの豊富さだ。
陶器に入れた「うんすけシリーズ」や、栗を75%使用し、長期貯蔵した「四万十大正」など、無手無冠の店頭だけでなく、インターネットの通販にも様々なバリエーションが揃っている。
だがかつて、そこにも並ぶことのない「秘蔵」のダバダ火振が存在した。
それが一番右にある「四万十太郎」だ。
予約限定販売の古酒で、ダバダ火振を「四万十時間」、すなわち4年7ヶ月もの間、壷詰めにして地下の洞窟で寝かせている。
だが、その大半は地元の古くからの顧客の手に渡るため、まず市場に出回ることはなかった。
しかし、今はその銘酒が誰でも買える。
ポップに「四万十ミステリアスリザーブ」と書かれたこの酒は、ボトルの大きさは違うが、あの「四万十太郎」そのものだ。
並の「ダバダ火振」との違いは、なんといっても「まろやかさ」。かつてはこのくらいの値段で手に入った、サントリーウイスキーの「山崎」や「響」を思い起こす口当たりの良さがたまらない。
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