25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 小豆島オリーブ公園」の見どころと車中泊に関する情報です。
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~ここから本編が始まります。~
「道の駅 小豆島オリーブ公園」は、観てよし・遊んでよし・車中泊してよしの三拍子揃った、小豆島のベスト車中泊スポット
道の駅 小豆島オリーブ公園 DATA
道の駅 小豆島オリーブ公園
〒761-4434
香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1
☎0879-82-2200
8時30分~17時
無休
「道の駅 小豆島オリーブ公園」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第11回
登録日/1996年8月5日
「道の駅 小豆島オリーブ公園」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.11.23
2020.06.23
「道の駅 小豆島オリーブ公園」での現地調査は2018年6月が最新で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年1月に作成しています。
道の駅 小豆島オリーブ公園

「道の駅 小豆島オリーブ公園」のロケーション

出典:小豆島観光協会
小豆島南部の「坂手港」から約8キロ・クルマで15分ほどのところにある「道の駅 小豆島オリーブ公園」は、「寒霞渓」や「エンジェルロード」「二十四の瞳映画村」など、小豆島の主だった観光スポットにアクセスの良い、好立地に位置している。
道の駅が建つ瀬戸内海を見下ろす小高い丘は、日本のオリーブ栽培発祥の地で、「小豆島オリーブ公園」は約2000本のオリーブの木と130種類以上のハーブを栽培する、文字通りのオリーブ・テーマパークだ。
紀元前700年頃からオリーブ栽培で栄えた、エーゲ海に近い古代ギリシャをイメージし、神殿風の「オリーブ記念館」や「ギリシャ風車」などを併設している。
「道の駅 小豆島オリーブ公園」の施設
冒頭のキャッチで書いた通り、「道の駅 小豆島オリーブ公園」は『観てよし・遊んでよし・車中泊してよし』の三拍子が揃った、日本国内を見回しても稀に見るハイクオリティーな道の駅だ。
そこで、先に観光スポットとしての魅力を紹介するとしよう。
魔女の宅急便・実写版ロケ地
「道の駅 小豆島オリーブ公園」は、いくつかの映画のロケ地に使われているが、中でも有名なのが2014年3月に放映された「魔女の宅急便・実写版」だろう。
写真は映画で使用された「グーチョキパン屋」のロケセットを、近くからそのまま移築して店内を改修した「雑貨コリコ」。
まあここまでは、どこにでも載っている話で、記事の書き手が映画を本当に見ていなくても書けるだろう(笑)。
だが、見たことがある人には『まったくもって”物足りない”』。
まず、この映画で主役のキキを演じたのは、2025年の大河ドラマ「べらぼう」で、妖気漂う吉原の花魁(おいらん)「花の井」を好演している「小芝風花」だ。
せっかくなので、ここではまだ16歳のあどけない彼女の姿もお見せしよう(笑)。
「魔女の宅急便」の原作は、魔女と人間の間に生まれたキキが、しきたりに従って親元を離れ、知らない町で魔女として一人立ちしていく姿を描いた、「角野栄子」の児童文学。
実写版より25年も遡る1989年に、スタジオジブリの「宮崎駿監督」によってアニメ化されて一躍有名になった。
アニメは見てなくても、エンディングに使われたユーミンのヒット曲「やさしさに包まれたなら」は、老いも若きも一度は耳にしたことがあると思う。
さらに、さらにだ。
「魔女の宅急便」の実写版を見た人が気になるのは、キキが2階で暮らしていたこのオランダ風車小屋だと思う。
むしろ、ここが紹介されていないほうが不自然に思うくらいだ。
実はこの建物は「道の駅 小豆島オリーブ公園」の敷地から外れた、もう少し高台にあるカフェの一部。
そのため「オリーブ公園」のマップに記載がないだけでなく、今はどこにもほとんど紹介されていないため、ネットで探すのも難しいのだが、やっぱり行くならこのカットを撮りたいものだ(笑)。
店は「道の駅 小豆島オリーブ公園」から歩いて行けるところにある。
なお「魔法のほうき」は、「オリーブ記念館」でレンタルでき、公園内ならどこでも持ち出しできるので、お気に入りの場所でキキになって“空飛ぶ写真”を撮影できる。
料金は無料、レンタル時間は8時30分~17時。空を飛ぶ要領はこんな感じ(笑)。
大事なのは撮る人の立ち位置で、下から煽るように撮れば高く飛んだように見える。
映画を見てから行く人は、『ここまでできて満足!』なんじゃないのかな。
オリーブ公園
次は小豆島名物のオリーブについて。
木に実った生の実を間近に見るなら、ここがいい。
「オリーブ記念館」には、商品の販売だけでなく、小豆島でなぜオリーブ栽培が盛んになったのか、あるいは今日までの歩みといった情報も展示されており、北海道のラベンダー農園「ファーム富田」と似たような一面を持っている。
もちろん園内の「演出」においては、まだまだ大きな差はあるが、もっと魅力的になれる素地環境は揃っていると感じた。
絶品の試食コーナーへは、ぜひ(笑)。
ちなみに館内には、2件のオリーブ料理が楽しめる飲食店がある。
また道の駅の売店では、珍しい緑色のオリーブソフトクリームも売っていた。
さて。
ここから先は、車中泊旅行者にとって欠かせない話になる。
「道の駅 小豆島オリーブ公園」で車中泊をする際に覚えておくべきことは、併設している「オリーブ温泉」に近い、この「オリーブ記念館」前の駐車場が夜間閉鎖されることだ。
そのため筆者も最初は、「道の駅 小豆島オリーブ公園」では”車中泊禁止”かと勘違いして、下を走る国道436号線を挟んだ向かいの海辺にある、「オリーブナビ小豆島」で車中泊をした経験がある。
実は「道の駅 小豆島オリーブ公園」でも、この第二駐車場では車中泊が可能だ。
路面は平坦で、収容台数も100台以上あるので、車中泊に支障はない。
こちらがウォシュレットを完備している24時間トイレで、横には可燃物のゴミ箱も用意されている。
ただ、ここからだと併設している「サン・オリーブ温泉」までは、行きにけっこう坂を登っていく必要があるので、クルマで行くほうが楽だと思う。
「道の駅 小豆島オリーブ公園」の車中泊好適度
「道の駅 小豆島オリーブ公園」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:第二駐車場の屋外にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 小豆島オリーブ公園」の温泉&周辺の買い物施設
サン・オリーブ温泉
「道の駅 小豆島オリーブ公園」に併設。
おとな700円
※2025年4月以降は1000円
14時~20時45分(受付最終20時)
水曜 定休
※2025年4月以降は水曜・木曜 定休
コンビニ
セブンイレブンまで約4.5キロ
スーパーマーケット
は「マルナカ 内海店」まで約4.3キロ