25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、高知県ロードトリップのベストルートと、各エリアの概要と見どころ、そして車中泊事情を紹介しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
高知県のロードトリップ・ルートは、4つに分けて考える。
「高知県」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.01
2010.07.09
2011.05.02
2012.11.25
2015.12.28
2018.05.12
2020.06.21
2024.11.23
「高知県」での現地調査は2024年11月が最新です。
高知県 車中泊旅行コースガイド

難攻不落の高知県を”一筋縄”で周るには
日本には、効率よく主だった見どころを周ることが難しい都道府県がいくつかあるが、その中でも高知県は際立って旅がしづらいところだと思う。
そこで、まずは高知県の旅路を4つのルートに分け、それぞれの攻略法をマップとともに紹介しよう。
高知県の観光ルートは4つあるが、基本は①の「足摺岬周回ルート」になる。
それに②③④のルートを、AとBの赤で示した”連絡ルート”を使って要領よく走れば、ほぼ”一筋縄”での高知県一周が完成する。
ただし四国には驚くような”酷道”があって、なかなか思うようには進めず、踏破には1周間近くかかると思う。
しかも、この話は「四国」ではなく「高知県」だけ(笑)。
ゆえに欲張らず、できれば③と④は別の機会に旅されることをお勧めしておこう。
ここで問題になるのが、「高知タウン」とも呼ばれる「高知市内」だ。
ここは独立して考えたほうがいい。
つまり見どころの多い「高知市内」は、磁石の如く、最初に行きたいルートにくっけるという発想だ。
さて、ここからは各ルートの概要になる。
高知県の4つの攻略ルート
① 足摺岬周回ルート
「高知市内」から太平洋沿いに「足摺岬」を目指し、「宿毛」まで北上する。
② 四万十川遡上ルート
「高知市内」から「中村」に出て、そこから国道441号・381号で四万十川沿いを遡上する。簡単に云うと、①の帰路の「寄り道ルート」になる。
③ 仁淀川・四国カルストルート
「高知市内」から「仁淀川」を並走し、「梼原(ゆすはら)」から四国カルストに進む。そのまま愛媛県に抜けてしまうほうが楽だしおもしろい。
④ 室戸岬周回ルート
「高知市内」から太平洋沿いに「室戸岬」を目指し、そのまま徳島県を北上する。
① 足摺岬周回ルート
「高知城」から、ミシュラン・グリーンガイド・ジャパンで★★の評価を得た「足摺岬」までの距離は、途中の「四万十町中央インター」まで「高知自動車道」を利用して約150キロ、時間にすると単純計算で3時間だが、実際は4時間近くはかかる。
しかも、おおかたの予想に反して、このコースの最大の見どころは「足摺岬」ではなく『竜串海岸とその一帯』だ。
つまりポイントは「足摺岬」の後にある。
② 四万十川遡上ルート
「土佐西南大規模公園」から国道441号に入り、「佐田の沈下橋」を筆頭に幾つかの有名な沈下橋を訪ねて走る。
ただし道中はカーブが多く、けして走行しやすくはない。
中高年や女性は疲労が蓄積しやすいので、休憩は多めにとるほうがいい。
さらに「道の駅よって西土佐」からは国道381号に進み、そのまま四万十川に沿って走れば、最後は海岸線を走る国道56号に戻って来られる。
「足摺岬」から「高知市内」方面に戻る人は、帰路にこのコースを走るとロスがないので、筆者は「①足摺岬周回ルート」との組み合わせを推奨している。
③ 仁淀川・四国カルストルート
高知市内から「道の駅663美の里」を目指し、「仁淀ブルー」で有名になった「にこ淵」「安居渓谷」「中津渓谷」を経て、「坂本龍馬」の「脱藩の道」が残る「梼原」へと進路をとる。
そこから山岳地帯の「四国カルスト」を抜けると愛媛県の「大洲」に出るのだが、4つの中ではもっとも過酷なルートで、大型車両は苦労するかもしれない。
④ 室戸岬周回ルート
「高知城」から「室戸岬」までは、約80キロ・2時間。高速道路はなく、主に国道55号で太平洋沿岸を走ることになる。
「室戸岬」は「空海」が悟りを得た修行の地で知られているほか、世界ジオパークにも認定された見どころ豊かなところだ。
なお当サイトでは、「室戸半島」全体の見どころをまとめたページも用意している。

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