25年のキャリアを誇る車中泊旅行家が、四国の東の玄関「鳴門」にある、うずしおビュースポット「鳴門公園」の見どころと駐車場事情を詳しく紹介しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
お勧めは「鳴門山展望台」と「渦の道」

鳴門公園 DATA
鳴門公園
〒772-0053
徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池
現地電話なし
展望台散策自由・無料
駐車場
第1駐車場:普通車56台
第2駐車場:普通車100台
第3駐車場:普通車40台
料金:普通車1回500円
営業時間:8時15分〜17時
「鳴門公園」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.11.25
2018.05.13
2025.02.08
「鳴門」での現地調査は2025年2月が最新です。
鳴門公園 目次
鳴門公園には無料と有料の施設がある

出典:うずしおぐるぐる
徳島県側の鳴門海峡周辺は、「鳴門公園」として整備されており、すぐ近くの「大塚国際美術館」と合わせて、徳島県最大の観光スポットと呼んでも過言ではない。
冗談抜きで、この2ヶ所だけで丸1日かかると思っておくほうがいい(笑)。

「鳴門公園」は、日本各地にある「お城公園」と似ていて、基本的に園内の展望台は無料で時間の制約もない。

ただ「お城公園」でも「天守」や「博物館」が有料であるように、敷地内にはマップの❻「大鳴門橋遊歩道 渦の道」❼「大鳴門橋架橋記念館 エディー」❽「エスカヒル・鳴門」の3つの有料施設がある。

駐車場は全部で3ヶ所あるが、公園全体が山なので、全域を見て周るのなら、一番高い場所にある、「第1駐車場」にクルマを停めるのがベストだ。
ゲートはないので、朝8時15分の営業時間前でも入庫は可能。料金は前払いだが、その場合は帰りに払えばOKだ。

なお料金を払う時に、公園全体のマップをもらうといい。

あちこちに現在地を示す案内も設置されているが、散策時には紙の地図が役に立つ。
無料展望台めぐり

「鳴門公園」には、「鳴門山展望台」「千畳敷展望台」「孫崎展望台(孫崎灯台)」「お茶園展望台」の4つの展望台があり、高さや角度を変えて「大鳴門橋」や「鳴門海峡」が眺望できるということで、実際に全部訪ねてきた。
ただし…
さすがに「鳴門公園」の展望台から、「うずしお」を目視するのは難しい。

筆者は大潮ではなかったが、ちょうど干潮になる良い時間帯に訪ねたが、この日は風が強かったとはいえ、この程度。
よほどいいコンディションに恵まれれば話は別だが、通常は「まず見えない」と思っておいていいだろう。ただ潮が川のように流れる様子はよくわかる。
イチオシは鳴門山展望台

標高98.7メートルの鳴門山頂上にあり、他の3ヶ所の実態が”展望所”なのに対し、唯一名目通りの「展望台」と呼べる建造物が用意されている。

そして確かに、しんどい思いをして行くだけの絶景が、ここにはあった。
ゆえに行くのは最後がいい(笑)。

展望台からは「鳴門海峡」の潮の流れもよく分かり、もし陸の上から「うずしお」が見られるとしたら、唯一ここからになるだろう。ただし双眼鏡は必要だ。

ちなみにこちらの建物は、高低差34メートル、全長68メートルのロングエスカレーターで、一気に鳴門山頂上まで登ることができる「エスカヒル・鳴門」。

「鳴門山展望台」とは別物だが、隣接しているので見られる景色は変わらない。
料金は往復400円なので、苦労をお金で買うこともやぶさかではないが(笑)、「鳴門山展望台」には「千畳敷」からも登れるルートがあり、それを使うと前述した”最後に登るコース取り”がしやすくなる。
実は「鳴門山展望台」まで、息を切らしてまで歩いて登る価値はそこにある。
具体的に書くと、第1駐車場にクルマを停めたら以下の順で展望台を周るといい。
お茶園展望台 → 千畳敷展望台 → 孫崎展望台 → 鳴門山展望台
そして再び千畳敷に戻ると、食事処や「渦の道」にも行きやすい。
せっかくなので、残りの展望台からの景観も紹介しておこう。
お茶園展望台

4つの展望台で、唯一「大鳴門橋」を右側から眺望できる。
徳島藩主・蜂須賀家のお殿様が、茶屋を設けて鳴門の「うずしお」を観賞したという場所だけあって、ここだけは「大鳴門橋」がないほうがいい気がした。
なおここへは、第1駐車場にクルマを停めたら、その足で向かうといい。
マップでは遠く感じるが、実際は徒歩5分ほどで到着できる。
千畳敷展望台

「鳴門公園」のメインとなる展望所で、団体様御用達(笑)。
ポスターやガイドブックでも、ここからの景観が多く使われているのだろう。
孫崎展望台(孫崎灯台)

