25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 くるくるなると」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド


~ここから本編が始まります。~
「道の駅 くるくるなると」は、徳島側の大鳴門橋に一番近い”商売熱心”な道の駅
道の駅 くるくるなると DATA
道の駅 くるくるなると
〒772-0042
鳴門市大津町備前島字蟹田の越338-1
☎088-685-9696
営業時間
9時~17時
定休日なし
「道の駅 くるくるなると」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第55回
登録日/2022.04.29
「道の駅 くるくるなると」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2022.04.29(オープン日)
2022.12.28
2025.02.11
※「道の駅 くるくるなると」での現地調査は2025年2月が最新です。
道の駅 くるくるなると【目次】
「道の駅 くるくるなると」のロケーション
2022年4月29日に、徳島県鳴門市を走る国道11号沿いにオープンした「道の駅 くるくるなると」は、まさに徳島県のゲートウェイと呼ぶにふさわしい立地に誕生した待望の道の駅だ。
淡路島を結ぶ「大鳴門橋」を渡るには、高速道路の「神戸淡路鳴門自動車道」を通る必要があるが、「道の駅 くるくるなると」は「鳴門インター」から約3キロ・5分ほどのところにある。
云うまでもなく近隣の見どころの筆頭は、「鳴門海峡」を様々な角度から展望できる「鳴門公園」だが、周辺の観光スポットについては、以下の記事に詳しくまとめているので合わせて参考にしていただきたい。
ちなみに「道の駅 くるくるなると」は、淡路島を結ぶ「大鳴門橋」から約15キロ・クルマで15分ほど離れているため、道の駅からその姿は望めない。
鳴門海峡の眺望を道の駅から楽しみたい人には、淡路島側の「大鳴門橋」の袂にある「道の駅 うずしお」がお勧めだが、風が強い日が多いのと駐車場に傾斜があるため、あまり車中泊には適していない。
なお「道の駅 うずしお」は現在リニューアル工事中で休館しており、2025年10月に再オープンする予定となっている。
「道の駅くるくるなると」の施設
収容台数150台以上を誇る「道の駅 くるくるなると」のメインの駐車場は、写真でもうかがえる通り、中央に向かって緩やかな谷状の傾斜になっているので、車中泊時にはこのあたりを避けるほうがいいと思う。
「道の駅 くるくるなると」の24時間トイレは、駅舎の入口からすぐの館外にある。
中にウォシュレットが完備されているのは当たり前(笑)。
車中泊には、その24時間トイレの周辺が適している。
さて。
「体験型食のテーマパーク」をキャッチフレーズにしている「道の駅 くるくるなると」の特徴は、圧倒的な品揃えを誇る物販スペースだろう。
本格的な調理場を構えた鮮魚コーナー。
さらには阿波牛の精肉売り場も。
ここまで来ると、もはや道の駅というより、食品スーパーも通り越して、もはや「デパ地下」に近い(笑)。
ただ…
関係者は年間50万人の来場を目論んでいるというが、その主力となりそうな京阪神の観光客は、既に「この手の店」は見慣れている。
しかも大阪は、今でも「天下の台所」だ。
そこで日々揉まれている大阪人の気質は、「人よりいいものを安く買ってナンボ」。
「宵越しの金は持たない」江戸っ子との一番の違いはそこにある。
となると、地元客だけでこの値段の商品を継続的にさばいていけるのか…
とにかく「道の駅 くるくるなると」の印象は、”なんでもお高い”(笑)。
そしてその印象は、オープンから3年後に再訪した時も変わらなかった。
ってことは、インバウンドが頑張っているのかも!
ちなみにクルマで15分ほどのところには、同じように売店の品揃えが充実している「道の駅いたの」があるが、置いているものにはかなり違いがあるようだ。
さて。
こちらが「道の駅 くるくるなると」の大衆食堂、ではなく大渦食堂。
3年経ってもコレだから、「食べログ」に背を向けては寝られない(笑)。

出典:Retty
人気なのは、昔から港町の食堂にはよくあった、富士山みたいに刺し身を盛り付ける「海鮮てっぺん丼(2450円)」。
筆者は経験者なのでよくわかるが、こういう”絵になるメニュー”は、マスコミが雑誌やテレビで取り上げやすいことから露出が多く、それを見た若者が”映え”狙いで注文し、我先にとSNSでアップしてくれる。
ただ刺し身をよく食べる人なら、これがその端くれで、俗に「五味(ゴミ)」と呼ばれることを知っているわけで、大阪風に云うと”ボロ儲け”(笑)。
ただこの店には、よく見ると「とんかつ定食(1100円)」や「阿波どり唐揚げ定食(980円)」、「徳島ラーメン(730円)」といった1000円前後の”まっとうなメニュー”もある。
大渦食堂のメニューはこちら。
というわけで、
「道の駅 くるくるなると」は『手放しで素晴らしい』と云えないのが正直な感想だ。
特にショッピングはよく吟味をしたほうが、後々腹を立てなくて済みそうだ。
また「鳴門側の四国ゲートウェイ」的視点で云うなら、観光案内所くらいはあってもおかしくはないと感じた。
同じような環境にある、「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」と較べてみてほしい。
「道の駅くるくるなると」の車中泊好適度
「道の駅くるくるなると」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎の外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上
ゴミ箱類は、まとめて入口横の目立つ場所に置かれている。
これはほとんど可燃物のゴミ箱を置いていない徳島県の道の駅の中では、大いに評価されるべき点だろう。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅くるくるなると」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
鳴門天然温泉 あらたえの湯
道の駅から約5キロ
☎088-676-2611
大人平日750円・土日祝900円
8時~24時(受付最終23時)・不定休
ここは、合格点がつけられるRVパークも併設しており、以下をクリックすると、直接RVパークの説明箇所にジャンプする。
コンビニ
ローソンまで約140メートル。
スーパーマーケット
「エムアンドエムマルナカマート」が約1.7キロのところにある。