25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、2023年4月にリニューアルオープンした「道の駅めじかの里土佐清水」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド


~ここから本編が始まります。~
「道の駅 めじかの里土佐清水」は、竜串海岸と足摺岬に一番近い道の駅だが、“何かが足りない”。
道の駅 めじかの里土佐清水 DATA
道の駅 めじかの里土佐清水
〒787-0450
高知県土佐清水市三崎 西シリソメ671-1
☎ 0880-83-1103
売店:8時30分~17時30分
食堂:11時~17時(LO/16時30分)
無休
「道の駅 めじかの里土佐清水」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第15回
登録日/1999年8月27日
2023年4月 全面リニューアルオープン
「道の駅 めじかの里土佐清水」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2011.05.02
2016.01.01
2018.05.11
2024.11.23
※「道の駅 めじかの里土佐清水」での現地調査は2024年11月が最新です。
道の駅 めじかの里土佐清水

「道の駅 めじかの里土佐清水」のロケーション
「道の駅 めじかの里土佐清水」は、土佐清水の「双璧」とも呼べる観光名所、「足摺岬」と「竜串海岸」にもっとも近い、国道321号沿いにある道の駅だ。
普通はこれだけのロケーションに恵まれていれば、ネット上にもっと車中泊をした旅行者のブログや動画が挙がっているものだが、ここはそれが意外に少ない。
理由は『本州から遠すぎて行く人が少ないから』というだけではなさそうだ。
「道の駅 めじかの里土佐清水」の施設
「道の駅 めじかの里土佐清水」の正式名称は、土佐清水市地場産品販売施設。
写真は改装前の「道の駅 めじかの里土佐清水」だが、店舗建て直しのために2022年5月からリニューアル工事に入り、2023年4月29日に新たな指定管理業者のもとで、新規オープンを果たした経緯を持っている。
こちらが新しくなった「道の駅 めじかの里土佐清水」の店舗。
なるほど、めっきり観光センターらしくなった(笑)。

出典:道の駅 めじかの里 土佐清水
新しい道の駅は、農水産物直販所「シーマート土佐清水」と、レストラン「みさきキッチン」で構成されている。
こちらが「シーマート土佐清水」の鮮魚売り場。「市場」というよりは「デパ地下」に近い雰囲気だ。
入口からは特産品の「宗田カツオ」の加工品が、ずらりと並んでいる。
さらに今回新設された「SOUDABUSHICafé」では、宗田節を使ったご飯や宗田節のソフトクリームなど宗田節にちなんだメニューが味わえる。
ちなみに「めじか」は、「土佐清水の魚」に指定されている「宗田カツオ」の別名。

出典:TSURIHACK
「宗田カツオ」は、名前に“カツオ”がつくものの、外見はカツオというよりサバに近く、背中に縦縞模様があり、カツオの様に腹に縦縞は入らない。
「めじか」は眼から吻の先までが短いことに由来する。
味は血合いが大きく脂が少ないため、生食には不向きとされているが、宗田節は蕎麦のつゆに用いられることが多く、旨みとコクのあるダシが取れるという。
なおレストラン「みさきキッチン」では、土佐清水にある近くの漁港に、その日に水揚げされた新鮮な魚が食べられるほか、丼・カレー・麺類などの軽食も用意されている。
営業時間11時~17時でラストオーダーは16時30分。詳しいメニューはこちらで。
「道の駅 めじかの里土佐清水」の駐車場は、以前と変わりなくフラットで車中泊には適しているが、収容台数32台とこのロケーションにしては少なく感じる。
24時間トイレは写真右手の四角い建物で、駅舎からはかなり離れている。
中はウォシュレットはあるが、内装は前のままのようだ。
結論として
「道の駅 めじかの里土佐清水」の印象は、道の駅という感じがしない。
新設の道の駅なら、今やどこにでも設けられている「無料休憩室」も「道路情報室」もなく、見かけは都会的でも、実態は”田舎の観光センター”そのものだ。
もともと土佐清水市地場産品販売施設として始まった「道の駅 めじかの里土佐清水」は、リニューアル前から『自分たちが道路休憩施設である道の駅に認定されている』という認識が薄く、それはリニューアル後も改善されていない。
冒頭の話に戻るが、ネット上に「道の駅 めじかの里土佐清水」の車中泊レポートが少ないのは、旅ではなく車中泊が目的の人たちには、書くだけのネタが見つからないからだ(笑)。
また車中泊旅行者も、地元の特産品「宗田カツオ」の加工品が充実しているので、ここにはお土産を買いに立ち寄っていくと思うが、車中泊にはもう少し居心地の良さそうな道の駅を選んでいる。
近場にいい温泉がないのはデメリットだが、絶好のロケーションにあるだけに、ボーリングして温泉を掘り当てるか、スーパー銭湯を併設すれば立場は大逆転。
おそらく「黒潮町」から「宿毛」にある他の道の駅を蹂躙する、『人気の車中泊スポット』になれると思う。
「お遍路さん」も利用するだろうし、今からでも遅くはないと思うけどね。
「道の駅 めじかの里土佐清水」の車中泊好適度
「道の駅 めじかの里土佐清水」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置。
グレイのゴミ箱が可燃物用だが、「仕方なく置いている」という感じ(笑)。
ちなみにこちらがリニューアル前のゴミ箱。見栄えは悪いが親切さを感じる。
「道の駅 めじかの里土佐清水」は、2023年4月のリニューアルから指定管理業者が変更されているが、筆者がいつも書いているように、道の駅の姿勢は指定管理業者しだいというのがよく分かる。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 めじかの里土佐清水」の最寄りの温泉&買い物施設
旭湯(銭湯)
約10分・クルマで15分ほど。
☎0880-82-1260
おとな600円
14時~23時
毎月4日・14日 定休
駐車場5台
お勧めの温泉はこちら。
TheMana Village(旧:足摺パシフィックホテル花椿)
足摺岬灯台の近くにあり、約17キロ・クルマで25分。
☎0880-88-1111
おとな800円
16時~21時・不定休
※繁忙期(ゴールデンウィーク・お盆・年末年始など)は混雑が予想されるため、日帰りの利用が制限される場合がある。
コンビニ
約1キロのところにローソンがある。
スーパーマーケット
「サニーマート 清水店」までクルマで15分。