25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、週末の高知市内を車中泊1泊2日で旅するベストプランをご紹介。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
高知市内の観光ポイントは、高知城界隈と桂浜一帯
「高知市」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.01
2010.07.09
2012.11.25
2015.12.28
2018.05.12
2020.06.21
2024.11.23
「高知城」での現地調査は2024年11月が最新です。
高知市内観光 「車中泊」週末1泊2日ベストプラン

プランの背景と概要
「名神高速」と「中国道」が合流している大阪の「吹田インター」から、「高知城」までは約310キロ、淡路島を通り抜け、高速道路をノンストップで突っ走っても4時間近くは必要だ。
それを考えるとこのプランの対象は、基本的に『京阪神在住の現役世代』ということになるわけだが、車中泊を始めて半年から1年を迎え、そろそろ遠出を目論む人にとって、「高知市内」は”格好の旅先”だと思う。
土曜日の早朝に家を出ても間に合わないことはないが、できれば金曜日に仕事から帰宅して、夕食と入浴を済ませて出発し、「明石海峡大橋」をわたってすぐの「淡路サービスエリア」で「前泊」すれば、余裕で土曜日の午前中には到着できる。
しかもETCの深夜割引により、通常なら11,570円の高速料金が7,440円で収まる。
さて。
高知市内では、見どころとグルメスポットが「高知城界隈」と「桂浜一帯」に集中していることは周知の事実で、その中の主だったスポットは、今やあらゆる情報ソースで紹介し尽くされていると云っても過言ではない。
そこで当方では、他ではマネのできない「車中泊週末1泊2日」で、要領よく高知の町が満喫できる「車中泊のベストプラン」を紹介したい。
なお高知の城下町は「坂本龍馬」の故郷だが、「桂浜」以外のゆかりの地を、このプランに組み込むには時間が足りないし、内容もマニアックになりすぎる(笑)。
ということで、それは別立ての記事で詳しく紹介している。
特に2010年放送されたNHK大河ドラマ「龍馬伝」をご覧になっていた方には、懐かしく思える場所もあると思うので、興味があればぜひ次の機会に。
土曜日はランチからスタート
まずは「もっとも高知らしいランチ」から始めることにしよう。
紹介するのは「カツオのタタキ」。
「な~んだ」と思うかもしれないが、高知では”藁焼き”で食わせてくれるのは「当たり前」でも、お客に自ら焼かせてくれる店は珍しい。
ちなみに
ここから先は話が長くなるので、お勧めスポットをインデックス的に紹介し、詳細はすべて別記事にまとめている。
お腹が膨れたところで、今度は近くにある「桂浜」を散策しよう。
「桂浜」は「坂本龍馬」の銅像があることで有名だが、エピソードを知って訪ねれば、10倍おもしろくなるだろう(笑)。
またファンであるなしにかかわらず、この機会に「坂本龍馬記念館」に足を運ぶのはいいことだ。
なぜなら、
ここの映像を見れば、わずか数分で「坂本龍馬」がどういう人物かが見えてくる。
それから生誕の地である、高知城下に残るゆかりの地に足を運んでも遅くはない。
さて。
ここからは2つのコースに分かれる。
まずお酒を嗜まない方には、「桂浜」から5分ほどのところにある「種崎千松公園」での車中泊がお勧めだ。ここは無料で、自炊もできて静かに過ごせる。
また翌朝「桂浜」から昇る朝日が見たければ、こちらでも車中泊ができる。
いっぽう、高知のグルメと酒を堪能したい人は、入浴を済ませてから「高知城」の近くにある「天神橋駐車場」に移動するか、車高が2.2メートルまでなら、そのまま「ひろめ市場」へ直行しよう。
翌日は高知城からスタート
翌日は朝一番で「高知城」へ。
ここでは午前9時10分スタートで、約1時間半かけて天守まで案内してくれる無料の「定時ガイド」に参加するのがお勧めだ。
お城見物が終わったら、高知名物の「日曜市」に足を運ぼう。
「日曜市」は300年以上の歴史を持ち、年末年始と「よさこい祭り」の期間を除く毎週日曜日に開催される。
新鮮な野菜や果物はもちろん、金物、植木などを売る業者も出店しており、市民と観光客をあわせると1回に約1万人以上が訪れるという。
確かにここまでの規模のストリートマーケットは、ほかではちょっと見られない。
「土佐打刃物」とも呼ばれる高知の刃物は、400年の歴史を持つ伝統工芸品で、ルーツは「長宗我部元親」が「豊臣秀吉」の小田原征伐に参戦したおりに、刀鍛冶職を連れ帰ったことにあるとされている。
他の産地との一番の違いは、鍛造から刃付け、仕上げまでを同じ職人が一貫して行っていることにある。
歩き疲れたら名物の「アイスクリン」で糖分を補給しよう。
ちなみに同じものが、秋田県に行くと「ババヘラアイス」になる(笑)。
そこそこ運動したら、最後は高知市内観光の打ち上げにふさわしい、ちょっと贅沢なソウルフードの「皿鉢(さわち)料理」で旅を打ち上げ。
1泊2日とはいえ、歴史と郷土料理に恵まれた高知の市内観光は中身が濃い。
だが、高知県はこれが玄関に過ぎない。
仁淀ブルーに感動し、四万十川に架かる沈下橋を通り、黒潮洗う土佐の海まで、まだまだ車中泊の旅には続きがある。
高知タウン 車中泊旅行ガイド
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