25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 なぶら土佐佐賀」の車中泊に関する情報です。
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~ここから本編が始まります。~
「道の駅 なぶら土佐佐賀」は、黒潮町にある車中泊の「旅の宿」にあう道の駅
道の駅 なぶら土佐佐賀 DATA
道の駅 なぶら土佐佐賀
〒789-1721
高知県幡多郡黒潮町佐賀1350
☎0880-55-3325
直販所:8時~18時
フードコート:9時~15時
定休日は不定休。公式サイトで要確認
「道の駅 なぶら土佐佐賀」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第40回
登録日/2013年10月11日
開駅日/2014年4月14日
「道の駅 なぶら土佐佐賀」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2015.12.30
2018.05.11
2020.06.22
2024.11.23
※「道の駅 なぶら土佐佐賀」での現地調査は2024年11月が最新です。
道の駅 なぶら土佐佐賀

「道の駅 なぶら土佐佐賀」のロケーション
「道の駅 なぶら土佐佐賀」は、2014年4月にオープンした、黒潮町にある国道56号沿いの道の駅で、「なぶら」は「群れ」を意味することから、『多くの来客に恵まれるように』という期待を込めて命名されたという。
ただ同じ国道56号沿いには、「四万十川」流域と「土佐清水」へのアクセスに恵まれた「道の駅あぐり窪川」と、サーファー御用達の開放感あふれる「道の駅ビオスおおがた」の、昔から車中泊旅行者に人気の高い道の駅がある。
その中間に、”今さらまた作るの?”という目で誕生した「道の駅 なぶら土佐佐賀」だけに、「道の駅のスタンプラリー」をする人以外には、正直必要性は薄かった。
確かに、前述の2つの道の駅に比べると、PRできるものが少ないのは事実だ。
だが観光が目的で高知をめぐる車中泊旅行者の場合、「道の駅 なぶら土佐佐賀」には注目すべき点がある。
「道の駅 なぶら土佐佐賀」は、「道の駅あぐり窪川」から国道56号を土佐清水方面に約20キロほど進んだところに位置しているが、そのほぼ中間地点に美肌の湯を持つ「土佐佐賀温泉 こぶしのさと」が建つ。
ゆえに汗ばむ季節は、買物と入浴を済ませ、「道の駅 なぶら土佐佐賀」で車中泊をするという選択は悪くなかった。
ただその話を「過去形」で紹介したのには理由がある。
実は「土佐佐賀温泉 こぶしのさと」は、2022年1月に新型コロナウイルスの影響による来客減が主な要因で閉館している。
おかげで「道の駅 なぶら土佐佐賀」は、車中泊旅行者に対する最大のアドバンテージを失なっていたのだが、幸運にも「土佐佐賀温泉 こぶしのさと」が黒潮町に寄付されることが決まり、町営施設として2025年3月に営業再開する予定であることが「高知新聞」から報道された。
そうなると、再び魅力は復活する(笑)。
道の駅自体の努力が足りないというわけではないが、こと高知県の「四万十町」から「土佐清水」に至る間の湾岸エリアにある道の駅は、どこもが入浴施設から離れており、「旅の宿」を選ぶ際に、入浴が「優先事項」になるのはやむを得ない話なのだ。
「道の駅 なぶら土佐佐賀」の施設
道の駅としては中規模クラスにあたる「道の駅 なぶら土佐佐賀」のレイアウトは、いわゆるボックス型だが、駐車場には傾斜がある。
24時間トイレは、屋外休憩スペースと反対側の駅舎のいちばん端にある。
もちろん中にはウォシュレットが完備している。
「道の駅 なぶら土佐佐賀」の良いところは、屋外の休憩スペースが国道から見えない位置に設けられていることだ。
24時間トイレからは遠いが、可燃物のゴミ箱が近くに置いてあり、閉館後も落ち着いて車外で時間を過ごすことができる。
もちろん弁当のような「調理済み食品」なら、ここで食べても問題はない。
続いて物販飲食に話を進めよう。
公式サイトを見れば一目瞭然だが、「道の駅 なぶら土佐佐賀」は本場の「カツオのタタキ」の”一点張り”に徹している(笑)。
もちろん食堂でも、リーズナブルな値段でカツオのタタキが食べられる。
最新のメニューはこちら。
ただし、営業時間は時期によって変動するものの、普段は15時までになる。
その代わりに、テイクアウトできる弁当や惣菜類が充実している。
これで冒頭のコピーに、『車中泊の「旅の宿」にあう道の駅』と記したのが、温泉の近さだけでなく、施設においても必要なものがしっかり整っているからだということがお分かりになれたと思う。
正直云って、今の筆者のスタイルには「道の駅ビオスおおがた」より、こちらのほうがマッチしている。
最後は少し余談になるが、
筆者が取材で訪ねた日に、目についたのが「土佐刃物」だ。
「土佐刃物」は400年の歴史を持つ伝統工芸で、「土佐打刃物」とも云う。
そのルーツは、「長宗我部元親」が「豊臣秀吉」の小田原征伐に参戦したおりに、刀鍛冶職を連れ帰ったことにあるとされているが、他の産地との一番の違いは、鍛造から刃付け、仕上げまでを同じ職人が一貫して行っていることだ。
そのため自由度が高く、その製法は「自由鍛造」とも呼ばれている。
「道の駅 なぶら土佐佐賀」の車中泊好適度
「道の駅 なぶら土佐佐賀」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上。
こんなふうに「どうぞどうぞ、ご自由にお使いください」みたいに置かれると、ついつい財布の紐を緩めたくなる(笑)。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 なぶら土佐佐賀」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
土佐佐賀温泉 こぶしのさと
道の駅から約8キロ・10分
※2024年11月現在は閉館中。2025年3月に町営施設として再開予定のため、電話番号他の詳細は今は不明。
コンビニ
ローソンまで約400メートル。
スーパーマーケット
約1キロのところに、サニーマートFCの「みやたエイト」がある。