25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 大月」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
地魚が安い「道の駅 大月」は、「道の駅すくも」のリニューアル以降、車中泊旅行者が再注目している道の駅。
道の駅 大月 DATA
道の駅 大月
〒788-0302
高知県幡多郡大月町弘見2610番地
☎0880-73-1610
ふるさとセンター:8時30分~17時
ふれあい市(産直市):8時30分~18時
1月1日・2日以外は無休
「道の駅 大月」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
「道の駅 大月」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.02
2010.07.08
2018.05.11
2024.11.23
※「道の駅 大月」での現地調査は2024年11月が最新です。
道の駅 大月

「道の駅 大月」のロケーション
「道の駅 大月」は、土佐清水屈指のオーシャン・ビュースポット「竜串海岸」から、国道321号をさらに西方面に、24キロ・30分ほど進んだところにあるが、内陸部に位置しているため海は見えない。
そのため約12キロ・15分ほど先の、太平洋に面して晩秋から初夏にかけては「だるま夕日」も見られる、「道の駅 すくも」で車中泊をする人がかつては多かった。
しかし「道の駅 すくも」は、2023年5月の全面リニューアルでRVパークが併設されて以降、無料駐車場での車中泊を規制するような注意書きが貼られ、それを見て「車中泊禁止」と勘違いしたブロガーの記事を見たり、噂を聞いた車中泊旅行者が避けるようになったため、以前よりも「道の駅 大月」で車中泊をする人が増えている。
ただ実際は、今でも『道の駅を長距離輸送トラックと同じように利用したいだけの旅人』は、「道の駅 すくも」で車中泊をしても咎められることはない。
「道の駅 大月」の施設
「道の駅 大月」は国道321号に沿って長く、まるで「うなぎの寝床」のようなレイアウトになっており、産直市場をはさんで土佐清水側に❶、宿毛側に❷の駐車場が配置されている。
車中泊に適しているのは、路面がフラットで24時間トイレに近い❶の駐車場だ。
駅舎より駐車場に近い場所に、観光案内所がある。
その観光案内所の隣が24時間トイレだ。
外観はちょっと古ぼけているが、中はウォシュレットに改修済み。
いっぽうこちらは、産直市場の反対側にある❷の駐車場。広さは十分だが、産直市場の近くには傾斜があるため、平坦な場所に停めると、トイレがかなり遠くなる。
それを加味すると、トータルでは95台の収容台数があるものの、車中泊に好適な場所は20台ほどと云えるだろう。
続いて物販飲食だが、「道の駅 大月」の人気を支えているのは、何といってもこの「ふれあい市」だ。
とりわけお勧めなのが、魅力的な値札が貼られた鮮魚コーナー。
車中泊では刺し身しか食べられないが、キャンプ場や「道の駅すくも」のRVパークに行くなら、丸ごと1匹買ってもいいと思う。
刺し身はもちろん、煮付けても鍋に入れても美味しい、クエやアコウの仲間のハタは、大阪では滅多に流通しない高級魚だが、それがこんな値段で手に入るのは驚きしかない。
そしてこちらが、道の駅の駅舎となる「ふるさとセンター」。
イチゴ・バンカン・ひがしやまの3種類のソースが選べる「大月アイス」と、以前に道の駅グルメのスイーツ部門でグランプリに選ばれた、苺のスライスをまるごと氷に閉じ込めた「苺氷り」が人気とのこと。
テイクアウトしたスイーツやさきほどの刺し身は、前の休憩スペースで食べられる。
なお、かつては2階でレストランの「まぁるいお月さん」が営業していたが、2021年の契約満了をもって退店しており、2024年11月現在の「道の駅 大月」には、食事施設がないようだ。
ただ国道321号をはさんだ真向かいに、「海鮮食堂」と「土佐力豚屋」がある。
いずれにしても「道の駅 大月」は、
さすがに今どきの道の駅に比べると古めかしく、鮮魚が定食で食べられる食事処を備えたリニューアルが待ち遠しいところが、現在の高知県は、「道の駅 すくも」「道の駅 めじかの里土佐清水」の2件のリニューアルを見るかぎり、あまりうまくいっているようには感じない。
今のほのぼのとした雰囲気が消えてしまうようなら、体制が代わるまで、そのままのほうがいいかもしれない(笑)。
「道の駅 大月」の車中泊好適度
「道の駅 大月」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 大月」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
ホテルベルリーフ大月
道の駅から約5キロ・10分
☎0880-74-0222
おとな600円
16時~22時(受付最終21時30分)
コンビニ
ローソンまで約1.5キロ
スーパーマーケット
「サニーマート FCコモンズ大月店」まで約2キロ
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