初めて四国を車中泊で旅する人に向けた『具体的で的確なアドバイス』を、経験豊かな「車中泊旅行家」がお届けします。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。
四国の大きさとアクセスルート
四国の面積は18,800km²で、36,750 km²の九州の約半分、北海道に比べると約1/5の大きさになる。
ちなみに周回距離は約750kmとされているが、海岸線をしっかり回ると、実際は1000km近くにはなるだろう。
ライダーのようにツーリングが目的なら、3日もあれば一周することも可能だろうが、道中であちこち寄り道をしながら旅を楽しむ場合は、どこから「四国」にアクセスするか、また「四国」のどこに行きたいのかで、スケジュールは大きく違ってくる。
例えば「讃岐うどん」を食べに「高松」に行くといった、瀬戸内海に近い観光地をピンポイントで訪ねる旅でも、京阪神からなら週末の金曜に家を出る2泊3日、あるいは唯一本州との連絡橋がない「高知県」を周るとなれば、最低でも4泊5日は用意しないと慌ただしい。
その際に気になるのが、アクセス方法だ。
詳しくは以下の記事にまとめているが、「四国」へは「本州四国連絡橋」を走る、「神戸・鳴門ルート」「児島・坂出ルート」「尾道・今治ルート」の3つの陸上ルートに加え、和歌山・神戸・呉などから発着するカーフェリーでもアクセスできる。
なお、四国と九州を結んでいるフェリー航路の情報は、こちらでご覧いただける。
着目すべきは、”四国ならでは”と呼べる旅のコンテンツ
貴方は「四国」から何を連想するだろう?
もちろん四国にも、「絶景」「史跡」「名湯」「郷土料理」など、「全国共通の車中泊クルマ旅コンテンツ」は揃っている。
しかし筆者が注目していただきたいのは、それらよりも『讃岐うどんの食べ歩き』や『沈下橋めぐり』といった、”四国ならでは”のコンテンツだ。
「ご当地」と親しんでこそ、各地を旅する意味がある。
ただ最初は、浅く広くでかまわない。
大切なのは「四国ならではのコンテンツ」を自身の旅に盛り込んでみることだ。
特に将来、北海道の旅を夢見る人には、ここでの経験がその時に大きく生かされる。
四国の大きさは北海道の1/5だが、楽しみ方は共通している。
四国一周…
聞こえはいいが、海岸線を走るだけなら3日もあれば達成できるし、筆者を含めた車中泊クルマ旅のベテランは、おそらく重要視していない。
まして『アラウンド年金受給』世代なら、それは内陸部までしっかり見た後、「人生総仕上げの旅」にするほうがいい(笑)。
旅のスタートは、瀬戸内海沿岸からがお勧め
昔から四国の主だった観光地は、瀬戸内海側に集中していたが、本州四国連絡橋の完成により、現在は「四国」を周回するより、瀬戸内海を「湖」のように捉え、本州を含めた「瀬戸内沿岸」を旅する人が多くなった。
この地図を見ても明らかなように、観光スポットの希薄な「四国」の内陸部や外洋沿岸を探るより、「倉敷」や「尾道」、また「神戸・淡路島」と抱き合わせて周るほうが、確実に楽しめるのは間違いない。
しかも中央に「瀬戸大橋」があるおかげで、2度に分けて周ることもできる。
ゆえに、旅はまずはそこから始めよう。
高速道路も整備されており、京阪神からリピートしやすいのも大きなメリットだ。
だが、四国を旅したいのは関西の人だけではない。
関東以北に住む人なら、「四国」に行くからには、性根を据えて内陸部までしっかり観て周りたいと思うのが当然だ。
もちろん当サイトは「県別」にも観光情報と車中泊情報をまとめているので、そのニーズにも対応している。
最後は、クルマ旅に欠かせない情報を紹介しよう。
四国の道路事情
「田舎だから対向に苦労するような道はあるまい」という考えは、四国では通用しない(笑)。
「祖谷」のような山間部や、「四万十川」「仁淀川」の中流域沿いは、細いうえにカーブが多く、車高の高いキャンピングカーは、生い茂る木立にも注意が必要だ。
そのため時間もかかるし、疲れもたまる。
ゆえに計画にそれを反映しておかないと、現地で大きな狂いが生じると思う。
具体的に云うと、休憩を多めに取ることを想定したスケジュールで臨もう。
四国の車中泊事情
「四国」の車中泊クルマ旅では、やはり道の駅が有効だ。
ただ「松山」や「高知」といった都市部は、近くに道の駅がなく、有料の観光駐車場を併用するほうがいい。
特に四国の道の駅には、車中泊が不可能に近い「にしいや」や、「瀬戸大橋記念公園」「ことひき」「ゆすはら」のように、事情をよく知らないと行ってビックリするところが幾つかある。
それゆえ計画時には、事前の下調べは念入りに。
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