千畳敷の横にある石段を下り、灯台を目指して行くと到着するが、ここはあえて足を運ぶほどでもないと思う。
「鳴門公園」の展望台を全部周ったところで、誰かか褒めてくれるわけではない。
これまでの3つの展望台を周れば、それなりの満足が得られるはずだ。

なお小腹が空いた人には、千畳敷にある「おがた食堂」で、徳島のソウルフード「鳴ちゅるうどん」が食べられる。

麺にコシはないのだが、モチモチしていて不思議な食感が味わえ、つゆもうまい。
同じ四国のうどんでも、隣県の「讃岐うどん」とは明らかに異質の代物だった。

なお他者のブログは、ここの「徳島ラーメン」を絶賛していたが、筆者が想像していた徳島ラーメンとはちょっと違った。

こちらは、1999年に「新横浜ラーメン博物館」に出店し、徳島ラーメンを全国に広めた、「いのたに本店」の”中華そば肉入中盛800円”に、生卵50円をトッピングしたもの(2023年5月時点の料金)。
見た目も味も圧倒的にコッテリしている。
さて。
ここまでは「鳴門海峡」の話をしてきたが、ここからはそこで生じる「うずしお」の詳しい話をしたいと思う。
「鳴門のうずしお」の概要

「鳴門のうずしお」は、江戸時代の世界的に有名な浮世絵師「歌川広重」が、「六十余州名所図会」の中の「阿波 鳴門の風波」で描いている。
それもあって、地元では「鳴門のうずしお」の世界遺産登録に向けての運動が高まっているのだが、
「鳴門のうずしお」を確実に観るには、まず「うずしお」ができる”からくり”を知り、それを踏まえたうえで、”観られる場所”まで足を運ぶ必要がある。

それを忠実に実行した”成果”がこの写真。
そして以下の記事は、成果に基づく「知恵と知識」を、わかりやすく解説した筆者のオリジナルガイドになる。
はるばる「鳴門海峡」まで行く以上は、ぜひその感動を味わっていただきたい。
渦の道に行くなら、潮の干満時間をチェックしてから

上のガイドと関連するが、徳島側から「鳴門のうずしお」が見られるチャンスがあるのは、「大鳴門橋遊歩道 渦の道」だ。

通称「渦の道」は四国新幹線が通る予定で作られたスペースだったが、建設途中でオイルショックに見舞われ、さらに建設費用の約4割を負担する国鉄の財政が悪化する。
そのため工事費用は大幅に圧縮され、「将来は新幹線が走るかもしれない場所」として完成を見た。
しかし期待の新幹線が走る日は来ず…
2000年に「渦の道」にリノベーションされ、今日に至っている。

こちらが人道で、サイドが金網なのは風の抵抗を軽減するため。特に怖いというほどではないので安心を(笑)。

見どころはガラス張りの先端部。

ここからは観潮船もよく見えるので、「うずしお」が見られる日もあるはずだ。

また、床に設けられた透明の窓からの景色は「奈落」のようだ。

運が良ければ、真上から「うずしお」が見られることもありそうだが、この日は風が強く、渦が湧き上がってきても水面で壊れてしまうことが多くて、きれいな「うずしお」にはならなかった。
しかしこれで、おとな510円の入場料はかなりお値打ちだと思う。
「大鳴門橋」ができて30年を迎えるが、未だに年間3000千万円の維持費を国交省が負担しているらしいので、興味があればぜひ負担軽減のご協力を。
筆者は3回も払ったで(笑)。
なお「渦の道」の入口には、その日の満潮・干潮時刻が掲示されているので、その前後1時間から外れていたら、中に入っても意味がない。
というか…

「鳴門公園」に行こうと思った段階で、せめてその時間くらいは調べよう。
潮見表はこちら。
最後は、「大鳴門橋架橋記念館 エディー」について。

鳴門の「うずしお」のメカニズムや、「大鳴門橋」の構造などを、映像や疑似体験装置などを駆使して、様々な角度から紹介しているパビリオンで、館内は渦をモチーフに螺旋状にデザインされている。

単独だとおとな620円だが、渦の道との共通割引券を買うと通常価格 1,130円 が900円になる。
時間があれば…
くらいでいいかな(笑)。
鳴門公園周辺の車中泊事情

いちばん近いのは、「鳴門公園」から2キロほどのところに位置する、「千鳥ヶ浜」の前に用意された無料の「網干駐車場(休憩所)」だ。
またそこから6キロほどのところにある、日帰り温泉「鳴門天然温泉 あらたえの湯」にも、合格点がつけられるRVパークがあり、いずれも下記の記事に詳細を記している。

いっぽう道の駅では、約14キロ離れた「道の駅くるくるなると」が最寄りになる。
ここは新しくて規模も大きいが、人気が高く営業時間中は終始混雑している。
鳴門公園 アクセスマップ
鳴門 車中泊旅行ガイド

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クルマ旅を愉しむための車中泊入門
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