25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 四万十とおわ」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
四万十川の沈下橋めぐりの拠点に使える「道の駅 四万十とおわ」は、景観と利便性に恵まれた車中泊旅行者にお勧めの道の駅
道の駅 四万十とおわ DATA
道の駅 四万十とおわ
〒786-0535
高知県高岡郡四万十町十和川口 62-9
☎0880-28-5421
とおわ市場:8時30分〜17時
とおわ食堂:8時〜15時
とおわのアイス屋さん:10時~15時
とおわ市場は無休
「道の駅 四万十とおわ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第23回
登録日/2007年3月1日
「道の駅 四万十とおわ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.01
2011.05.01
2012.11.24
2013.10.14
2015.12.30
2020.06.22
2024.11.24
※「道の駅 四万十とおわ」での現地調査は2024年11月が最新です。
道の駅 四万十とおわ

「道の駅 四万十とおわ」のロケーション
「道の駅 四万十とおわ」は、四国の中でも走りやすい国道381号が通る、四万十川中流域に位置する人気の高い道の駅だ。
「こいのぼりの川渡し」発祥の地とされる旧「十和村」にあり、ゴールデンウィーク前には豪快に空を泳ぐ姿が見られる。
また、この道の駅を訪れる人の中には、”日本最後の清流”という、耳触りの良いキャッチフレーズに誘われてきた方もたくさんいるに違いない。
なぜなら、
「道の駅 四万十とおわ」は裏手の階段から、直接四万十川の河原に降りられる。
さらに隣には、その清流を船上から楽しませてくれる「四万十かっぱ川下り」の乗船場がある。
加えて2020年6月には、駐車場の一画に「ジップライン」と呼ばれる新しいアトラクションがオープンしている。
ただ車中泊の旅人には、ここではぜひ四万十川の名物である「沈下橋」めぐりにチャレンジしてもらいたいものだ。
四万十川に沿って走る、国道381号と国道441号をうまい具合に利用できる「道の駅 四万十とおわ」は、その間にある「沈下橋」を写真入りで紹介しており、見て周る際の拠点にもできるロケーションにある。
なお「沈下橋」については、以下に詳しくまとめているので、あわせて参考にしていただければ幸いだ。
「道の駅四万十とおわ」の施設
具体的な施設の紹介に入る前に、この道の駅のオープンから今日に至る、「特筆すべきストーリー」をお話しておきたい。
「道の駅 四万十とおわ」は2007年にオープンした「田舎にしては出来すぎ」と思える道の駅で(笑)、筆者はオープンした年から、何度かこの道の駅を訪ねてきた。
ただ不自然に垢抜け、田舎特有の人情味を感じさせない、クールな「株式会社四万十ドラマ」のやり方に違和感を感じていた。
またベテランの車中泊旅行者からも、『車中泊禁止とは云わないが、できればご遠慮願いたい』という雰囲気を醸し出すイケスカナイ態度が、不評を買っていたようだ。
それって… そう、
今の「道の駅すくも」と同じ(笑)。
それが原因かどうかはわからないが、2018年1月に「クーデター」のような指定管理者交代劇が勃発する。
どうやら”日本最後の清流”四万十川に、コンサルが持ち込む『シレっとした東京もどき』は似合わないと思っていたのは、地元の人も同じだったようだ。
もちろんその後は、すっかり以前の姿勢は改まっている。
ここからが現在の「道の駅 四万十とおわ」の話で、上が2024年12月現在の、「道の駅 四万十とおわ」のレイアウトになる。
まず駐車場は総じてフラットで、車中泊に支障はない。
ただし24時間トイレがマップの左端にあるので、ジップライン側にクルマを停めるとけっこう遠くなる。
もちろんトイレには、ウォシュレットが完備している。
また、「道の駅 四万十とおわ」の敷地の隣にも第二駐車場がある。
「道の駅 四万十とおわ」の着目すべきは点は、物販飲食だと思う。
ここは以前から”商売熱心”だったが、現在は地元色をさらに濃くした品揃えになっているようだ。
具体的な単品は公式サイトでご覧いただけるが、なぜか肝心のプライスが記載されていない。
行くたびに内容が充実していく感のある食堂のメニューは、先ほどと同じく公式サイトでご覧いただける。
こちらは実に丁寧で分かりやすく、食べてみようかなという気になる(笑)。
なお、営業時間は以下の通り。
- とおわ食堂:8時~15時
モーニング/8時~10時L.O.
ランチ/10時30分~14時30分L.O.
- 四万十流域バイキング
木曜日 11時~14時30分(L.O 14時)
また「とうわのアイス屋さん」では、季節に応じた素材を使うソフトクリームが好評のようだ。
またここでは高知名物の「アイスクリン」も350円で食べられる。
最後は敷地のトイレ側にあって、四万十川を店内から望むことができる「shimanto おちゃくりcafé」。
道の駅と経営が違うようだが、十和地域などで生産されるお茶や栗を、紅茶やモンブランなどで味わえる。
総括として、
駐車場が広く、個性的な土産物と食事がウリの「道の駅 四万十とおわ」は、ツアーを含めて日中に混雑することが多い。
だが夜間は車中泊客だけになるので、満車で停められないというのはGWのような超繁忙期くらいだと思う。なので買物や食事がしたいなら朝がお勧めだ。
それになにより、温泉施設に近いというのは、高知では大きなアドバンテージ。
いくら「道の駅 四万十大正」のトイレがキレイになっても、その違いだけは解決できないし、「道の駅 よって西土佐」には、24時間トイレに近い駐車場が小さいという問題がある。
「道の駅四万十とおわ」の車中泊好適度
「道の駅 四万十とおわ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり営業時間に利用可。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置。
以前はゴミ箱が丸出しになっていたが、2024年11月には木枠が作られ、ゴミステーションのようになっていた。
以前のゴミ箱。ちょっとしたことで印象は大きく変わる。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅四万十とおわ」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
清流四万十の里 十和温泉
約1.4キロ・クルマで2.3分
☎0880-28-4811
大人700円
12時~19時
月曜定休
コンビニ
「ライフショップまつした with Yショップ」まで約4キロ
スーパーマーケット
「スーパー彦市 十和店 サニーマートFC」まで約1.8キロ。
「道の駅四万十とおわ」のアクセスマップ
高知県 車中泊旅行ガイド
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